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カシオ、スマホと連携してスタンプを手作りできるスタンプメーカー
(2013/10/10 17:46)
カシオ計算機は、スマートフォンやパソコンと連携してオリジナルのスタンプを作る「スタンプメーカー pomrie(ポムリエ) STC-W10」を11月8日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は8,000円前後。
pomrieは、スマートフォンやパソコンとWi-Fiで連携してスタンプを手作りできるスタンプメーカー。自分で撮った写真をスタンプにしたり、イラストとテキストを組み合わせてオリジナルのスタンプを作れる点が特徴。
身の回りの文具や雑貨のデコレーション、ギフトの包装、オリジナルの名刺カードやメモ用紙の作成、専用の熱転写紙を使って布にプリントするなど、幅広く使えるという。
作成できるスタンプのサイズは最大45×90mm(縦×横)で、本体には15×15mm(同)のスタンプが1個付属する。
スタンプの作り方は、まずスマートフォンやパソコンでデザインを決め、そのデータをWi-Fiで本体へ転送する。本体にはシート状のスタンプ印面を挿入すると、製版が始まる。出来上がった印面を付属のスタンプの土台に貼り付け、印面にインクを染み込ませるとスタンプが完成する。一度インクを浸透させると、50枚に押すことができる。
スマートフォンの専用アプリは無料でダウンロードできる。iOS 6.0およびAmdroid Ver2.3.3以降に対応する。またパソコン向けには、Windows XP/Vista/7/8 用ソフトのCD-ROM1枚が同梱される。Mac OSには非対応。
製版技術の面では、印面シートにスポンジ素材を採用。このスポンジには無数の細かい気泡が存在し、熱を加えると気泡がふさがる。気泡がふさがった部分はインクが染み込まなくなる。そこでスタンプメーカーではデザインに合わせて印面シートに熱を加えることで、印面を成形する。
スタンプのデザインは、スマートフォンやパソコンに保存した画像データを読み込んで加工できるほか、アプリに700種類の定番柄を用意し、これらのイラストやフレーム、自分で入力したテキストを組み合わせることができる。さらに、干支などの季節の絵柄はダウンロードできるようにする。
本体サイズは123×82×59.5mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約305g。電源は付属のACアダプター。消費電力は12W。製版密度は200dpi。付属品として、ブラックインク1本、15×15mm(縦×横)のスタンプキットが同梱される。
インクや印面シートなどの消耗品は、別売りされる。インク色はブラックのほかレッド、ブルー、グリーン、ブラウン、ピンク、パープル、イエローの計8色が発売される。各420円。
印面シートは、15×15mm/15×30mm/15×60mm/30×30mm/30×60mm/45×45mm/45×90mm(全て縦×横)の計7サイズが用意される。価格は順に525円、735円、945円、945円、1,470円、1,470円、2,100円。
下位モデルとして、USB経由でパソコンとのみ連携する「STC-U10」も発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は6,000円前後。
カシオ初の“クラフト女子”向けのアイテム
pomrieという名前は、「ポン」と押すスタンプの響きと、物作りをする「アトリエ」という言葉を組み合わせた造語。ターゲットは、マスキングテープやスタンプのデコレーションを楽しむ“クラフト女子”という。
発案したのは、カシオ計算機のデザインセンター プロダクトデザイン部 UIデザイン室の村田史奈氏ら女性デザイナーだ。村田氏自身、マスキングテープやスタンプを使って雑貨のデコレーションを楽しむ“クラフト女子”の1人。
村田氏は、手作りアイテムの醍醐味について「作るだけに終わらず、周りの人からいいね! と反応してもらえたり、プレゼントして喜んだ顔を見られること。そこまで含めて楽しんでほしい」と呼びかける。
カシオ計算機の持永信之 執行役員 コンシューマ事業部長は、「スタンプメーカーは、これまでカシオが培ってきた印刷技術を、女性目線で活用することで生まれた。手作りの趣味に着目し、作って使って贈るという3つの楽しみを提供する製品に仕上がっている」と期待を込める。同社では、今後もこうした手作りホビー市場向けの製品を提案していく方針を明らかにした。