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三菱、業界トップクラスの軽量掃除機「Be-K(ビケイ)」
~サイクロン式と紙パック式を同時リリース
(2013/4/11 15:16)
三菱電機は、軽量タイプの掃除機「Be-K(ビケイ)」シリーズの新モデルとしてサイクロン式の「TC-EXC10P」と、紙パック式の「TC-FXC8P」を5月11日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、45,000円前後、30,000円前後。
使い勝手を重視した軽量タイプの掃除機。階段などを掃除する際に本体を持って掃除する人が多いことから、持ち運びしやすい重量やデザインを採用した「Be-K(ビケイ)」シリーズの新モデルとなる。新モデルでは、本体部品とモーターの小型軽量化により、重量をさらに軽くした点が特徴。サイクロン式「TC-EXC10P」の重量は2.4kg、紙パック式「TC-FXC8P」は2.5kgで、いずれも業界トップクラスの本体質量を実現。紙パック式掃除機は、業界最軽量モデルだという。
軽量化を図るために、まず本体内部の樹脂部品の厚さを最適化した。一部部品を従来より薄くしたほか、本体側面の車輪の軸受け部は、穴をあけることで軽量化を実現。これにより、本体部品の重量は約14%少なくなった。なお、強度を維持するために、一部部品は従来より厚くしているという。
モーター部は、小型化して、材料に軽量なアルミを採用することで、大幅な軽量化を実現した。三菱電機では、同シリーズを「高齢化社会を見据えて、掃除の負担を軽減するための掃除機」として位置づけており、モーターの小型化によりモーターの仕事率が低くなった面もあるとしながらも、質量や効率を重視したとしている。
デザイン面では、サイクロン式と紙パック式でコンセプトを変えている。サイクロン式は、一目でサイクロン式の掃除機とわかるように、機能性を際立たせたデザイン、紙パック式は優しく柔らかな丸みのあるデザインをそれぞれ採用した。また、本体軽量化により安定感が損なわれないように、モーターの搭載位置を従来より下げて重心を低くしている。
使い勝手の面では、持ち運びしやすい「ビックハンドル」、ハンドル部分に設けた「すみずみブラシ」、カーテンレールの上なども楽に掃除できる「2WAYロングノズル」を採用。サイクロン式掃除機「TC-EXC10P」には、ヘッドブラシに絡んだ毛を簡単に除去できる「毛がらみ除去機能」も備える。
省エネ面においては、グリップ部分に搭載した感振センサーで掃除状態を検出して自動でパワーを制御する「節電アシスト機能」を搭載。また、紙パック式掃除機においては、従来モデルに比べて約2倍のリサイクル樹脂を本体内部部品に採用する。各機種の細かいスペックについては以下の通り。
サイクロン式掃除機では吸込仕事率を約20%アップ
サイクロン式掃除機「TC-EXC10P」では、サイクロン機構の風速を従来モデルより向上させた。風速60m/秒で高速回転させることで、吸込力持続率は従来比で約20%アップしたという。集じん容量は0.6L。
ヘッドブラシにはモーター駆動の自走式パワーブラシを採用する。
本体サイズは、210×323×220mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は2.4kg、ホースなどの付属品を含めた重量は3.9kg。最大消費電力は850Wで、節電モード時の最小消費電力は約100W。吸込仕事率は最大310W。運転音は最大64dB。本体カラーはシャンパンゴールド。
下位機種として、ヘッドブラシの種類などが異なり、毛がらみ除去機能を省略した2機種を同時発売する。自走式ではないモーター駆動のパワーブラシを採用した「TC-EXC8P」と、モーター駆動ではないタービンブラシを採用した「TC-EXC7J」で、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は順に30,000円前後、23,000円前後。TC-EXC8Pの本体カラーはプラチナホワイトとマゼンタの2色、TC-EXC7Jはオレンジゴールド。
紙パックの集じん容量は約15%アップ
紙パック式の「TC-FXC8P」では、集じん容量を従来の1.3Lから1.5Lに拡大した。ヘッドブラシにはモーター駆動の自走式パワーブラシを採用する。
本体サイズは、210×323×210mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は2.5kg、ホースなどの付属品を含めた重量は3.9kg。最大消費電力は1,000Wで、節電モード時の最小消費電力は約100W。吸込仕事率は最大500W。運転音は最大64dB。本体カラーはメタリックピンクとメタリックブルーの2色。
下位機種として、ヘッドブラシの種類などが異なる2機種を同時発売する。自走式ではないモーター駆動のパワーブラシを採用した「TC-FXC7P」と、モーター駆動ではないタービンブラシを採用した「TC-FXC5J」で、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は順に23,000円前後、16,000円前後。TC-FXC7Pの本体カラーはブラウン、C-FXC5Jはミルキーブルー。
4月1日に三菱ホーム機器 取締役社長に就任した 田代正登氏は、今後の家電市場の傾向について「国内市場は縮小傾向にあるが、成長を見込めるマーケットも確かに存在する。それは、高齢・健康・清潔といった分野だと予想するが、それに加えて今後はデザイン性もさらに重要なポイントになる」と話した。また、今回の掃除機も含め、三菱ホーム機器では多くの製品を国内生産しているが、その理由について「低価格を強みとした製品はもちろん海外でも生産しているが、日本ならではの技術を搭載したハイクオリティの製品は日本でしかできないものも多い。今後も日本生産にこだわっていきたい」とした。