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NEC、スピーカー内蔵でスマホの音楽が再生できるLEDシーリングライト

〜パイオニアと共同開発。スマホはリモコンにも利用可能
CrossFeel(クロスフィール)

 NECライティングは、スピーカーを内蔵したLEDシーリングライト「CrossFeel(クロスフィール)」4機種を、12月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8畳タイプが6万円前後、12畳タイプが8万円前後。


パイオニアと共同開発。スマートフォンの音楽が天井から流せる

CrossFeel ライトオーク調の木製枠

 光源にLEDを使用したシーリングライトで、パイオニア製のスピーカーを内蔵した点が特徴。だんらんやくつろぎなど、シーン別の明かりに連動した環境音を流したり、iPhoneやAndroidなど、スマートフォンやタブレットに保存した音楽を再生することができる。また、専用アプリをダウンロードすることで、スマートフォンで明かりや音の操作も可能になる。

 NECライティングの山脇隆司社長は、スピーカーを内蔵した理由について「当社の照明は“明るさ”“心地よい光”などをテーマとしてきた。視覚だけでなく聴覚など他の感覚と組み合わせてうまく連動すれば、もっと心地よい空間が得られるのでは。そこで、音に着目した」と説明した。

NECライティング 山脇隆司社長 明かりに音を取り入れることで、より心地良い空間を作り出す狙いがあるという

 スピーカーの開発には、パイオニアが音質設計、チューニング監修を担当。シーリングライト裏側の壁との接地面に、小型・薄型で高音質の「40mmフルレンジユニット」と、豊かな低域を再生するという「77mmウーファー」を採用した、2.1chのスピーカーを内蔵。また、部屋全体に均一に音が広がるよう「パイオニア オムニエリア リフレクター」を採用している。

 CrossFeelから流せる音楽は、Bluetoothで接続したiPhoneやAndroidなどのスマートフォン上で再生できるもの。無料でダウンロードできる専用アプリ「CrossFeelリモコン(SP)」が必要になる。

 また、本体内蔵の音楽として、鳥のさえずりや水が流れる音、虫の声など、全6種類の環境音を採用。環境音は、好みの音楽と合わせて再生できる。同社ではこれを「サウンドスケープ機能」としており、あたかも森林やリゾート地にいるような空間が演出できるとしている。

CrossFeelを側面から見たところ。ここにスピーカーが搭載されている CrossFeelの壁との接地面。中央の穴がウーハー、その両脇にあるのが、スピーカーの音を広げる「パイオニアオムニアリアリフレクター」
スピーカーの機能一覧 普通のスピーカーでは、スピーカーユニットが向いている方向に音が広がるが、CrossFeelでは均一に音が広がるよう工夫されていru
専用アプリ「CrossFeelリモコン(SP)」 アプリから再生したい曲を選ぶと、音楽がCrossFeelのスピーカーから流れる

音楽を再生しているところ 環境音を流しているところ

 パイオニアがスピーカーを開発した経緯は、天井のスピーカーから音楽を流す「ACCO(アッコ)」という、ビルトインタイプのシーリングサウンドシステムを、パイオニアが開発していたことが理由という。

 「ACCOは音を天井から降り注ぐことで、シャワーみたいに音が聞こえ、心地よい空間を演出できるシステム。考えてみると、居住空間で天井にあるのは照明。照明と音が融合するとさらに心地よい空間ができるのではと思い、パイオニアさんとお話をした」(山脇社長)

 「当社は音に相当なこだわりを持っていますが、現状を見ると、パソコンをしながら音楽を聞く、本を読みながら音楽を聞くという、BGM的に音楽を聞くという方が多い。最近ではCDよりも相当に良い音の音楽が、ネットワーク経由でダウンロードできるが、この素晴らしい音を、ぜひ自然に、家の中で聞いていただきたい」(パイオニア 井下源 常務執行役員)

パイオニアは既に天井から音楽を再生するサウンドシステム「ACCO(アッコ)」を開発していた パイオニア 井下源 常務執行役員

6種類のシーンがスマホアプリから選択可能。残光機能「ホタルック」も

 明かりの機能としては、シーンに合わせた明かりが選べる「シーンモード」を搭載。シーンは「おめざめ(昼光色)」、「リフレッシュ」、「だんらん(中間色)」、「くつろぎ」、「リラックス(電球色)」、「おやすみ(常夜灯)」の6種類が用意される。

 シーンはスマートフォンのアプリから選択する。付属のリモコンでもシーン選択は可能だが、「アクティブ」「ナチュラル」「リラックス」の3モードのみとなる。各シーンに合わせて、6種類の環境音も再生できる。

6つのシーンモードの一覧。調光は無段階だが、調色はこの6段階から選ぶことになる
「おめざめ」の明かり 「リラックス」の明かり 常夜灯
内部のLED光源はこのように配置されている リモコンでは、シーンが3つから選ぶことになる

アプリでシーンを変えているところ。同時に環境音も流せる
同社の蛍光灯シーリングライトで採用されていた残光機能「ホタルック機能」も使用できる

 また、消灯後にシーリングライトの周囲が約2〜3分間だけ青くほのかに光り、部屋が急に真っ暗になることを防ぐ「ホタルック機能」を用意。就寝時や突然の停電時にも安心という。

 このほか、設定時刻の30分前から徐々に明るくなり、設定時刻になると「おめざめ」の明かりに切り替わって、気持ち良い目覚めをサポートする「おはようタイマー」、徐々に明かりを暗くして眠りを誘う「おやすみタイマー」といったタイマー機能も搭載する。

 照明・スピーカーの電源は、天井の引掛シーリングを利用するため、スピーカー用に別の電源は必要ない。アンプとスピーカーがシーリングライトに一体となっているため、工事の必要もなく、簡単に取り付けられるという。また、映画やyoutube、ワンセグなど 映像を伴う音楽の場合は「コンマ数秒程度」の遅延が出るため、コンテンツによっては利用できないこともあるという。

 シルバー艶消しデザインで12畳用の「HLDCD1221SP」の本体サイズは588×167mm(直径×高さ)で、重量は4kg。定格光束は5,100lmで、照明部の定格消費電力は69W。固有エネルギー消費効率は73.9lm/W。平均演色評価数は昼光色・電球色ともにRa85。光源寿命は40,000時間。調光は無段階で、調色はシーンモードの6段階のみ。

シルバー艶消しデザイン ライトオーク調木製枠デザイン

量販店のほか、住宅に組み込んだ販売も。パイオニアのショールームで体験可能

同社の2012年度のLED照明の出荷比率は、照明全体で6〜7割を占めるという

 NECライティングの山脇社長は、CrossFeelのターゲット層について「高いものなので、高付加価値をご理解いただける層」と指摘。販売ルートについては、「住宅メーカーにも気に入っていただいているため、住宅に組み込んだ販売も」と、家電量販店以外の販売ルートも見通している。

 また、NECライティングの家庭用LED照明の出荷状況については、「昨年の大震災(東日本大震災)以降急激な伸びを見せており、今年の予測では照明の6〜7割がLEDになる」という。また、3年後の2015年には、NECライティングの家庭用照明の95%がLEDになると見通している。

 なおCrossFeelは、パイオニアのショールーム「パイオニアプラザ銀座」にて、11月20日11時より常設展示される。所在地は東京都中央区銀座2-5-11デビアス銀座ビル2階。営業時間は午前11時から午後7時まで。休館日は月曜日。






(正藤 慶一)

2012年11月19日 17:15