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象印、“業界唯一”そばが作れるホームベーカリー

 象印マホービンは、日本そばが作れるホームベーカリー「パンくらぶ BB-KW10」のマスコミ向け体験会を都内で開催した。

 “初心者”から“こだわり派”まで幅広いメニューを揃えた1斤タイプのホームベーカリーで、業界で唯一日本そばにも対応する点が特徴。

「パンくらぶ BB-KW10」 操作パネルは本体前面に設けられている 上部のフタには、中の様子が確認できる窓が備えられている
合計100種類のレシピを搭載。前面パネルに記載されている 付属のパンケース 本体内部
広報担当部長 小田恒敬氏

 象印は、1988年の発売以来、ホームベーカリーを作り続けており、パン作りのノウハウを蓄積しているという。象印マホービンの広報担当部長 小田恒敬氏は、ホームベーカリーについて「不思議な製品」と語る。

 同社がホームベーカリーに参入した1980年代後半、ピーク時には市場全体で年間80万台を達成する人気製品だったものの、その後すぐにブームは下火に。一時は年間2万台を下回るほど市場が縮小してしまったという。2000年以降に再び注目が集まり、2012年の売上見込み台数は100万台を超えるという。

 象印では、インターネットの普及により材料が揃えやすくなったことや、製品がコンパクト化したことなどから、「ホームベーカリーの人気は一過性のブームではなく、定着しつつある」とみている。

 象印ではこれまで、コネ・発酵・焼き時間を自由に調節できる「ホームメイドコース」を独自の機能として注力してきた。工程中にパン生地を取り出して、自由に形成したり、各工程を調節して自分好みのパンを作れるほか、自分で調節した時間配分を本体に記憶させておく機能も備える。

第二事業部 サブマネージャーの西広嗣氏

 第二事業部 サブマネージャーの西広嗣氏は、ホームメイド機能に関して「アレンジが効くので、トレンドのパンにすぐ対応できるのが強み。象印のホームページでは常に新しいレシピを提供している」と話す。その一方、「象印のホームベーカリーはこだわり派の方からは好評をいただいているが、玄人向け、初心者には分かりにくいというイメージがついてしまった」という。

 そこで、新モデルではこれまでのホームベーカリーには搭載されていなかった「日本そば」コースを搭載。これは、女性だけでなく、男性にも興味を持ってもらえるようにという狙いがあったという。一般的にホームベーカリーやパン作りに興味があるのは、女性が多いが、うどんやそばといった麺作りに興味がある男性は多いという。

 西広嗣氏は、「うどんやパスタといった麺コースを搭載してるホームベーカリーは多いが、そばコースを搭載している製品はうちだけ。そばは水や室温にも左右されるデリケートなものなので難しかったが、使うそば粉をこちらで指定させていただくことでこの問題を解決した。レシピでもそば粉は冨澤商店の『北海道産そば粉(石臼一本挽)』を使ってくださいと、明記してある。これまで、特定の材料を指定するのは難しかったが、インターネットが普及したことで、この問題がクリアできた」と語る。

 会場では、パンくらぶ BB-KW10を使ったそば作りを体験。自動コースでは、そば粉8に対して、小麦粉2を配分する本格的な「二八そば」に対応する。材料は、そば粉、強力粉、水の3つだけ。材料をパンケースに入れたら、スイッチを入れて、約15分間生地をこねて、取り出す。その後、生地をのばし、包丁でカット、お湯で茹でて、水にさらせば完成だ。

 なお、本体にはそば切り用の包丁やまな板、こま板(そばを切る時に、生地をおさえる板)などは付属しない。

そば作りの材料は3つだけ。右から時計回りにそば粉、強力粉、水 こね以降の工程は、自分で行なう。そば切り包丁、まないた、こま板などの材料を別で揃える必要がある 15分のこね工程が終わったら、生地を取り出して、麺棒でのばす

 そばを作るというと、いかにも大げさな準備が必要だというイメージがあるが、こね工程までホームベーカリーでやってくれるので、思ったよりずっと手軽にできた。最近では、そば切り包丁なども様々なタイプがあり、1万円ほどで材料を揃えることができるという。

 参加した男性記者は「そば打ちにはまる人の気持ちが分かる」と良いながら、夢中でそばを切っていた。慣れない作業で時間はかかったものの、できあがりの味もなかなか。香りが良く、コシのある蕎麦が完成した。

 西広嗣氏は、そば機能について「茹でたて、打ちたてのそばが自宅で食べられるというのは最高の贅沢」と話した。

そば切りも体験。厚さを揃えて切るのに手こずった 茹で時間はわずか50秒、たっぷりのお湯を使う 茹でたそばを水でしめたら、完成だ

 パンくらぶ BB-KW10では、このほか「国産小麦メニュー」「ジャムメニュー」「ケーキメニュー」「天然酵母パンメニュー」「米粉パンメニュー」など、合計100種類のレシピに対応。本体には、見やすいカラーのレシピブックが付属する。

本体付属のレシピブック カラーで見やすい内容になっている

 会場では、自動具入れ容器を使って作った「レーズンパン」や、果物と砂糖、レモン汁だけで作るフレッシュな「フルーツジャム」、生地成型後再びパンケースに生地を入れて焼き上げる「ちぎりパン」、のこりご飯を使って作る「ごはんパン」などの実演、試食を行なった。

工程中に具を自動で入れる「自動具入れ容器」。レーズンパンを作る時などに便利 食パンやレーズンパンを作るときは、強力粉を山状に入れて、その上に小さなくぼみを作ってドライイーストを入れる 焼き上がったレーズンパン
「ちぎりパン」ではこね工程後、一度生地を取り出して、中に具材を入れる 具材を入れた生地を再び、パンケースにセット。この状態で焼き上げる 焼き上がり。ボコボコしたユニークな見た目。ところどころに具が入っているので「ゲーム気分で楽しめる」という
フルーツジャムは、フルーツ、砂糖、レモン汁だけで作れるという。写真はキウイジャム 残りご飯を使う「ごはんパン」 焼き上がり。小麦のパンとは違うもちもちした食感がおいしい

 パンくらぶ BB-KW10の本体サイズは225×290×335mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6kg。消費電力は450W。電源コードは1m。本体には計量カップと計量スプーンが付属する。本体カラーはパステルピンク。希望小売価格は39,900円。






(阿部 夏子)

2012年10月11日 17:25