因幡電機産業、家庭やオフィスで使える補助金対象のリチウムイオン蓄電池

G-LiFeセーブ GAA24-2300M-HJ

 因幡電機産業は、ピークカットや災害時の非常電源として使える家庭用・業務用の蓄電池「G-LiFeセーブ GAA24-2300M-HJ」を、10月1日に発売した。価格はオープンプライスで、参考価格は120万円前後。

 家庭やオフィス、店舗で使用できる蓄電池で、ピークカットや停電時の使用を目的としている。ピークカットでは、電気代が安い深夜に蓄電池を充電し、電力需要のピーク時に蓄電池からの電力を使用することで、電気代の削減が図れるという。給電用のコンセントは4口用意されており、同時接続も可能。電池容量は2.3kWh、出力は合計で1,500Wとなっている。

 また停電時に使うことで、冷蔵庫や冷暖房機器、テレビなどの停止が防げる。持続時間の目安は、600Lの冷蔵庫(消費電力180W)が約8時間、テレビが42型液晶(190W)で約8時間、パソコンが15.6型ノート(120W)で約13時間、23型デスクトップ(132W)で約11時間。

 このほか、医療・介護施設における、医療機器や空調電源の確保、オフィスでのパソコンやサーバーのバックアップ電源などにも使えるという。業務用途での持続時間の目安は、大型のPOSシステム(312W)が約5時間、小型POSシステム(113W)が約13時間。小型サーバー(158W)が約9時間、モバイルノートパソコン(65W)が約23時間。

 電源にはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。移動しやすいキャスターと、残り使用時間が分かりやすい電池残量表示機能も備える。また、テュフ ラインランド ジャパンによる安全基準認証「TUV-Sマーク」も取得している。

 本体サイズは330×640×680mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約88kg。内蔵バッテリーの充電には商用電源を使用する。充電時間は2時間半で95%。

 本製品は、経済産業省による定置用リチウムイオン蓄電池の補助金制度の対象となっている。補助率は定額で、機器費の1/3。GAA24-2300M-HJの場合、40万円が支給されることになる。補助上限額は、個人が100万円、法人が1億円。

テレビの電源として使っているところ。約8時間使用できるというコンセントは4口用意されているため、複数の機器が接続できる





(正藤 慶一)

2012年10月4日 15:58