タイガー、土壁構造のかまどで高火力300℃を実現した炊飯器「THE 炊きたて」

THE 炊きたて JKX-A100

 タイガー魔法瓶は、土壁構造のかまどで高火力300℃を実現した高級炊飯器「THE 炊きたて JKX-A100」を8月21日より発売する。希望小売価格は147,000円。

 同社のラインアップ中で最上位機種に当たる5.5合炊きの炊飯器。土鍋での炊きあがりを理想とし、内釜には土を素材とした「本土鍋」を採用する。新モデルでは、「土」へのこだわりをさらに追求し、古来から使われてきた「かまど」の土壁構造を本体に搭載した点が特徴。

 同社によると、土のかまどで炊いたご飯がおいしいのは、高火力と蓄熱効果に起因するもので、おいしいご飯を炊きあげるためには、内釜の外側の温度の推移「炊飯曲線」が重要だという。これは、一般的な炊飯器でも再現できるが、土鍋と土のかまどで炊いた時の炊飯曲線は、一般的な炊飯器の炊飯曲線よりも約100℃の差があるという。THE 炊きたてでは、これを再現するために、本物の土から作った「天然土かまど」を本体に組み込み、約300℃の高温を実現。従来の炊飯器ではできなかった高温で、米をぎゅっと炊き締めることで、よりしっかりとした食感のごはんを炊きあげるという。

 また、「天然土かまど」を採用したことで、従来より搭載している本土鍋の蓄熱効果が約10%、沸騰維持火力が約6%それぞれ向上した。これにより沸騰時に発生する細かい泡の量が増え、米1粒1粒まで熱がしっかり伝わるようになった。

 内釜の本土鍋には、蓄熱製と火力沸騰を高めるため、3度の焼き工程と「表面6層コーティング」を施す。

 炊飯方式は、従来機と同様、釜内部に2通りの圧力をかける独自の炊飯方法「可変W圧力土鍋炊き」を採用。大小2つの圧力ボールを使うことで釜内の圧力と温度をコントロールするもので、沸騰時には1.25気圧/106℃と1.05気圧/101℃の2つの圧力と温度を使い分ける。これにより、高温加熱を維持し、ごはんの粘りと弾力を引き出すという。

 運転モードとしては、通常の白米メニュー、吸水時間を長くしたり、火加減を強くすることで、よりおいしく炊くことを狙った「極うま白米」、消費電力を抑えた「エコ炊き」のほか雑穀米や玄米、炊き込みごはんなどのメニューも用意される。極うま白米、炊き込みごはん、雑穀米は火加減を3段階で調節可能。好みによって「おこげ」をつけることができる。

 操作面では、モニター部にホワイトバックライト液晶、音声ガイドも備える。保温時間は3時間/6時間/連続(24時間)のほか、保温なしを選ぶこともできる。

 本体サイズは265×309×251mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6.9kg。消費電力は1,180W出、年間消費電力量は75.7kWh。本体カラーはマットブラック。

 タイガー魔法瓶では「THE 炊きたて」の広告ビジュアルとして、陶芸家、書家、美食家として知られる北大路魯山人(1883-1959)を起用するという。






(阿部 夏子)

2012年8月10日 15:03