キングジム、名刺交換機能を追加したデジタル名刺ホルダー「ピットレック」

ピットレック DNH11

 キングジムは、名刺交換機能を追加したデジタル名刺ホルダー「ピットレック DNH11」を9月14日より発売する。希望小売価格は27,300円。

 本体内蔵のCMOSセンサーで名刺を撮影して、名刺情報を読み取るデジタル名刺ホルダー。名刺データの一部はOCR(文字認識機能)でデータ化され、社名や氏名などで分類や検索が行なえる点が特徴。

 DNH11は2代目となるモデルで、名刺交換機能やQRコード変換機能などを新たに追加した。

 名刺交換機能は、ピットレック同士のデータ通信で名刺の交換ができるというもの。あらかじめ自分の名刺を登録しておくことで、本体同士を近づけて、ボタンを長押しするだけで、データによる名刺交換ができる。また、自分の名刺以外にも、ピットレックに登録した名刺を共有することもできるという。

 QRコード変換機能は、OCR(文字認識機能)によって読み取った名刺情報をQRコードに変換する。携帯電話やスマートフォンのバーコードリーダーで読み取ることで、携帯電話への登録が簡単にできるという。

 また、OCR(文字認識機能)で読み取れる情報は、従来の5項目から、会社名/会社名読み/氏名/氏名読み/部署/肩書き/郵便番号/住所/電話番号/FAX/URL/メールアドレスの12項目に増えた。名刺情報のほぼ全てを網羅でき、データ活用に便利だという。

 なお、名刺の検索は会社名/氏名/履歴順/登録日/キーワード/マイリストの6項目で行なうほか、お気に入りの名刺の☆(スター)をつける機能や、使用頻度の低い名刺を入れる「倉庫」機能、任意で作成したしおりを名刺に貼付することもできる。

 使い勝手の面では、液晶パネルの解像度をWVGA(800×480ドット)に変更。細かい文字がより見やすくなったという。液晶サイズは3.5インチで、カメラの画素数は約200万画素。

 名刺のデータ保存枚数は、付属のmicroSD カード(2GB)を使った場合、約7,000枚分。別売のmicroSDHC カードで、ボックス機能を使った場合、1ボックスにつき、最大9,999枚(データサイズ約3.5GB)まで保存可能。ボックスは最大120個まで作れるため、最大で約120万枚の名刺が保存できる。

 本体には、登録した名刺のデータを、パソコンで管理・編集できるソフト「PITREC on PC 2」を同梱する。ピットレックと本体を直接接続できるため、SDカードの取り出し作業などは不要という。

 本体サイズは122×62×13mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約95g。電源はリチウムイオンバッテリーで、充電時間は約6時間。連続使用時間は約3.5時間。

専用ケースに収納したところ。写真は、本革ケースに収納している。本体のほか、名刺も収納できる

 別売りで専用ケース2機種と液晶画面保護フィルムを同時発売する。専用ケースは、ケースに装着したまま本体操作できる一体型で、名刺も収納できる。本革製の「CNC3」とナイロン製の「DNC4」が用意され、価格は順に8,400円、3,780円。本体カラーは本革製がブラック、ナイロン製がブラックとグリーン。

 本体の液晶画面を傷や汚れから守る「専用保護フィルム DNP4」は、2枚入りで希望小売価格は1,260円。






(阿部 夏子)

2012年8月7日 12:26