再稼働作業中の関電大飯原発3号機で警報発生

~発電機の冷却水水位が低下
警報発生状況の詳細

 関西電力は20日、再稼働作業を行なっている大飯原発3号機で、19日21時51分に「固定子冷却水タンク水位低」の警報が発信されたと発表した。

 この警報は、発電機固定子の冷却水が、標準水位から100mm少なくなっていることを示すが、調査の結果、水位は標準範囲ではあるものの、標準水位から30~50mm低かった。

 関西電力では、水位が低めだったことと、渦の影響で、警報が発信されたとしており、今後、水位が標準水位から50mm高くなるように冷却水を補給する。

 なお、今回の警報箇所は、再稼働のために行われている、2次系のクリーンアップ作業とは関連がなく、作業への影響はないとしている。

 大飯原発3号機は、5月5日に国内の全原発が停止して以来、初めて再稼働する原子力発電所。7月上旬に予定されている再稼働に向けて作業の進展が注目されている。






(伊達 浩二)

2012年6月20日 14:42