パナソニック、太陽光発電の電力だけで金環日食を富士山から生中継

 パナソニックは、5月21日に発生する「金環日食」について、太陽光発電による電力だけで、富士山の山頂からインターネット中継すると発表した。

 金環日食は、太陽が月の影に隠れて、外側がリング状に見える現象のこと。富士山周辺は金環日食が綺麗に見える「中心食帯」と呼ばれる地域で、特に空気の澄んだ山頂では、いっそう美しい金環日食が見られるという。

 しかし、5月の富士山頂は雪に覆われた零下の環境で、生活電力がないため、中継の電源として太陽光発電の電力を使用する。具体的には、富士山の5合目において、パナソニックの太陽電池「HIT太陽電池」で発電した電力を、同社の蓄電池「ポータブル電源 CB-LS01H」に貯め、CB-LS01Hを山頂に運んで撮影と中継に利用するというもの。

 中継に使用する総電力量は14,200Whで、パナソニックではこのすべてを太陽光パネルで発電するとしている。 CB-LS01Hは16台使用し、総出力は2,068Wh。

 キャンペーンサイトとfacebookページを開設。本プロジェクトの紹介ムービーやテスト撮影の模様など、プロジェクトの進行状況を随時レポートするという。インターネット中継の時間は金環日食当日の7時30分頃。

 パナソニックではプロジェクトの目的について、同社のエナジーソリューション事業に掛ける情熱と、それを支える技術や商品を、世界中に伝えるためとしている。

HIT太陽電池パネル HIP-210NKHB5ポータブル電源 CB-LS01H





(正藤 慶一)

2012年4月18日 15:25