DMMソーラーの発電量シェアは「3:7」から「2:8」に。超過分の電気料金を引き下げ

 DMM.comは、8万円で太陽光発電システムが設置できるサービス「DMMソーラー」において、発電した電力をユーザーとシェアする割合、並びにユーザーがシェア分を超えて電気を使用した場合の電気料金の単価を、2月15日の発表当初から変更した。

 DMMソーラーは、負担金8万円で、ソーラーパネルやパワーコンディショナーなど太陽光発電システムが設置できるサービス。工事費用も8万円に含まれる。設置後は、自宅の太陽光発電システムが発電した電力を、DMM側とシェアする。契約期間は10年間。

 サービス発表当初は、発電した電力を「契約者:DMM = 3:7」という割合でシェアする、という内容だった。また、家庭での消費電力量が、発電量全体の3割を超えた場合、超過分の電気料金を、DMM側に1kWh当たり42円で支払うことになっていた。

 今回の変更では、発電した電力をシェアする割合を「契約者:DMM = 2:8」と、契約者側の取り分を引き下げる。これによりユーザーは、消費電力が発電量全体の2割を超えた場合に、DMM側に超過分の電気料金を支払うことになった。その一方で、超過分の電気料金の単価は、2011年度における“通常の電気料金の単価”という、1kWh当たり24円に引き下がっている。

 DMMソーラーのホームページでは、日中に1,000kWhを発電し、電気を700kWh消費した場合の試算を発表。総発電量1,000kWhの2割に当たる200kWhは契約者のシェアとなるため、DMMに支払う電気料金は700kWh - 200Whで500Whとなる。この場合、DMM側に支払う電気料金は500kWh×24円で12,000円。DMMソーラーにパネルを設置していない場合、電気料金は700kWh×24円=16,800円になるという。

 DMMでは「お客様の消費電力が発電量の20%(シェア分)を超えた場合でも、超えた分は通常の電気料金の単価(買電単価)でDMMにお支払いしていただきますので、損をすることはありません」としている。

 

DMMソーラーの仕組み。今回は発電量のシェアの割合と、消費電力が利用者の取り分を超過した時の電気料金の単価が変更された

 






(正藤 慶一)

2012年2月27日 18:24