シャープ、寿命60,000時間のオフィス・工場向け直管型LEDランプ

~明るさが4段階から選べる専用照明器具も
直管型LEDランプと専用照明器具

 シャープは、オフィスや工場の蛍光灯に置き換えられる直管形LEDランプ「DL-T420NM」と、専用の照明器具6機種を、12月15日より順次発売する。直管形LEDランプの希望小売価格は13,650円。専用照明器具は13,125円~28,140円で、ランプとのセット価格は26,775円~55,440円。

 オフィスや商業施設、工場などで使用される、FL40形の蛍光灯に置き換えられる直管形のLEDランプ。光源にシャープ製の高効率LEDデバイスを採用し、また放熱性を高めた構造を採用することで、設計寿命を60,000時間と長寿命化した点が特徴となる。同社では“業界トップクラス”としている。

 さらに、劣化が少なく、光の拡散性も高い樹脂をランプの外郭に採用することで、高い発光効率を確保。光束が使用するとともに減少していく割合を示す「光束維持率」は、一般的なLED照明では70%だが、本製品ではより明るさが持続する95%となった。同社によれば、明るさは“ほとんど減衰しない”という。

光束維持率は、一般的なLED照明の70%よりも、さらに明るさが維持する約95%となった

 省エネ性能では、従来のFL40形と交換した場合、平均で約47%の節電が可能になるという。また、従来の蛍光灯と同じ配置、同じ灯数で、同等の照度が確保できるという。

 発光面には、LEDデバイスの粒が見えない乳白発光面を採用。不快な明るさ「グレア」を抑えた、目にやさしい光で、室内を快適に照らすという。

 このほか、ヒートシンクは樹脂管の中に設置し、外側に露出しない構造とした。接合部が少なく、ホコリの侵入も防げるという。

従来のFL40形の蛍光灯(左)と、新製品の照度分布の比較新製品の内部構造

 専用の照明器具は、逆富士1灯/2灯用、トラフ1灯用、埋め込みの1灯用、2灯用の薄型・幅広タイプという6種類を用意。全機種に、明るさが100%/90%/70%/50%の4段階から選べる出力設定機能を“業界で初めて”備えた。これにより、設置場所や用途に合わせた明るさが設定できるという。

 さらに、約10~100%の範囲できめ細かく省エネできる調光機能、設置初期の余分な明るさを抑える初期照度補正機能も備えている。

出力設定ごとの省エネ製比較

 逆富士1灯用のスペックは、本体サイズが1,256×122×103mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は器具が1.9kg、ランプが330g。全光束は2,500lm。消費電力は28Wで、1W当たりの発電効率は89.3lm/W。平均演色評価数はRa84。色温度は5,000K。口金はL形のピン口金(GX16t-5)。日本電球工業会の「JEL801規格」に適合している。

 シャープでは、省エネ製と快適性を両立する業務用LED照明のラインナップを拡充し、営業・サポート体制を強化するとともに、海外展開も目指していくという。






(正藤 慶一)

2011年12月14日 12:46