テルモ、おサイフケータイにデータが送れる女性用体温計

WOMAN℃(ウーマンドシー) W520 データ送信タイプ

 テルモは、非接触ICカード技術「FeliCa(フェリカ)」に対応した女性用体温計「WOMAN℃(ウーマンドシー) W520 データ送信タイプ」を10月1日より発売する。希望小売価格は7,500円。

 通常の体温測定だけでなく、基礎体温も測れる女性用の体温計。基礎体温とは、安静にした状態の体温のこと。女性の体温は周期的に約0.3~0.5℃の範囲で変化しており、この基礎体温を把握することで、自分の体調を知ることができる。基礎体温を測るには、毎日同じ時間に、口腔内で検温する必要がある。

 W520では、ソニーが開発した非接触ICカード技術「FeliCa」に対応した点が特徴。対応するリーダーが接続されたパソコンや、対応する携帯電話にかざすと、測定データを簡単に送信できる。なお、対応する携帯電話はNTTドコモ、Softbank、au各社のフィーチャーフォン(おサイフケータイ)のみで、スマートフォンには対応しない。

 データ通信機能によって、WEBサイトやアプリとも連携できる。同社が運営する女性向け健康情報サイト「カラダと話そう」では、基礎体温を記録する無料ソフト「WOMAN℃アプリ」を提供している。また、株式会社エムティーアイが運営する“女性のための健康情報携帯サイト”「ルナルナ」では、グラフ化やデータの管理ができるという。なお、ルナルナの利用には、別途有料の会員登録が必要。

「W520 データ送信タイプ」のパッケージFeliCaリーダーが接続されたパソコンにデータを送信FeliCaに対応した携帯電話にもデータを送ることができる
基礎体温データ記録ソフト「WOMAN℃アプリ」パソコン画面イメージ携帯サイト「ルナルナ」の基礎体温グラフ

 測温範囲は32.00~42.00℃。小数点第2位まで測定できるため、微妙な温度変化を検知できる。測定にかかる時間は、平均約20秒。

 機能面ではほかに、480日分のデータを自動的に記憶し、グラフでも表示する。また、次回の生理予定日と排卵予定日を知らせる機能も搭載している。

 本体サイズは130.4×29×19.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は27g。電源はリチウムボタン電池CR2032が1個付属する。毎日使用した場合の電池寿命は最長1年。

 なお、データ通信機能を省略した女性用体温計「WOMAN℃(ウーマンドシー) W520 スタンダードタイプ」も同時に発売する。希望小売価格は5,280円。

WOMAN℃(ウーマンドシー) W520 スタンダードタイプスタンダードタイプでは、データ送信機能を省略している





(小林 樹)

2011年9月21日 16:39