7月の家電出荷額、天候不順の影響で4カ月ぶりのマイナス

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2011年7月の家電出荷金額を発表。国内出荷金額は2,672億円で、前年同月比4.1%減と4カ月ぶりのマイナスを記録した。

 2011年の国内出荷金額は、節電意識の向上から省エネ製品への関心が高まっていることを受けて、1月から順調に伸長。だが、7月は下旬から天候不順が続いたこともあり、記録的猛暑とエコポイント制度に後押しされた昨年7月の出荷実績には届かなかった。

 製品別で見ると、エアコンは対前年比7.3%減の150万6千台で、前年比では4カ月ぶりのマイナスとなった。金額ベースでは前年比5.9%減の1,270億円。

 掃除機と炊飯器も、いずれも前年を下回った。掃除機は台数ベースで前年比1.9%減の45万8千台となり、3カ月連続の前年割れ。炊飯器は前年比3.5%減の43万3千台となり、2カ月ぶりのマイナスとなった。

 いっぽう好調だったのは、電子レンジと洗濯機。電子レンジの出荷台数は前年比10%増の23万7千台で、5カ月連続のプラス。これで、4カ月連続の二桁増となった。洗濯機は、台数ベースで前年比3%増の44万2千台で、4カ月連続のプラスとなっている。


7月の家電出荷額





(小林 樹)

2011年8月25日 16:05