6月の家電出荷金額、節電意識の向上で3カ月連続増

~6月としては10年ぶりの高水準を記録

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2011年6月の家電出荷金額を発表。国内出荷金額は2,586億円で、前年同月比8.3%増と3カ月連続のプラスを記録した。6月の家電出荷金額が2,500億円を超えたのは、2001年6月以来で、先月に引き続き10年ぶりの高水準を維持しているという。

 JEMAでは要因として、節電意識の向上と、6月下旬から気温の高い日が続いたことを指摘している。

 製品別で見ると、ルームエアコンが台数ベースで対前年比13.1%増の147万台を記録、金額ベースでは前年比11%増で13カ月連続のプラスとなった。扇風機は68万7千台で、同比24.2%を記録。今後も好調に推移することが予想されている。

 冷蔵庫は47万台の13%増で、3カ月連続のプラスとなった。特に庫内容量300L以下の中型タイプが好調で、同月比34.3%の7万3千台で、5カ月連続の2ケタ増となった。

 洗濯機は、台数・金額ともに好調で3カ月連続のプラス。電子レンジは26万3千台で前年比22.8%、4カ月連続で前年を上回っている。炊飯器は、46万4千台、同比3.3%増で、2カ月ぶりのプラスとなった。

 不調だったのは、掃除機で43万3千台で同比0.5%減、2カ月連続のマイナスとなった。市場においての紙パック/サイクロンの台数構成比は、おおよそ5:5になっているという。





(阿部 夏子)

2011年7月25日 17:11