パナソニック、全国100店で“200℃スチーム”炊飯器が体感できるキャンペーン

~老舗日本料理「日本橋 ゆかり」も参加
日本橋ゆかりの三代目オーナーシェフ 野永喜三夫氏と、パナソニックのIH炊飯器「SR-SX1」シリーズ

 パナソニックは、IH炊飯器「SR-SX1」の報道陣向けセミナーを、日本橋にある和食店「日本橋 ゆかり」で開催した。パナソニックは、現在インターネットのグルメ情報サイト「ぐるなび」で、SR-SX1で炊いたごはんを特定のお店で食べられるキャンペーンを行なっている。参加店舗は全国で100店で、今回セミナーが開催された日本橋 ゆかりも、加盟店の1つ。

 同社のIH炊飯器「SR-SX1」シリーズは、ごはんをふっくらと仕上げる「200℃スチーム」機構で、ご飯をふっくらと仕上げる点が特徴。

 パナソニックの炊飯器は、釜の中に水がなくなった後に、さらに加熱を行なう「追い炊き」工程で、釜内を高温で保つことを重視。釜内の水とは別に給水タンクを設け、その水を蒸気にして釜内上部から加熱するスチーム機能を搭載している。

 SR-SX1では、独自の「スチームヒーターユニット」搭載により、200℃のスチームを釜内に放出。釜内の熱量は従来の約4.5倍、熱が行き渡るまでの時間は約18倍に向上し、お米の芯までしっかり熱が行き渡るため、ふっくらと仕上げることができるという。ごはんの旨み成分であるアミノ酸の量も、従来比で約7%アップしたという。

製品本体。ホワイトルージュブラック操作部は本体天面に備えられている
蓋を開けたところ内蓋には「200℃ STEAM」と書かれているグルメ情報サイト「ぐるなび」と共同で、SR-SX1で炊いたご飯を加盟店で味わえるキャンペーンを実施
加盟店舗は全国で100店にものぼる今回セミナーが行なわれた「日本橋 ゆかり」も加盟店の1つ
西島豊造氏

 セミナーでは、五つ星お米マイスターとして知られる西島豊造氏がSR-SX1の魅力を語った。西島氏は、東京都目黒区にある米専門店「スズノブ」の経営者であり、日本米穀小売商業組合連合会が主宰のお米マイスターの五つ星取得者。米の品種特性や炊飯の理論などの知識があるほか、精米技術やブレンド技術なども兼ね備えた「お米の専門家」だ。

 西島氏によると、「SR-SX1の1番の魅力は、お米がふっくらとふくらみ、甘みが充分に楽しめること。炊飯器には圧力を使うタイプもあるが、スチームを使うSR-SX1は、圧力に比べて粘りが少なく食べやすい。圧力タイプの炊飯器の場合、粘りが出るため口に入れたとたん、米の甘みが広がるが、SR-SX1はスチームで表面がコーティングされているため、米の中に甘みが閉じ込められているため、噛むと甘みが広がる。その意味で、米本来の味が出やすい炊飯器」と語った。また、「スチームでコーティングされているため、長時間保温していても、黄ばみや匂いが出にくい」と、保温機能についても絶賛した。

 来週から8月にはいるこの時期は、まさに新米直前の時期だといい、西島氏の店でも明日から新米が入荷するという。「SR-SX1は、お米本来の形や粘りが楽しめるので、お米の食べ比べをするのにもぴったりの製品」だという。

 また、新米の保存方法については「密閉容器に移して、冷蔵庫の野菜室に入れるのがベスト」だという。「今年は特に節電対策でエアコンを切る人が多い。温度変化が大きいと虫がわきやすい。袋の先を輪ゴムで止めて台所の隅に置く、なんていう保存方法は絶対にだめ」とアドバイスした。

日本橋ゆかりの三代目オーナーシェフ 野永喜三夫氏

 続いて行なわれた日本橋ゆかりの三代目オーナーシェフ 野永喜三夫氏による、ご飯の試食では、野永氏自らが今朝握ったという塩おにぎり振る舞われた。野永氏は、テレビ番組「料理の鉄人」での優勝経験もある、著名な料理人。

 お店で出すご飯には、格別なこだわりがあるという野永氏は、もともとナショナルの炊飯器を使っていたというが、200℃スチームを搭載したSR-SX1を使って、その違いに驚いたという。「ちょっと古い米を使っても、新米と勘違いするくらいの香りと甘みを楽しめる」とし、同店の看板ランチメニューの「松花堂弁当」でも、SR-SX1を使って炊いたご飯を使っているという。

 また自ら握った塩おにぎりは、後から塩を付けるのではなく、塩水でお米を炊いたもの。「こうすることで、お米の中にも塩が入り込んで、絶妙な塩加減が楽しめる」という。会場では、おにぎりのほかにも、炊きたてのごはんと赤だし、野永氏が選んだごはんに合うおかずが用意された。

 会場は、炊きたてのごはんの香りに包まれ、ご飯のお代わりをする記者もいたほど。記者が驚いたのは、塩おにぎり。冷めてもご飯がふっくらとしていて、お米の甘みが楽しめた。塩加減もちょうどよく、さすがに名料亭のものはおにぎり1つとっても違うと感じさせた。

炊きたてのごはんを野永氏自ら取り分けた日本橋 ゆかりのランチメニュー。左のページにはSR-SX1本体が入った写真もSR-SX1で炊いたごはん
卵焼きやキュウリとナスの古漬け、鰻のつつみなどのおかずも用意された塩を後から付けるのではなく、塩水で炊き上げてから、握った塩おにぎり

 SR-SX1は、5合炊きと1升炊きの2機種が用意される。価格はいずれもオープンプライス。市場想定価格は、5合炊きの「SR-SX101」が9万円前後、1升炊きの「SR-SX181」が9万5千円前後。

 本体サイズと重量は、5合炊きの「SR-SX101」が265×329×231mm(幅×奥行き×高さ)で6.2kg、1升炊きの「SR-SX181」が291×355×263mm(同)で7.5kg。消費電力はそれぞれ1,210W、1,400W。本体カラーはホワイトとルージュブラックの2色。






(阿部 夏子)

2011年7月29日 18:36