パナソニック、太陽光で充電、60時間点灯するLEDライト

~文庫本サイズの本体一杯に太陽電池搭載。携帯も充電可能
コンパクトソーラーライト BG-BL01G

 パナソニックは、太陽光で発電した電気を充電池に蓄えて、ライトを点灯したり携帯電話が充電できる小型LEDソーラーライト「コンパクトソーラーライト BG-BL01G」を、8月26日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6,000円前後。

 本体サイズが152×104×24mm(幅×奥行き×高さ)と、小型でコンパクトなLEDライト。ハンディライトとして使えることに加えて、1台でエネルギーの「創電/充電/給電」ができる点が特徴となる。


ソーラーパネル面で充電する蓄えた電池を使って、LEDライトが点灯できる

  「創電」では、パナソニックグループの高効率な太陽電池「HIT太陽電池」を本体側面に搭載。同太陽電池の面積は128×63mm(横×縦)という“文庫本サイズ”で、重量も約150g(電池なしの場合)と軽量のため、屋外に持ち出して使うこともできるという。

 「充電」では、本体内に同社のニッケル水素電池「充電式EVOLTA(エボルタ)」2本を内蔵することで、HIT太陽電池で創りだした電池が蓄えられ、LEDライトの電源として使用できる。ソーラーのほか、USBでの充電にも対応する。

太陽電池の面積は128×63mm(横×縦)。文庫本サイズだHIT太陽電池は発電ロスが少なく、発電効率が高い点が特徴ソーラー充電に最適な制御技術も搭載しているという
本体内には、パナソニックのニッケル水素電池「充電式EVOLTA」が2本投入できる電池の充電は、ソーラーのほかUSBでも可能。コネクタはmicro-USBだ
 「給電」では、本体のUSB出力端子に携帯電話などモバイル機器を接続することで給電できる。給電は機器を接続すると自動でスタートする。また、充電式エボルタを本体から取り外して、ラジオやライトの電源としても使用できる。

 またLEDライトは、光源に白色LED3灯を採用。明るさは強/弱の2パターンで、電源ボタンを押して切り替える。電源ボタンを長押しすると、点滅するフラッシュライトとしても使用できる。

本体側面のUSBコネクタから、携帯電話など各種モバイル機器が充電できる携帯電話を充電しているところ。接続と同時に充電が開始される電池残量の表示機能も搭載。充電量が多いと緑色のランプが点灯し、以下オレンジ→赤の順に減っていく
光源は白色LED3灯。消灯時には光源が透けて見える立たせて点灯したところ。電源スイッチ台座部右隅にある

緊急時用のフラッシュライトも利用可能。電源スイッチを長押しする

 LED点灯時間は強が約10時間、弱が約60時間。充電式エボルタ2本の充電時間は、ソーラーパネル充電時で約15時間(屋外・晴天条件)、USB充電時が約7時間。USB出力は最大500mA。防水性はIPX3相当の防雨型。購入時には充電式エボルタ2本と充電用のUSBコードが付属する。

パナソニック役員 アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部 中島幸男本部長
 パナソニック役員 アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部の中島幸男本部長は、本製品を投入した理由として、「東日本大震災以後、生活者の安全、安心に対する変化があり、震災前と比べて常備灯や懐中電灯を用意している人が増加している傾向にある」と、市場のニーズが高まってきている点を指摘した。

 コンパクトソーラーライトについては、「1台でエネルギーのサイクルが可能になっている。この優れた技術は、HIT太陽電池と、充電式エボルタで培った充電技術の融合が支えている」とし、また用途としては「コンセプトは「いつもの便利」と「もしもの備え」。もしもに備えて倉庫や戸棚にしまい込むのではなく、普段の生活においても積極的に活用していただきたい」と、日常からの利用を薦めた。

震災後に防災用品を備える人が増えたというコンパクトソーラーライトは「1台でエネルギーのサイクルが可能になっている」ところが特徴とのこと震災後は国内の電池生産が需要に追いつかず、諸外国から輸入した。「過去にない事例だが、改めて乾電池の規格が世界各国で共通であることを認識した」(中島本部長)






(正藤 慶一)

2011年7月5日 15:33