東芝、庫内の汚れが拭くだけで落ちるスチームオーブンレンジ

 東芝ホームアプライアンスは、庫内の汚れが落ちやすくなったスチームオーブンレンジ「石窯ドーム ER-JD510」を7月15日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は14万円前後。本体カラーはレディッシュゴールドとレッド。

「石窯ドーム ER-JD510」レッドレディッシュゴールド
庫内全面から遠赤外線を発生させることにより素早い立ち上がりと高温を実現

 高温で素早く焼き上げ、食材の旨みを閉じ込める“石窯”での焼き上げを目指した容量31Lのスチームオーブンレンジ。庫内全面から発生する遠赤外線や、庫内天井とヒーターを湾曲させた独自の「石窯ドーム構造」による熱風循環加速により、200℃までの立ち上がりが“業界最速”となる約5分、オーブン温度は“業界最高”となる350℃をそれぞれ実現している。

 新モデルのER-JD510では、庫内の汚れが落としやすいように、遠赤外線を発生するセラミック含有塗料の粒子サイズを約50nm(ナノメートル)とした「とれちゃうコート」を新たに採用した点が特徴。とれちゃうコートをコーティングしたのは、庫内壁面、天井、オーブン用角皿で、粒子が細かいため、庫内表面が平らで滑らかな状態となり、調味料の焦げ付きや食材のこびりつきなども軽く拭くだけで簡単に落とすことができるという。

細かい粒子を採用することで、表面の凹凸が少なくなり手入れが楽になるという
とれちゃうコート加工をしたオーブン用角皿「遠赤包み焼き角皿」。食材の汚れなども拭くだけですぐに落ちるという

 とれちゃうコート加工のオーブン用角皿「遠赤包み焼き角皿」では、熱風の循環効率を上げるために、周囲にスリットを設けた。これにより、食品を包み込むように焼き上げられるほか、上下2段で同時調理した時の焼きムラも抑えられるという。また、熱風が素早く循環することで、バターロールなども膨らみやすくなるという。

 レンジ機能も改良した。レンジ加熱時のあたためムラを抑えるため、マイクロ波拡散用の「ドームアンテナ」を新たに搭載し、仕上がり温度の最大/最小の温度差を従来より約29%低減したという。

 また、種類と温度が異なる2つの食品を同時に温められるように、ドームアンテナの一部を大きく開口させた形状とした。これにより、マイクロ波を部分的に強く発生することが可能になり、より温度が低い食品にマイクロ波を集中させることができる。そのため、冷凍ご飯と常温のカレーなど、従来は別々に温めていた食品も同時に温めることができるようになったという。

アンテナ形状などを改良することで、種類や温度が違う2品を同時に温められるという

 レンジ加熱ではこのほか、高出力で水分の蒸発を抑える「ごはん あたため」、インバターで加熱制御しながら温める「おかず あたため」、スチームで加湿しながら温める「スチーム あたため」機能などを備える。

 調理機能としては、最高400℃の過熱水蒸気で余分な油脂を落とす「加熱水蒸気調理」、35~95℃まで温度を調節できる「適温スチーム」、毎分24mlの一般的な蒸し器と同程度のスチーム量で蒸す「本格せいろ蒸し調理」、食材を裏返えすことなく両面焼きができる「両面グリル調理」などを搭載する。

 本体付属の料理集には、パンメニュー、お弁当のおかず、おさけのおつまみなどを含む全362レシピを掲載する。

 本体サイズは500×497×412mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は22kg。最大消費電力はレンジ/オーブン使用時の1,430W。レンジ出力は1,000W/600W/500W/200Wに対応する。

 下位機種として、熱風の吹き出し口などが異なる「ER-JD410」「ER-JD310」「ER-JD10」の3機種を同時発売する。ER-JD510では、熱風を本体奥、サイド、底面の3カ所から発生させているが、ER-JD410では底面と奥からのみ、ER-JD310では奥からのみ発生させている。これにより、立ち上がり速度や仕上がりなどが異なるという。エントリーモデルとなるER-JD10は、とれちゃうコートが省略されているほか、スチーム温度の細かい調節には対応していない。価格はいずれもオープンプライス。

 ER-JD410の店頭予想価格は10万円前後、ER-JD310は8万円前後、ER-JD10は6万円前後。

ER-JD410ER-JD310ER-JD10





(阿部 夏子)

2011年5月23日 16:57