シャープ、縦にも横にも置けるプラズマクラスターイオン発生機

~従来比1.5倍の高濃度イオンを放出
プラズマクラスターイオン発生機「IG-DX100」

 シャープは、目的に合わせて置き方が選べる“レイアウトフリー”のプラズマクラスターイオン発生機「IG-DX100」を、6月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。

 シャープ独自の除菌・脱臭技術である「プラズマクラスターイオン」を放出するための製品。同イオンは、空気中の菌やウイルスを除菌したり、ニオイを脱臭する効果があるとされる。


縦にも横にも置ける“レイアウトフリー”のイオン発生器

プラズマクラスターイオン発生機「IG-DX100」

 IG-DX100は、本体が縦や横に置けて、前方や上方向へイオンが放出できる“レイアウトフリー”な点が特徴。設置パターンについて同社では、「(1)タテ置き上方吹き出し」「(2)タテ置き前方吹き出し」「(3)ヒラ置き前方吹き出し」「(4)ヨコ置き上方吹き出し」の4通りの使い方ができるとしている。

 (1)のタテ置き上方吹き出しは、本体を縦に置いてイオンを部屋全体に吹き出すもので、寝室や子供部屋などに向くという。(2)のタテ置き前方吹き出しは、衣服や特定の場所にイオンをシャワー状に浴びせるモードで、下駄箱の上や本棚、パソコンラックに向くという。

 (3)のヒラ置き前方吹き出しは、床や低い棚に平置きすることで、床付近のアレル物質を分解・除去したり、カーペットのニオイ対策に使用できる。(4)のヨコ置き上方吹き出しは、洗面所や窓際など、壁にピッタリ付けることで、壁のカビ菌の増力を抑えたり、部屋干し臭を脱臭できるという。

縦置き時。この場合は、吹き出し口は上になる横置き時。この場合、イオンは横に向かって吹き出ることになる
(1)タテ置き上方吹き出し
主に部屋全体に空気を吹き出す置き方。ちょっとした空きスペースにも置けるという
(2)タテ置き前方吹き出し
(1)と同様縦置きだが、イオンは横に吹き出すため、玄関の花粉対策などに有効という
(2)タテ置き前方吹き出し
本棚に置くこともできる
(3)ヒラ置き前方吹き出し
床付近に漂うアレル物質を分解・除去したい場合は、本体を寝かせた“平置き”がお勧めとのこと
(4)ヨコ置き上方吹き出し
(1)に似ているが、壁にピッタリ付けて設置することで、壁際のカビ対策、衣類や洗濯物の脱臭に効果があるという

 また、イオンの吹き出し口には、風が吹き出る方向が前後左右に設定できる「前後・左右自在ルーバー」を搭載。より空気浄化が求められるエリアに対して、イオンが集中的に送れるという。

 さらに、手軽に持ち運べるよう、本体重量は従来モデル「IG-C100」よりも約30%軽い約1.8kgとなった。シャープでは、目的に合わせて置き場所や置き方が選べるため、プラズマクラスターイオンをより活用できるとしている。

前後左右に風が送れるルーバーを、吹き出し口に搭載重量は、従来モデルの2.5gから、1.8kgと軽くなった


イオン濃度は新ユニット採用で1.5倍。1立方cm当たり25,000個→37,500個に

従来の約1.5倍の高濃度イオンを放出する「フルパワーモード」を新たに搭載

 運転モードは、「弱」「標準」に加え、よりイオン濃度を高めた「フルパワー」モードを新たに搭載。弱/標準運転時のイオン濃度は1立方cm当たり25,000個だが、フルパワーモードでは、新しいイオン発生ユニットを搭載することで、従来比1.5倍となる1立方cm当たり37,500個の高濃度イオンが放出できるようになった。これにより、より短時間での空気浄化が可能になるという。

 このほか、消費電力も削減。従来モデルと比べた場合の消費電力は、弱で3.5Wから3W、標準で9Wから6Wに抑えた。なお、フルパワーモードの消費電力は12W。

 本体サイズは120×270×270mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.8kg。適用畳数は約6畳(約10平方m)。運転音は44/39/26dB(フルパワー/標準/弱)。イオン発生ユニットの寿命は約19,000時間で、約17,500時間使用した時点で、ユニット交換を促すランプが点灯する。電源はACアダプター。本体カラーはホワイト系/ピンク系/ブラック系の3種類が用意される。

新たに搭載されたプラズマクラスターイオンの発生ユニット通常は本体の中にセットされている従来モデルのイオン発生ユニット(上)との比較。より小型化され、イオン濃度も高濃度化された
消費電力も従来モデルから抑えられた
【お詫びと訂正】初出時に掲載した画像にて、ランニングコストの額が誤っておりました。訂正してお詫びさせていただきます
停電した場合は、電源復帰時に前のモードで自動的に運転が再開される
操作パネル本体内に搭載されたフィルター本体側面にはプラズマクラスターイオンのロゴが付いている
従来モデルと比べると、電源コードが細くなったという運転中は本体内部に青いランプが点灯する





(正藤 慶一)

2011年5月19日 13:51