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電気ストーブは5年間で999件の事故、102名の死亡
製品安全センターが注意を呼びかけ

電気ストーブの事故は、2005年度から2009年度にかけて、999件の事故が発生している。写真はふとんが電気ストーブに触れた後に着火したNITEの実験より

 製品評価技術基盤機構(NITE)は、電気ストーブによる火災事故が2005年度から2009年度までに999件発生、102人の死亡者が発生していることを受け、正しい製品の使用とリコール対象製品の確認を促すため、25日に注意喚起を発表した。

 ここで言う電気ストーブとは、ハロゲンヒーターやカーボンヒーター、オイルヒーターやセラミックヒーターなど、電気を使って暖める暖房器具のこと。NITEに通知された製品事故情報のうち、電気ストーブによる事故は、2005年度から2009年度の5年間で999件が発生。このうち、死亡事故は91件、重傷事故は20件、1室以上の火災は405件発生している。

 月別の事故件数で見ると、4〜10月は多くても2ケタに留まっているが、11月は130件、12月は241件、1月は236件と徐々に増加。12月〜1月が最も多くなっているという。

 全事故のうち、死亡事故は91件、102名の死者が出ている。死者の内訳では、80歳以上が47人、70歳代が25人と、70歳以上が約7割を占める結果となった。

電気ストーブの事故件数は、11月から徐々に増え始める 火災事故による死亡者の多くは、70歳代以上の高齢者となる

 事故原因は、設計/製造/表示など、製品自体に問題があった事故が、全体の約38%となる383件。うち、「ヒーターのガラス管やハロゲン管が破損・破裂」が137件、「ダイオードの不具合による異臭・発煙・発火」が91件、「内部配線の不具合による異臭・発煙・発火」が68件が上位となり、この3つで77%(296件)を占めているという。ただし、この383件では、死亡や重症など重篤な被害は出ていないという。

 死亡事故の事故原因は、ユーザー側による誤った取り扱いや不注意が多かった。電気ストーブを寝具や衣類などの可燃物の近くで使用したり、洗濯物が電気ストーブの上に落下するなどで着火、火災から死亡する事故が発生している。

電気ストーブによる被害者の状況 NITEによる、洗濯物が着火する実験のようす。電気ストーブに触れた2分45秒後に着火したという

 NITEでは、こうした可燃物の接触による火災事故が発生していることから、電気ストーブを使用する場合には、周囲に可燃物を置かない、洗濯物を乾かさない、就寝中に使用しない、留守にする場合には電源プラグを抜く、などを注意するよう呼びかけている。

 また「電気ストーブのチェックポイント」として、(1)ストーブ本体表面が部分的に変色したり、焦げた臭いがする、(2)電源コードの取り付け部やプラグにキズや膨れがある、(3)電源コードに触れたり折り曲げると、電源が入ったり切れたりする、(4)コードやプラグ、スイッチがいつもより熱い場合の4点を指摘。これらの事項に1つでも当てはまったら、使用を中止し、メーカーや販売店に相談するよう注意喚起している。

 NITEではさらに、電気ストーブの中には不具合がメーカーより発表されているものがあるため、型番でリコール対象製品であるかどうかを確認することを推奨している。

NITEが公開している、ハロゲンヒーターのリコール製品一覧 製品自体の問題による事故の発生件数は、リコールが多く実施された2008年度以降は減っている



(正藤 慶一)

2010年11月26日 15:51