シャープ、省エネ/節水/スピードが業界No.1の縦型洗濯乾燥機

プラズマクラスター洗濯機 ES-TX800

　シャープは、衣類の出し入れが楽になった縦型洗濯乾燥機「プラズマクラスター洗濯機 ES-TX800」を11月10日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は13万円前後。

　洗濯容量8kg/乾燥容量4.5kgの縦型洗濯乾燥機。衣類の消臭・空間の除菌効果がある同社独自の「高濃度プラズマクラスター」を搭載する。ES-TX800では、毛布などの大型の洗濯物を出し入れを楽にするため、投入口を従来の約1.2倍にしたのが最大の特徴。一般的な縦型洗濯乾燥機では、乾燥効率を向上させるために、外蓋とは別に中にもう1枚、内蓋を設置していたが、新製品では、投入口のサイズを広くするために、内蓋なしの「ワイドマウス」設計を採用したという。

投入口のサイズを従来の約1.2倍とした

　ワイドマウス設計では、内蓋なしでも槽内の気密性を維持するために、洗濯・脱水槽と投入口を柔らかいフレキシブルパッキンでつないだほか、外蓋にもパッキンを付け、継ぎ目がない造りを採用している。また、同社の洗濯機では、従来より穴がない洗濯槽「穴なし槽」を採用しているが、穴なし槽は熱が逃げにくい性質のため、槽内の温度を短時間で上昇させることができるという。

ワイドマウス設計では内蓋を省略しているため、投入口と洗濯槽とのつなぎ目をパッキンにしたほか、外蓋にもパッキンを採用している

　乾燥システムも見直した。乾燥ユニットの吸気経路内に槽内の空気の量をコントロールする切り替えフラップを設置。乾燥工程初期は、槽内の空気だけを循環させることで少ない熱量で温度を上げ、ある程度温度が上がったらフラップを切り替え、洗濯槽の外からも空気を取り込むという。より効率的な熱利用を行なうことで、省エネ性が高まったほか、工程時間の短縮も実現。衣類4.5kgの洗濯から乾燥にかかる時間は170分、消費電力量は1,750Wで、これは業界No.1のスピード/省エネにあたるという。

穴なし槽の構造

　また、独自の穴なし槽を活かして節水性も向上している。一般的な縦型洗濯機では、大きな水槽の中に洗濯槽が設置されており、水槽に貯めた水を中の洗濯槽に入れて洗濯工程を行なっている。穴なし槽では外側の水槽に無駄な水を入れないため、使用水量を抑えられるという。洗濯8kgの使用水量は89L、洗濯～乾燥4.5kgの使用水量は76Lで、これは業界No.1の節水性能となっている。

　洗浄工程においては、槽の底に2種類の羽根を採用した大型パルセーター「フライパル」を採用し、洗い工程やすすぎ工程を素早く行なうという。これにより、8kg洗濯にかかる時間は業界最速の36分とする。

　プラズマクラスターイオン機能では、1立方cm当たりのイオン濃度が7,000個の「高濃度プラズマクラスター7000」ユニットを搭載。洗濯終了後に本体上部の吹き出し口から室内に放出し、浮遊するカビ菌や雑菌を分解・除去するという。適用床面積は約2畳。放出は約2.5時間で自動停止する。そのほか、槽内にプラズマクラスターを放出することで衣類のニオイを消臭する機能も備える。

　本体サイズは600×650×1,025mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は43kg。本体カラーはホワイト系とピンク系の2色。

　そのほかのラインナップとして、洗濯容量9kg、乾燥容量4.5kgの「ES-TX900」と、洗濯容量7kg・乾燥3.5kgのプラズマクラスターイオン放出機能を省略した下位機種「ES-TX70」も同時発売する。価格はオープンプライス。ES-TX900の店頭予想価格は14万円前後、ES-TX70は9万円前後。

洗濯容量9kg、乾燥容量4.5kgの「ES-TX900」	プラズマクラスターイオン放出機能を省略した「ES-TX70」