電解アルカリ水を飲むと、運動不足による筋力低下と酸化ストレスの抑制に効果
――パナソニック

 パナソニック電工は、水素を含んだ電解アルカリ水を飲用することで、運動不足による筋量低下と酸化ストレスが軽減される可能性があることを検証したと発表した。

 電解アルカリ水とは、水を電気分解することで、負極側に生成された水素を含むアルカリ性の水のこと。パナソニック電工と山梨大学教育人間科学部、機能水研究振興財団は、この電解アルカリ水を、後ろ足を無加重の状態で飼育し、筋肉を退化させた“運動不足”モデルのラットに飲用させるという検証を行なった。

 この結果、電解アルカリ水を飲んだラットは、浄水を飲ませたラットに比べて、筋肉の退化に伴う体重の減衰が少なかったという。また、生体内の酸化ストレス(体内の活性酸素が過剰な状態のこと。生活習慣病の原因とされる)に対しても、電解アルカリ水の飲用により、酸化ストレスを反映するとされるSOD活性の量が抑えられたという。

 この結果を受けパナソニック電工では、電解アルカリ水に含まれる水素には抗酸化作用があり、飲用することで活性酸素から日常的に身体を防御できる可能性があるとしている。なお、この検証結果は、9月に行なわれた学会「第65回日本体力医学会大会」にて発表されている。

運動不足モデルのラットにおける、ヒラメ筋の重量の違いを表わすグラフ。電解アルカリ水を飲用するラットの方が、浄水を飲んでいるラットよりも筋肉の減少量が少ない傾向にある足底筋の違い。こちらも、電解アルカリ水を飲用したラットの方が、筋肉の減少が少ない
酸化ストレスを反映するとされるSOD活性の量は、電解アルカリ水を摂取したラットの方が減っている。特に、水素が多く含まれる「水素高溶存電解アルカリ水」の減少が顕著だ




(正藤 慶一)

2010年10月8日 12:22