キングジム、名刺ホルダーとメモ帳のデジタル文具


 株式会社キングジムは、デジタル名刺ホルダー「ピットレック」と、卓上型メモ帳「マメモ」の電子文具2製品を、8月6日に発売する。希望小売価格は、ピットレックが27,300円、マメモが6,279円。

 デジタルメモ帳「ポメラ」に続く電子文具シリーズで、いずれもパソコンとは連携せず、単体で動作する。

デジタル名刺ホルダー「ピットレック」卓上メモ「マメモ」

名刺データをmicroSDに保存する「ピットレック」


ピットレック
 デジタル名刺ホルダー「ピットレック」は、本体に内蔵されたCMOSセンサーで名刺を撮影し、microSDカードに保存する文具。400×240ドット3.5型のカラー液晶ディスプレイを備えており、撮影した名刺を閲覧できる。また、名刺データの一部はOCR(文字認識機能)でデータ化され、社名や氏名などで分類や検索が行なえる。

 データ保存用に、2GBのmicroSDカードが付属し、約1,800~2,000枚分の名刺が登録できる。対応限度の16GB microSDHCカードを使用した場合は、約9,999枚の名刺が保存できるという。

 撮影は、名刺を本体の溝に立てるような形で挟み込み、本体のシャッターボタンを押して行なう。変型サイズの名刺や、薄い用紙の名刺を撮影する際 は、付属の名刺スペーサーで支える。また、OCRは横型の名刺にのみ対応する。

CMOSセンサーは、使うときだけポップアップする名刺を撮影しているようす

3.5型ワイド液晶を備えるデータは5つの方法で管理検索画面

 本体サイズは、ほぼ名刺サイズの約120×60×13mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約85g。電源はリチウムイオン電池で、ACアダプタで充電する。連続撮影時間は約3時間、連続閲覧時間は約8時間。本体色はソリッドブラック。

 発表会では、名刺の管理はアナログの状態で放置されており、管理や検索などの問題があるというデータが示された。

持っている名刺は200枚以下の人が多い名刺の保存法は、名刺ホルダーが過半数かさばる、すぐ出せない、管理が大変

 なお、パソコンとのデータ連係はできないが、microSDカード経由でデータのバックアップは行なえる。データは独自形式。

 オプションとして、ナイロン製専用ケース(各色3,780円)、本皮製専用ケース(8,400円)、専用保護フィルム(2枚組、1,260円)などが用意される。


卓上メモを電子化した「マメモ」


マメモ
 「マメモ」は、デスクメモを電子化した製品で、液晶画面上にタッチペンで書いたメモを内蔵メモリに保存するのが主な機能。メモ枚数は最大99枚。ペンで書く際の線の太さは2種類が選べる。

 モノクロの液晶は抵抗膜式のタッチパネルになっており、入力エリアは約3型(41.32×66.54mm)。内蔵メモリは不揮発性で電池交換時も消えないが、メモリーカードなどへの書き出しはできない。

 また、設定時間になると、指定したメモの内容を表示して、アラーム音がなる「ToDo機能」も用意される。

 本体サイズは102×93×36mm(同)、重量は約130g(電池含まず)。電源は単四電池3本で、アルカリ乾電池とエネループに対応する。本体色はオフホワイト/ビビッドオレンジ/ダークグリーンの3色。

乾電池かエネループで動作するペンは大きめ、線の太さは2種類指定時間にアラーム音が鳴るToDo機能




(伊達 浩二)

2010年6月29日 17:50