LED電球市場はシャープ/東芝/パナソニックが上位独占――GfK調べ

~E17口金用の登場や価格下落などで前年55倍の販売

 GfK Japanは、家電量販店におけるLED電球の販売動向を発表。この結果、5月はシャープ/東芝/パナソニックの大手3社のLED電球製品がトップ10を独占した。

 5月のモデル別販売台数で1位だったのは、東芝の「LDA6N(昼白色)」。以下、2位はシャープの「DL-L601N(昼白色)」、3位は東芝「LDA6L(電球色)」、4位がシャープ「DL-J40AL(電球色・E17口金)」、5位にシャープ「DL-L601L(電球色)」と続く。トップ10にはシャープと東芝が4製品、パナソニックが2製品と、大手家電メーカーが上位を独占する結果となった。

シャープは2/4/5/6位を占めた。写真は2位のDL-L601N東芝は3月に発売した低価格モデルが人気となった。写真は3位の「LDA6L」
5月のモデル別販売数量ランキング。シャープ/東芝/パナソニックの大手家電メーカーが上位を独占した

 5月におけるLED電球の販売数量は、低価格化が始まった2009年7月比の55倍、金額ベースでは同比約48倍と、非常に高い数値となった。GfKではLED電球の販売増加について、長寿命や省電力といったLED電球の利点が浸透したこと、E17口金モデルが発売されたことに加え、低価格モデルの投入で平均価格が年初より20%下落したこと(約3,700円から約2,950円)を指摘している。

 光源の色別で見ると、E26口金では白色系(昼白色、昼光色、白色)が57.5%、電球色が41.4%と、白色系が主流となっている。E17口金では、白色系が42%、電球色が57.1%となっている。なおE17口金の数量構成比は、LED電球全体で31.9%。

 GfKでは、LED市場は引き続き拡大が見込まれるとしているが、その一方でLED電球の長寿命という特性のため、買い替えサイクルの長期化が予想され るとしている。そのため、早期の拡販や、演色性や照度の高さなどの付加価値の訴求を課題に挙げている。
LED電球の販売構成比、および販売推移。左のグラフが数量、右が金額

口金別の販売推移光色別の販売構成比。E26口金は白色系、E17口金は電球色がより洗濯される傾向がある



(正藤 慶一)

2010年6月2日 19:01