三洋、シングル向けのデザイン冷蔵庫など春の新製品
~1万円のウイルスウォッシャー専用器も
三洋電機は、2010年春夏の新製品を展示する「SANYO カンファレンス 2010」を、東京・上野の三洋電機東京ビルにて開催した。家電Watchでは、これから発売される生活家電を中心に紹介する。
●シングル男性向けのシックな冷蔵庫「&Smart」
冷蔵庫「&Smart SR-SD27T」。フラットで直線的なデザインが特徴 |
本体デザインに、木目調の「ダークウッド」を採用した点が特徴。従来モデルの「SR-D27R」では、ターゲット層を「30~40代の一人暮らしのシングル女性」としていたが、同社では男性にも向くデザインとしている。また、従来に引き続いて「プレミアムホワイト」も用意される。
機能面では、自動製氷器を新採用。浄水フィルターも用意されている。また、パーツはすべて取り外して洗える三洋独自の「はずして洗お」構造を採用。ミネラルウォーターも使用できるという。
今回追加された新デザインの「ダークウッド」。男性のシングル世帯にもオススメとのこと | 自動製氷器が搭載。水割りなどお酒も作りやすいという |
さらに、年間消費電力量を500kWhから460kWhに低減している。2010年度の省エネ基準達成率は113%。エコポイント6,000点の対象製品となる。
このほかの機能は従来モデルより継承。冷凍室は大容量の100L、傷みやすい食材を約1~2℃で保存する「フレッシュケース」なども備えている。
本体サイズは560×635×1,609mm(幅×奥行き×高さ)。容量は、冷蔵室が170L、冷凍室が100L。
冷蔵室内 | 冷凍庫はこのクラスでは珍しい100Lの大容量 |
●充電池で光る、レジャーにも停電時にも使えるLEDランタン
LEDランタン「NL-TL1」。男性的で無骨なデザイン |
キャンプや夜釣りなどのレジャー、作業時の手元灯などに使用するLEDのランタンで、乾電池ではなく充電池で点灯する点が特徴。点灯時間はハイモードで2時間、ローモードで約12時間。充電時間は約16時間。電池はニカド。
本体にはAC電源のプラグが付いているが、これは停電用のもの。コンセントに差し込んでもLEDは点灯しないが、停電した際にはランプが自動で点灯する。本体は約880gと軽いため、そのまま持ち歩くこともできる。
光束はハイモードが約120lm、ローモードが18lm。
消灯時 | ローモードで点灯中のようす | ハイモードはかなり明るい |
背面のプラグをコンセントに差し込めば、停電時の非常照明に使用できる | 使用例 |
●ウイルスウォッシャー専用器には1万円台で買える新ラインナップが追加
このほか、既発売のウイルスウォッシャー機能専用機「VWP-MF10A」「CAF-VW201A」も展示されていた。
ウイルスウォッシャーは、水道水を電気分解してできた電解水をミスト状に放出し、電解水に含まれる活性酸素によって、花粉などのアレル物質やウイルス、ニオイを除去する機能。同社の空気清浄機や加湿器などに搭載されている。
ただし「VWP-MF10A」「CAF-VW201A」の2製品は、フィルターを備えておらず、ウイルスウォッシャー機能のみとなっている。同社では、こうしたウイルスウォッシャー単機能の製品を“小型空間清浄機”としている。
VWP-MF10Aは、約120mlのタンクに水を入れて電解水を放出する製品。実売1万円前後という購入しやすい価格が特徴となっている。タンク容量は約120ml。本体サイズは165×67×131mm(幅×奥行き×高さ)。電源はACアダプター。
CAF-VW201Aは、車の中でも使えるよう、ACアダプターのほかDC12Vに対応した点が特徴。本体も車内で置きやすいよう、ペットボトルサイズとなっている。タンク容量は約90ml。本体サイズは74×67×175mm(天面直径×底面直径×高さ)。店頭予想価格は、16,000~17,000円。
「VWP-MF10A」は、実売で1万円前後と購入しやすい価格が特徴。パンフレットでは、家やオフィスのデスクでの使用を想定している | 「CAF-VW201A」は車向けにDC12Vのコネクタを備えた点が特徴。本体デザイン自体は、2008年に発売した「CAF-VW10TG」と同じ |
なお三洋電機では、2008年に空間清浄器「CAF-VW10TG」を発売している。CAF-VW10TGでは電源にリチウムイオン電池を使用しているが、VWP-MF10AとCAF-VW201Aはいずれも充電池を備えていない。
●ワイドな風とスポット風が選べる扇風機
扇風機「EF-30THF6」 |
ガード中央部にあるダイヤルを回すことで、羽根の前方にあるルーバーが、風を広げたり狭めたりできる「マジックルーバー」機能が特徴の扇風機。広範囲に広がりやさしい風を送る「ワイド」と、風向を狭めて勢いのある風を送る「スポット」が選べる。
これにより、スポット時の風量が弱運転でも強まるため、省エネ運転が可能。会場では、27Wの消費電力で、他社の強運転(45W)と同じ勢いで送風する姿が見られた。
このほか、室温が上昇すると自動で運転を開始する温度センサーも搭載。エアコンが切れて暑苦しい場合にも向くという。
写真は「ワイド」時。風は柔らかい | こちらが「スポット」。ガード中央部のダイヤルを回す | 「スポット」使用中のようす。消費電力は27Wながら、強い風が生み出せる |
(正藤 慶一)
2010年3月12日 00:00
-ページの先頭へ-