東芝、銀イオンでお湯を除菌・防臭するエコキュート

フルオートタイプ HWH-FBシリーズ

 東芝キヤリアは、銀イオンでお湯を除菌・防臭するエコキュート「フルオートタイプ」2機種を11月より発売する。希望小売価格は、タンク容量が370Lの「HWH-FB370C」が743,400円、460Lの「HWH-FB460SC」が822,150円。

 空気中の熱を利用してお湯を沸かすCO2冷媒式の給湯器。フルオートタイプシリーズでは、清潔性を重視して、除菌・防臭の効果が期待できる銀イオン発生装置をお湯の湯張り回路に搭載したのが特徴。これは、銀イオンを発生する銀プレートを設置したもので、使用するお湯の量に応じて、銀イオンの発生量も制御されるという。また銀イオンを含んだお湯を浴室で使うことで、浴室の壁面や蛇口部分の汚れを抑える効果も期待できるとする。


銀イオン発生機の仕組み

 また、お湯の出し過ぎを防ぐために、シャワーの給湯量をリモコンに表示する「見エル~ネリモコン」を新たに採用した。見エル~ネリモコンでは、シャワーの使用量をリアルタイムで表示するほか、家族1人づつの給湯使用量や毎日の使用量も確認できる。

 見エル~ネリモコンでは、お湯の沸かしすぎを防ぐため、浴槽内のお湯の温度をリアルタイムで表示する機能なども備える。

見エル~ネリモコンでは、シャワーで使った水量が液晶に表示される

 省エネ性では、お湯の使用状況に合わせてシステムを制御する「おすすめ」設定を搭載するほか、浴槽の保温性能を自動で検出し、自動保温運転の際の無駄を無くす「湯温キープアシスト」機能などを搭載する。また浴槽の温度と水位の下がり具合を自動で検知し、足し湯する際の温度も自動でコントロールするという。

 ヒートポンプユニット、貯湯ユニットも新しくなった。ヒートポンプユニットでは、同社のエアコンなどでも採用されている、制御が細かいベクトル制御ユニットを搭載。貯湯ユニットでは、「発泡性耐熱AS系樹脂」を耐熱材として使用している。これにより、容量370Lの「HWH-FB370C」での、APF(年間給湯効率)は、従来の3.1から3.3に向上している。

 エコキュートは外に置いて使用する製品のため、耐久性にも配慮した。運転を制御するコンプレッサーは、硬度の高いダイヤモンド・ライク・カーボン処理を施し、長時間運転にも耐えうる構造を採用している。また、貯湯タンクユニットの素材には高耐食ステンレスを使用している。





(阿部 夏子)

2009年8月21日 00:00