三洋電機、eneloopの携帯用太陽発電パネルやネックウォーマーなど
eneloop univers products群 |
三洋電機は、「eneloop universe products」の新製品として、携帯式の太陽発電パネル「eneloop portable solar(エネループ ポータブルソーラー)」と充電式のネックウォーマー「eneloop neck warmer(エネループ ネックウォーマー)」の2製品を発表した。同時に、従来シリーズの一部製品についても、マイナーチェンジを行なう。
■持ち運んで使える携帯型ソーラーパネル「ポータブルソーラー」
eneloop portable solar |
eneloop portable solarは、太陽発電パネルからモバイル機器が充電できるという製品。同社製品にもすでに太陽光で充電する製品がいくつかあるが、それらと比べると、持ち運んで利用しやすいようにデザインされている点が特徴となる。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、太陽電池パネルが1枚のシングルタイプ「SSL-SBSL3AS」が9,000円前後、2枚のツインタイプ「SSL-SBWL3AS」が14,000円前後。発売は8月10日の予定。
太陽電池パネルには、結晶シリコン型と薄膜アモルファス型を組み合わせ、19.7%という業界でもトップクラスのエネルギー変換効率を持つ三洋電機独自の「HIT太陽電池」を使用。太陽電池パネルで生成された電力は、同梱の小型バッテリーユニット「eneloop mobile booster(モバイルブースター)」に充電され、太陽電池からモバイル機器に直接給電するのではなく、モバイルブースターが給電する形となる。
充電時間の目安としては、空のモバイルブースターを満充電するのに、シングルタイプだと約3日、ツインタイプだと約1.5日としている。三洋電機によると、ツインタイプであれば、だいたい1時間の太陽充電で携帯電話を40分通話できるくらいの発電が行なえるとしている。ただし発電量は日照やパネルの設置場所、気温などさまざまな要因で変化する。
HIT太陽電池パネルを採用する | 大きなメッシュポケットがついている |
ポータブルソーラーのパネル部分は堅く、折り曲げられないようになっているものの、ほかの部分はシルバーの布素材を使用していて、鞄のように持ち運びしやすく作られている。ツインタイプは折りたたむことで、シングルタイプとほぼ同じ容積となる。シングル・ツインタイプともにメッシュ素材の大型ポケットがついていて、そこにモバイルブースターや充電したいモバイル機器、モバイル機器とつなぐためのケーブルなどを入れておくことができる。また、メタルリングで補強された穴があり、窓際などにフックで吊して充電しやすくなっている。
シングルタイプの表側。太陽電池パネルがついている | シングルタイプの裏側。ほぼ前面がメッシュポケットになっている |
ツインタイプの表側 | ツインタイプの裏側 |
ツインタイプは発電パネルを内側にして折りたたむ。マグネット内蔵で、簡単に開かないようになっていた |
同梱されるモバイルブースターは、リチウムイオン電池を使用。容量は3.7V出力の2,500mAh(9.3Wh)。満充電状態だと、携帯電話を空の状態から約2回満充電にすることができるという。しかし、ポータブルゲーム機など電池容量が大きな機器では、満充電にできないこともあるとのこと。また、モバイルブースターからはUSB端子で電力が出力されるが、そこから各モバイル機器に給電するためのケーブルは付属しないため、自前で用意する必要がある。なお、モバイルブースターはポータブルソーラーだけでなく、USB給電で充電することも可能。その場合は約7時間で満充電にできる。
ポータブルソーラーのサイズは、シングルタイプが174×204×26mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は230g。ツインタイプは、パネルを展開すると174×404×26mm(同)で、重量は420g(いずれもモバイルブースターなど付属品を含まない)。本体にはモバイルブースターのほかに、専用フック2個とモバイルブースター充電用のUSBケーブル、落下防止用のヒモが付属する。
単体販売もされるモバイルブースター |
モバイルブースターの「KBC-L3A」は、単体でも販売される。これは現在販売中の従来品「KBC-L3S」の後継製品となるもの。大きさや電池容量は変わっていないが、電力が安定しないポータブルソーラーからも充電しやすいよう改良がほどこされている。また、スマートフォンなどの充電にも使えるようになったという。さらに、出力のON/OFFをスイッチで切り替えられ、充電しながらの出力も可能となった。
KBC-L3Aの店頭予想価格は従来品と同じ4,000円前後となる見込みで、発売は9月の予定。サイズは70×39×22mm(同)で、重量は70g。
■“パーソナルな温もり”を提供する「エネループ ネックウォーマー」
eneloop neck warmer |
「eneloop neck warmer(エネループ ネックウォーマー) ENW-NW1S」は、充電池を搭載した電熱家電「eneloop warmer series」の新製品。フリース素材のネックウォーマー形状をしていて、首を温めることができる。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は7,000円前後。発売は9月1日を予定している。
ネックウォーマーはフリース素材のアウターとアウターに内蔵させるベルト上のヒーター、バッテリ電源の3つのパーツからなる。ヒーターと電源を取り出せば、アウター部だけを洗濯することもできる。
電源としては、モバイルブースター「KBC-L3A」が同梱される。0~20℃の環境だと、満充電の状態から約5時間、ヒーターを連続稼働させられる。オフシーズンなど、ネックウォーマーを使わないときは、KBC-L3Aだけをモバイル機器の充電などに使うことも可能。
バッテリは前面に位置する |
ヒーターは首の後ろ部分に、電源は胸元に近い部分に内蔵させる。電源とヒーターの重みが釣り合い、ヒーターがちょうど良く首に当たるようになっているが、首回りのサイズが小さい人などは、付属のベルトを内部につけることで、ヒーターをより首に近づけることもできる。ヒーターは自己温度制御機能を持っていて、温度の上がりすぎを防止するようにもなっている。
三洋電機によると、首を温めると血行が良くなり、ヒーター周辺だけでなく、その周辺も広く体温が上昇する温感効果が得られるという。
アウターの素材は表地がポリエステル100%で、裏地が綿95%・ポリウレタン5%。男女兼用のフリーサイズで、首回りが300~500mmに適応する。カラーはチャコールグレーとホワイトグレーの2種類が用意される。重さはアウター部が100g、ヒーター部が15g、電源部(KBC-L3A)が70gとなる。充電用のUSBケーブルとACアダプターが付属する。ACアダプターは100~240Vに対応する。
襟の深いコートなどだとかなり隠れるデザイン | コートの外に出すとこのような形になる |
■カイロとひざ掛けもバージョンアップ
すでに販売中の充電式カイロ「eneloop kairo(エネループ カイロ)」と充電式ひざ掛け「eneloop soft warmer(エネループ ソフトウォーマー)」についても、9月1日より2009年版の新モデルが発売される。価格はいずれもオープンプライス。
eneloop kairoは、リチウムイオン電池内蔵のタマゴ型「KIR-SE1S」と単3型eneloop使用型の「KIR-SL2S」の2種類が用意される。ともに給電端子がUSB-A型となり、USB充電に対応したほか、温度制御プログラムが改良され、付属の充電用ACアダプタは240Vまでに対応した。いずれも新色を含む3色のカラーバリエーションで販売される。店頭予想価格は「KIR-SE1S」が4,500円前後、「KIR-SL2S」が5,500円前後の見込み。
eneloop kairoはUSBからの充電にも対応した | 人間工学に基づいた新たな温度制御プログラムを搭載する |
ひざ掛けの「eneloop soft warmer ENW-SW3S」は、ヒーターがひざ掛け本体に内蔵され、本体とコントローラーの2ピース構成となった。また面積も従来モデル「ENW-SW1S」と比べると60%広がった。こちらも充電用のACアダプタは240Vにまで対応している。店頭予想価格は10,000円前後の見込み。
充電式ひざ掛け「eneloop soft warmer」もリニューアル | 面積が大きくなるなど利便性が向上した |
■三洋電機
http://jp.sanyo.com/
■ニュースリリース
http://jp.sanyo.com/news/2009/08/05-1.html
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(白根 雅彦)
2009年8月5日 19:04