エコポイント制度の枠組みが決定
環境省と経産省、総務省は5月15日より開始予定のエコポイント制度について、予定付与率を発表した。
エコポイント制度は「グリーン家電普及事業」の一環で、対象製品の価格の一部を「エコポイント」として購入者に付与するもの。対象となる製品は統一省エネラベル4☆(星印)以上の「エアコン」、「冷蔵庫」、「地上デジタル放送対応テレビ」の3製品。
統一省エネラベルは環境省が定めた家電製品の基準で、市場全体における省エネ性能の位置づけを評価したもの。評価は5段階で、1つ星から5つ星で表示される。対象家電の購入に併せて同種の古い家電製品をリサイクルした場合、製品の価格にリサイクル料金相当程度のポイントが加わる。
今回発表したエコポイントの予定付与数は、統一省エネラベル4☆の基準を満たした製品であることが前提で、エアコンの冷房能力や、冷蔵庫の庫内容積が基準となっている。詳しい付与ポイント数は以下の通り。
エアコン | 冷蔵庫 | ||
冷房能力 | エコポイント数(点) | 容積 | エコポイント数(点) |
3.6kw以上 | 9,000 | 501L以上 | 10,000 |
2.8kw、2.5kw | 7,000 | 401-500L | 9,000 |
2.2kw以下 | 6,000 | 251-400L | 6,000 |
買い換えをしてリサイクルを行なう場合 | 更に3,000 | 250L以下 | 3,000 |
買い換えをしてリサイクルを行なう場合 | 更に5,000 |
これらのエコポイント予定付与数は購入価格の約5%程度になるよう設定された。
付与されたエコポイントは、関係各省庁が定めた品目と交換できる。具体的な品目は現時点では未定だが、予定としては、省エネ・環境配慮に優れた製品、全国で使用できる商品券、プリペイドカードなどを予定している。
エコポイントの交換開始時期に関しては、事業の実地者を公募している段階であるとし、現時点では未定となっている。
また、事業者による交換商品の応募についても、省エネ・環境配慮に優れたもの、全国で使える商品券・プリペイドカード、地域振興に資するものを選定の条件として挙げているが、具体的なスケジュールに関しては未定としている。
なお、エコポイントの付与に際しては、購入日、購入店が記載された製品の保証書、購入日、購入製品、購入店、購入者名がわかる領収書あるいはレシートが必要となる。また古い家電製品を購入に併せてリサイクルした場合は家電リサイクル券の排出者控えも必要となる。
関係各省庁のホームページでは、今回の制度について「Q&A」ページを設けるなど、制度の理解を求めている。
(阿部 夏子)
2009年5月12日 18:40