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パナソニック、高濃度炭酸で肌を心地よく刺激する美顔器「炭酸イオンエフェクター」
2016年9月15日 17:54
パナソニックは、高濃度の炭酸で肌のうるおいを保つ美顔器「炭酸イオンエフェクター EH-SG90」を、12月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は45,000円前後(税抜)。
高濃度炭酸を肌に届ける美顔器。本体にガスカートリッジをセットしてモードを選択すると、ヘッド表面の細かい穴から炭酸ガスを噴射する。多くの炭酸を継続的に発生させられる多孔質金属ヘッドを採用しており、微細な泡が肌表面をシュワシュワとはじける感覚を体感できるという。
使用時は、水を含ませたシートマスクを、洗顔後の顔にのせてヘッドを滑らす。炭酸ガスが水分と混ざり微細な泡の炭酸が発生し、心地よい刺激が肌にしっかり伝わり血行を促進する。その後、化粧水などの基礎化粧品で肌を整えることで、肌のうるおいを保つという。
炭酸によって血管を広げ、血行を促進
近年、炭酸ガスを用いた化粧品の市場は伸長。同社の調査結果でも、日頃のスキンケアに炭酸美容を取り入れた美容家電を、積極的に使いたいと考える女性は多いとする。
炭酸美容の効果について、日本形成外科学会認定専門医である松倉 HEBE DAIKANYAMA 院長 草野 貴子氏は、以下のように語った。
「炭酸は二酸化炭素なので、顔に当てることで毛細血管の二酸化炭素濃度がアップします。そうすると体が酸欠状態だと勘違いし、酸素を取り入れようと血管が拡張します。血流量もアップし血行が促進されるので、肌のターンオーバーを促せ、くすみケアやリフトアップに繋がります」
本機は、カートリッジから直接ガスを噴射するため、新鮮な炭酸を供給し続けられるという。市販の炭酸水をシートマスクに浸した場合と比べて、約140倍の炭酸ガスを発生する。
会場では、炭酸イオンエフェクターと、市販の炭酸水を比較する実験も行なわれた。2つのスポンジに試薬を垂らし、一方は水を含ませたシートマスクを置いてその上から炭酸イオンエフェクターで発生させた炭酸を当て、一方は炭酸水を含ませたシートマスクを置いた。試薬は青い状態で、炭酸に反応すると黄色に変わるという。
結果、イオンエフェクターを使ったスポンジはあっという間に全体が黄色くなったが、炭酸水を使ったスポンジは黄色くなるのに時間が掛かり、マスクを置いた部分のみしか黄色くならなかった。
このほか、温感機能とイオン機能も搭載。温感は「低/高」で調節でき、肌を温めながらケアできる。イオン機能は、プラスからマイナス電極へ向かって発生する水の流れである「電気浸透流」を用いたもの。水の流れにのって化粧品の保湿成分を肌の角質層まで浸透させられ、手で塗った場合と比べて約1.7倍浸透性が高まるという。イオンレベルは「弱/強」の2段階で調節できる。
ガスカートリッジは1本付属し、約10回使用可能(1回約2分使用の場合)。交換用カートリッジ「EH-2S41(2本入り)」の価格は、2,500円(税抜)。
本体サイズは、117×160×275mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約850g。電源は交流式で、消費電力は約15W。ドライタイプのシートマスクが3枚付属する。本体カラーは、ピンク調。
シュワシュワの炭酸が心地よい! 鼻には注意
実際に記者も、炭酸イオンエフェクターを体験。化粧を落として、水を含ませたシートマスクを顔にのせ、その上からヘッドをすべらせた。すると、シュワシュワとした炭酸の泡の感触があり、パチパチとはじけるような刺激があった。痛みはなく、心地良い感覚だ。温感効果もあり、使っているうちに顔がポカポカしてくる。
しかし、うっかり鼻周りにすべらせたときは、思いっきり鼻から炭酸ガスを吸ってしまいむせた。鼻周りに使うときは注意が必要だ。使用後は化粧水などで肌を整えて、スキンケア完了。いつもより肌にハリがあるように感じられた。
草野院長は、炭酸イオンエフェクターについて「実際に使用しましたが、使った後は顔がほんのりピンクになっていて、血行が促進されたようでした。そのあとの化粧品の効果も高まる気がします」と述べた。