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試食したらどっちも絶品だった! 日立のIHジャー炊飯器「ふっくら御膳」と過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」
2016年6月22日 15:31
日立アプライアンスは、圧力スチーム炊きで甘みがアップした「ふっくら御膳」と、食材の重さ(容器含む)や温度をはかる日立独自の「Wスキャン」を搭載した過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-SV3000」を6月23日に発売する。発売に先駆け、記者向けの説明会が行なわれた。
しっかりと弾力のあるごはんが美味しい「ふっくら御膳」
はじめに説明が行なわれたのは、ふっくら甘く炊き上げる1.0L(5.5合)炊きIHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-YW3000M」だ。圧力をかけた状態でスチームを発生させる日立独自の「圧力スチーム炊き」を進化させた。店頭予想価格は110,000円(税抜)。
「白米・極上ふつう」コースでは、美味しく仕上げるために、ごはんを炊く行程を変えている。約60℃の水で浸し、しっかり吸水させ、圧力をかけながら105℃まで加熱、一気に炊きあげ、蒸気と熱を閉じ込めて20分以上蒸らす。排出する蒸気を抑えて、溜まった水をリサイクルする「圧力スチーム蒸らし」で上下の温度ムラが抑えられる。その結果、α化が促進され、ごはんの甘みがアップしたという。
日立独自の圧力スチーム炊きは、ボールで蒸気を閉じ込めて気圧を高める。1気圧では沸点が100℃となるが、気圧を高くすると沸点が上がり、温度も上げられる。圧力スチーム炊きで炊いたごはんは高温で炊けるので、芯が残らず、ふっくら炊きあげることができるという。
「極上炊き分け」機能(白米・無洗米)では、ごはんの好みや、カレーや弁当など用途に合わせて、しゃっきり・ふつう・もちもちの食感を選ぶことができる。
商品戦略本部 冷蔵庫・調理商品企画部の鈴木康志氏は、「調査したところ、関西地方は突出してやわらかめのごはんが人気ということがわかりました。地域によっても変わりますので、より好みに合わせて炊け分けできるように、炊き分けの数を増やすのではなく、かたさの幅を広げました」と語った。
試食をしてみたが、粒感が際立っており、ふっくらしている。モチモチした食感で、冷めたごはんでもとても美味しい。やわらかめのごはんとかためのごはんは、別の炊飯器で炊いたようにごはんの弾力も変わっていたが、やわらかくても粒が崩れていることはなく、どちらとも香りを楽しめた。
このほか、「1合まで」「2合まで」といった少量炊飯にもこだわっている。2合で炊いたごはんも試食したが、少量炊きでありがちな水っぽさはなく、粒感がしっかりしている。
実際にお米を炊くときは、3合のお米に対して600ccの水が必要となる。内釜の重さだけではなく、お米や水の重量も追加されるので、内釜は軽い方が扱いやすい。持って見ると軽く、洗米や持ち運びのときもラクそうだ。蒸気口一体型内ふたも、洗う部品点数が少なく、お手入れが簡単なのも惹かれるポイントだ。
このほか、おこげ機能などを省いた1.0L(5.5合)炊き「RZ-YV100M」、および1.8L(1升)炊き「RZ-YV180M」も7月21日から販売する。店頭予想価格は、それぞれ65,000円(税抜)、68,000円(税抜)。
あたためや解凍などの基本性能がしっかり! 重さや温度をはかるWスキャン搭載オーブンレンジ
次に、過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-SV3000」の説明が行なわれた。店頭予想価格は160,000円(税抜)。
昨年から採用された日立独自の「Wスキャン」は、今年度のモデルにも搭載されている。食材の重さ(容器含む)や温度をはかって肉や魚の旨み成分を引き出す技術であり、解凍ムラも抑えられる。
本体の奥にセンサーがあり、スイングしながら120分割して食品の大きさや温度を見分けている。さらにセンタースキャンすることで、液面を検知。重さは3点で計測し、食品の大きさと位置を見分ける。複数の方向からセンシングすることで正確に計量でき、ラップをしたままでも、ラップを外しても、適温にあたためられる。
日立の調査によると、ユーザーがよく使う機能は、おかずやごはん、冷凍ごはんのあたため機能で、一番多い不満点は解凍ムラだという。そこで、よく使う基本的な機能「あたため」と「解凍機能」を徹底的に強化した。
スタート直後、正確に重量、位置、初期温度、大きさを感知する。お皿などの重さは検知できないので、食材の温度の上がり方などを見ながら補正をする。
実際に凍ったごはんとマグロのサクを解凍していた。どちらも2分程度で解凍が終わっている。特に気になるマグロだが、やわらかくなりすぎず、包丁がスッと入る程度に解凍されていた。
加熱時は、重さと温度を測定して、旨味を引き出すためにイノシン酸を壊す酵素が活発に働く50℃前後まで素早く立ち上げ、グルタミン酸が増える温度でじっくり加熱。温度を抑え加熱できるので、野菜のビタミンC減少も抑えられる。
メニューも充実している。内食が進んでおり、和食を作りたいという要望も増えていることから、難しい和食の火加減などを研究し、日本各地で受け継がれている郷土料理などを含む和食のオートメニューを124種類搭載したという。
ヘルシーシェフで調理された金目鯛の煮付け、カボチャの煮物、お吸い物は、どれも本格的な味だ。しっかり火が通っており、味も染みている。金目鯛の煮付けは、崩れずにふっくらしていて驚いた。鯖の塩焼きも、パサつきがなくやわらかい。これなら、火加減が難しい和食も、おまかせで失敗なくできそうだ。
液晶タッチメニューも見やすい。今期モデルでは「かんたんモード」が搭載され、あたため、解凍などよく使う機能が大きく表示されるようになった。コントラストが高く、アイコン表示もあって使いやすい。
このほか、LED庫内灯や左右側面に明色のシリコン系塗装を採用した「明るい庫内」は、調理中の煮込み具合や焼き色が見やすい。調理後の汚れもよく見えるのでお手入れも簡単といった清掃性にも配慮している。
焼き蒸し皿が付属しない「ヘルシーシェフ MRO-SV2000」、操作部がダイヤル式の「MRO-SV1000」も7月21日に発売される。店頭予想価格は、それぞれ130,000円(税抜)、95,000円(税抜)。