家電トレンドチェッカー

引っ越しシーズン到来! 電気の停止・開始手続きはネットでサクッとするのが大正解

引っ越し先が決まったら、次は電気のお引っ越し

 卒業や入学、就職など、新生活がスタートするこの季節、引っ越しをするという人も多いだろう。引っ越しにつきものなのが、やたらと煩雑な手続き関連。不動産屋や役所、銀行にも行かなければならない。そんな忙しい中でも忘れてはならないのが、電気・水道・ガスの切り替え。前もって手続きしておかないと、引っ越して早々、「電気が使えない!」、「料理ができない」なんてことになりかねない。

 でも、この事前の手続き、特に今の時期はやっかいだ。何度電話しても通じない、やっとつながったのに、必要な情報が手もとになくてまたかけ直し……イライラしたという人も多いだろう。

 そこでオススメしたいのが、ネットでの手続きだ。専用サイトで必要な情報を入力するだけで、「電気の引っ越し」がすぐに完了するというスグレモノ。電気の手続きがインターネットでできるというのは、意外と知られていない事実だが、必要な情報さえ揃っていればスマホを使って、移動中にさっと手続きすることも可能。いつ繋がるかわからない電話をずっと待つ必要もない。

スマホからアクセスすれば、移動時間中にサクッと手続きが終わる

 実はインターネットでの手続きは、以前からできたのだが、あまり知られていない、かつわかりにくかった。手続き完了までいかずに途中で入力をあきらめて、結局コールセンターに電話するという人も多かったという。そこで、東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力)では引っ越しシーズンを前に、サイトを大幅にリニューアル。見やすく、入力しやすいデザインに変更した。今回は、実際に入力しながら、このサービスを紹介する。

ステップ1:入力情報を事前に準備。検針票を手もとに用意しよう

 まずは入力前に、手続きに必要な情報を用意しよう。

・検針票(お客さま番号)
・今の住所
・新しい住所、
・引っ越す日にち
・いつまで(現住所の電気を使うか)、いつから(新住所の電気を使うか)
・名前
・電話番号
・メールアドレス

 ポイントとなるのは、電気の検針票に記されているお客さま番号を用意するということ。お客さま番号にはその人の契約プランや住所などの情報が紐付いているので、入力前に必ず用意しよう。

毎月自宅に届く検針票にはお客さま番号が明記されている。電力自由化後に契約した新料金プラン(プレミアムプラン・スタンダードS・L・XLなど)は検針票がないため、登録時のウェブサイトでお客さま番号を確認しよう

ステップ2:サイトを開いて、入力しよう

 必要な情報を用意したら、次にサイトを開いて、入力を進めよう。指示に従って、情報を入力していくだけなので、特に迷うことはない。

 引っ越し手続きのトップページ。手続き内容を選んでクリックしていく。今回は引っ越し手続きを選択。

 一般的な引っ越しでは、現在住んでいる家の電気を止めて、新しい家の電気の利用を開始することが多いので、一番右を選択。

 現在使っている料金プランが、電力自由化以降の新料金プラン(プレミアムプラン、スタンダードS・L・XLなど)なのか、電力自由化前からある料金プラン(従量電灯B・Cなど)なのかを選ぶ。今回は、電力自由化前の料金プランを選択。

 東京電力の会員サービス「でんき家計簿」の会員かどうかを聞かれる。でんき家計簿の会員の場合、住所などを入力する必要がなく、よりスムーズな手続きが可能。今回は、会員ではない方を選ぶ。

 その後は、住所や電話番号といった個人情報を入力していく。電気の最終使用日や使用開始日なども入力するので、事前に確認しておこう。

住所などの情報を入力していく
現住所での電気最終使用日なども入力。事前に確認しておこう

 1つ、重要なのは、ネットでの手続きは引っ越しの3日前には終わらせておくこと。たとえば、2月28日に入力した場合、申し込み可能日は3月2日~4月11日と表示された。当日あるいは翌日の申し込みには対応していないので、引っ越しが決まったら早めの手続きを心がけよう。

インターネットでの手続きは、余裕を持ってやるのが鉄則。2月28日に入力した場合で、現住所での電気最終使用日は2日後の3月2日と表示された。引っ越す日の3日前までには、手続きを済ませておこう

ステップ3:「申し込みID」を設定しよう

 入力の最後に出てくるのが「申し込みID」だ。申し込み内容を管理する大事なもので、インターネットで申し込んだ人は必ず作る必要があるものだ。

 たとえば、「引っ越しが決まって、早めにネットで手続きしたけど、引っ越しの日が変更になったので、一度申し込んだ内容を変更したい」といったシーンで、このIDを使えば、過去に自分が申し込んだ内容を簡単に呼び出し、かつ変更できる。

 「もうネットでID作るのはいやだ」なんて声も聞こえてきそうだが、このIDは電気の停止や開始に関わる手続きにのみ使用するもので、IDに関連づけた情報は60日で無効になる。

申し込み内容の確認、変更、取り消しに使う「申し込みID」を設定する。既に住所などは入力済みなので、ここではIDとパスワードを入力するだけだ

早めの手続きが正解

 入力した当日や翌日の手続きには対応していないため、引っ越しが決まったら時間に余裕を持って、すぐに入力するのがおすすめ。物件によっては、ただブレーカーをあげればいいというわけではなく、電気をつなぐ作業への立ち会いが必要な場合もあるので、早めの手続きが確実だという。

 住所や東京電力のお客さま番号など必要な情報さえ揃っていれば、入力自体は5分ほどで終わる。通勤や移動中などのちょっとしたすき間時間で手続きが終わるというのは魅力的だ。

 東京電力によると、コールセンターにかかってくる電話は引っ越しシーズンの3月に集中するという。コールセンターでも、人員を普段の倍以上にするなど、対応はしているが、それでも電話がつながりにくくなっているのが現状。住所や氏名などを電話で正確に伝えるのは難しく、1件あたりの対応時間も長引いてしまう。その点、インターネットなら自分で入力するので間違いも少なく、自分の時間も有効活用できるというわけだ。

東京電力のサイト、トップページ。引っ越しが集中するこの時期、トップページでもインターネットでの引っ越し手続きを呼びかけている

 この春、引っ越しを考えているなら、まず東京電力のサイトにアクセスしてみて欲しい。今ならトップページから引っ越し手続きのページにすぐ飛べる。

協力:東京電力

阿部 夏子