やじうまミニレビュー
触れても服が濡れない!? 不思議な雨傘「UnBRELLA」
by すずまり(2014/6/23 07:00)
濡れた面を内側に閉じ込めるので、閉じるとドライに
梅雨真っ只中。晴れ間が見えたかと思えば、突然の雷なんてこともあり、傘が欠かせない季節だ。雨に濡れた傘というのは扱いが面倒な存在だ。雨の朝の満員電車などは見ず知らずの人の傘がスーツに触れてじっとり……なんてことも珍しくない。お互い様とはいえど、辛いものは辛い。そんな部分に着目した傘が、今回ご紹介する「UnBRELLA」である。
メーカー名 | アッシュコンセプト |
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製品名 | UnBRELLA |
品番 | D-870 |
希望小売価格 | 9,720円(税込) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 9,720円(税込) |
この傘の大きな特長は2つ。1つめは自立すること。2つめは周りを濡らさない構造であることだ。
それらを実現するための構造がとてもユニークだ。一見普通の傘なのだが、ひとたびバンドを外すと、その形は通常の傘と全く逆。持ち手の位置が逆では? と思ってしまう。これを普通の傘と同様に、枝の部分から上を押し上げると、一瞬パラボラアンテナのような形になったのち“傘”になる。もし持ち手が逆についていたら、バンザイ状態だ。まさに、風の強い日にありがちな災難としかいいようがない形なのだが、それが「UnBRELLA」の標準スタイルなのだ。
この機構の最大の利点は、雨に濡れた面をすっぽり内側に畳めること。この機構のおかげで、使用後の傘に触れても濡れないだけでなく、自立するというわけである。
「UnBRELLA」は手開き開閉式で、サイズは100×50×810mm(幅×奥行き×高さ)、重さは340g、親骨の長さは60cmで標準的な長さである。撥水性の高いポリエステルが使用されているため、とてもよく水をはじく。そのため、ちょっとした雨なら一振りするだけで水が切れる。それもあり、持ち歩いても水濡れの二次被害は起きにくいのだ。
傘立てにはやや立てにくそうだが、サイズによっては先端をすぼめれば入れられないこともないだろう。上に広がらないので、混雑した傘立てで他人の傘が中に突き刺さるという心配もなさそうだ。
開いたときにドーム状にはならないので、慣れるまで少々違和感があることや、傘の骨が外に露出するので、周囲の視線がなんとなく気になることを除けば、使い勝手が良い。不快な水濡れと決別し、梅雨を快適に過ごしたい方は、1本いかがだろうか。