humangear「ゴートゥーブ2.0 OZ」

　ブラリ旅やアウトドアに便利なものといえば、シャンプーやソープ類を小分けして入れておけるチューブだ。ホテルや旅館に備え付けのアメニティよりも、普段家で使い慣れているものを移し替えて使ったほうが、安上がりだし使い勝手がいい。

　ただし、押すだけで液が出てくるポンプ式のボトルと違って、小さなチューブは液を絞り出すのが面倒だ。石鹸が付いた手だと、滑って上手く絞り出せない。そこで、アウトドアショップで見かけてビビッときたのが、humangearの「ゴートゥーブ2.0 OZ」だ。

　ゴートゥーブは、本体に吸盤が付いていて、本体をまるごとベタッと壁にくっ付けて使える小分け用チューブである。今回私が選んだのは、本体サイズが約35×35×112mm（幅×奥行き×高さ）で、容量が55mlの3本セットのものだ。オンラインショップでは、1本ずつバラ売りでも販売されていた。

使い方の写真	背面に貼られたシールに、日本語の解説が書かれている

　シリコン製のゴートゥーブの本体は、すべすべした質感で柔らい。本体の裏側には吸盤がついていて、タイルやぺたっと貼り付けることができる。口の脇の白い連結部分をひねると、枠の中の表示が変わるので何が入っているか確認できるようになっている。枠の表示は、Lotion/Sun(おそらく日焼け用オイルのことかと思われる)/Shamp.(シャンプー)/Cond.(コンディショナー)/…/Soapの種類。

　さっそく、シャンプーを入れてみた。液を入れる口が広く、使いやすい。シャンプーのポンプを20回押したところで、ゴートゥーブがほぼ満タンになった。1回の洗髪で2ポンプ分くらいシャンプーを使うと、毎日洗っても10日はもつ計算だ。結構たっぷり入るのだ。本体をベタッと貼り付けてみると、しっかり吸着する。フタを開いたままでも、弁が閉じていて、液漏れしてこない。

本体背面には吸盤が付いている	枠の中の表示で、何が入っているか確認できる	フタを開けたところ。シリコンの薄い弁が開閉するしくみ

　広口だから中をゆすぐのが楽だし、簡単に詰め替えられるから便利だ。試しに、シャンプー以外のものを入れ替えてみた。

洗面台の鏡にハンドソープとローションを付けた	冷蔵庫にハンドジェルを付けた

　ハンドソープやリンス、ジェル整髪料のような、とろみがある液体は、シャンプーと同じ要領で使えた。水に近い化粧水やローションなどの液体は、プッシュすると勢いよく出てくるので、注意が必要だ。こってりしたクリームやヘアパックは、やや強めにプッシュする。

　ボディー用オイルも入れられる。オイルは詰め替えるとベトベトになって漏れてきてしまったりするのだが、ゴートゥーブは横にしようが、壁に貼り付けておこうが、ほとんど漏れてこない。オイルを出す時に口の周りやフタに付くことはあるが、それ以外でベトベトすることはなかった。

　さらに、製品情報ページには、食用油や調味料を入れることもできると記載されている。なるほど、粉モンも入れられるのか、と思い、食用のものとシャンプー類を入れ替えるには気持ち的に抵抗があったので、入浴剤を入れてみることにした。

　本体をプッシュすると、シャンプー1プッシュ分くらいの粉末がでてくる。入れる時、シリコンの本体に粉末の入浴剤が付いてザラザラしたが、水で濡らせばすぐに落ちた。

オイルを入れていても、シリコンの弁がしっかり閉じているので、ベトベトしてこなかった	入浴剤を入れた。1プッシュで出てくるのはこれくらい	ポーチもすっぽりおさまる

　高機能なぶん、価格はそれなり……だが、ポーチにもすっぽりおさまるし、色々な液体や粉末を詰め替えられるので、使い勝手がいい。漏れてくる心配をせずに持ち歩くことができる。出張の多い人や、これからの季節、旅行やアウトドアのような大人の遠足を楽しみたい人にはピッタリの製品ではないだろうか。