やじうまミニレビュー
曙産業「なっトング」
納豆好きが高じて買った納豆専用のトング。曙産業の「なっトング」 |
それさえあれば白いご飯が食べられるというものを「ご飯の友」と言ったりするが、私の場合、それは納豆だ。さすがに毎日とまではいかないが、週に3~4パックは食べる。そんな納豆好きが高じて買ったのが、今回紹介する曙産業の「なっトング」だ。
メーカー | 曙産業 |
製品名 | なっトング |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 315円 |
なっトングは、納豆のかき混ぜと小分けに特化した“納豆専用”の小型トングだ。トングというと、何かを挟む時に使う調理道具だが、なっトングも基本的な構造は同じだ。普通のトングと違うのは、先端部分と、表面の質感。先端部分はちょうど、スプーンが二つに割れたような独特の形をしている。割れた部分は凹凸がついていて、ここで納豆独特のネバネバを断ち切るのだという。
また、本体の先端部分の表面はブツブツが付いている。これも納豆のネバネバ対策なのかもしれない。
製品パッケージ | 本体 | 先端部分はスプーン状になっていて、表面にはブツブツがついている |
本体サイズは、50×194×17mm(幅×奥行き×高さ)で、調理用のトングと比べると随分小さく、イメージ的にはスパゲッティなどを食べる大きめのフォークくらいの大きさだ。本体はポリプロピレン製で軽くて、扱いやすい。
というわけで、さっそく使ってみよう。まずは、納豆を食べる時に重要な“混ぜ”の工程から。人によって色々意見はあるようだが、納豆はやはり良く混ぜて、粘り気を出した方がおいしい。私の場合は、平均して30回程度混ぜてから食べる。混ぜる時の容量は普通の箸と変わらない。ただ、なっトングの場合、箸に比べて先端部分に凹凸があるので、多少混ざりが良くなるような感じもする。
ご飯茶わんに納豆を入れて、なっトングを置いたところ。大きさは箸とそれほど変わらない | かき混ぜているところ。先端部分が凹凸になっているので納豆がからみやすい |
なっトングの一番の特徴は、取り分けるときに納豆のネバネバが切りやすいというところにある。実際、使ってみると、先端部分でネバネバを挟んで断ち切るので、ご飯茶わんへの取り分けがスムーズに行なえる。箸で取り分けを使った時のように、ネバネバがどこまでも伸びてしまうというようなことがない。
また、先端部分がスプーンのようになっているので、箸で取るよりも確実にたくさんの量が取り分けられる。
先端がスプーン状になっているので箸よりもたくさんの量が一度に取れる | 箸で取ったときに比べネバネバが伸びにくい |
また、箸に比べて安定感があるというところも評価できるだろう。たとえば、箸を納豆の皿に刺すようにして置いておくと、箸が安定せず、倒れてしまったというような経験はないだろうか。なっトングは、本体が箸より短く、安定感がある構造なので同じように使っていても、倒れてしまうというようなことがない。納豆だけでなくオクラやメカブなどの「ネバネバ食材」にも便利に使えそうだ。
と、ここまでもっともらしく述べてきたが、箸に比べて格段に食べやすくなるの? と聞かれるとそうは言いきれない。箸が上手に使える大人が使った場合、それほど良さを実感できないかもしれない。だが、箸が苦手な子供にとっては別だ。滑りやすくて、ネバ付きがある納豆を箸で食べるのは、子供にとって大変な作業だ。
箸で細かな納豆を掴むのも大変だし、混ぜるのだってうまくいかない。なっトングなら、を使えば、スプーンのように納豆を掴めるので、周りを必要以上に汚すことなく納豆を食べられる。
普通に箸が使える大人であれば、わざわざ購入する必要はないと思うが、「私は納豆専用の道具で納豆を食べている」と思うと、納豆好きとしては悪い気持ちはしない。イチ納豆好きの私は、やっぱり箸よりなっトングに手が伸びてしまうのだ。
2010年 9月 10日 00:00
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