やじうまミニレビュー
パール金属「豆腐手のひらまな板」
パール金属「豆腐手のひらまな板」 |
女ばかりの三姉妹で育った我が家では、とにかく母親が憧れの的だった。家事をしている後ろにちょこちょことくっついていっては母のやることを真似して、怒られたりあきれられたりしたものだ。印象が強く「すごいな」と思っていたのは、手のひらをまな板代わりにして包丁を使っている時だった。リンゴを半分にするのも、豆腐を味噌汁の中に入れるのも、手のひらでさっさとやってしまう。
今になって考えてみれば、特にすごい訳ではないが、「危ないもの」と教え込まれていた包丁をなんなく使いこなす姿は今でも印象に残っている。今回紹介するのは、そんな母の姿を思い出す一品、パール金属のその名も「豆腐手のひらまな板」だ。
メーカー | パール金属 |
製品名 | 豆腐手のひらまな板 |
希望小売価格 | 368円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 368円 |
手のひらをまな板代わりにするのではなくて、手のひらにぴったりサイズのまな板を作ってしまったというわけだ。本体のサイズは210×125mm(縦×横)で、ご丁寧にも指を入れる穴まで付いている。不安定な手のひらの上でも使いやすいように、表面には滑り止めも付いている。
製品パッケージ | 表面には滑り止めようのラインが入っている | 角には指を入れる穴が付いている。指を入れることで安定感が増す |
購入当初は、完全に“イロモノ”として見ていたこの製品。使い始めると、意外にも馴染んでしまって、使用頻度も高い。味噌汁やマーボー豆腐を作る時はもちろん、ワカメをさっと切ってそのまま味噌汁に入れる時や、リビングで果物をちょっと切る時など使う場面が多いのだ。
豆腐を載せたところ。手のひらでしっかり支えているので安定感がある | 手のひらだと、横から包丁を入れるのはちょっと難しいが、このまな板を使えば簡単 | 切ったらお鍋にそのまま入れられる |
こちらはマーボー豆腐を作ったところ | できあがり。安定感があるので豆腐を切るサイズもその時に合わせて無理なく調節できる |
豆腐手のひらまな板なら、豆腐だけでなく味噌汁の中に入れるネギやワカメも切れる |
洗うのが苦にならないので、サイズの大きいまな板より、ついこちらに手が伸びてしまう。改めて考えてみると、本格的な調理をするでなければ、このくらいのサイズのまな板で事足りることは多い。たとえば朝ごはんに、アジの開きと納豆、味噌汁、卵焼きを作る場合、包丁を使うのは味噌汁に入れる具を切る時、あるいは納豆に入れるネギを切るぐらいのもの。後片付けの楽さを考えるとやっぱりこっちを選んでしまう。
豆腐は手のひらで切れてもネギはさすがに切れない。それを考えるとこの製品を買った意義は十分にある。
母の姿に憧れて――なんて話を最初にしたが、実は同じように包丁を使って手を切った経験がある私。どれくらい力を入れていいものかわからず、桃だけでなく手のひらまでザクっといってしまったのだ。私のような不器用さんはもちろん、湿気の多いこの時期、木製のまな板の扱いに辟易している人にも、あると便利なキッチングッズだ。
2010年 7月 12日 00:00
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