やじうまミニレビュー
メテックス「イージーバター」
~バターがふんわりした錦糸卵のような状態に
by すずまり(2013/9/12 00:00)
固形バターをパンに塗る際、バターをなかなか伸ばせずに、もどかしく思ったことはないだろうか。無理に広げようとしてバターナイフで押しつけると、せっかくボリュームのあったパンがつぶれてしまう。トーストしていないパンはあっけなく薄くなり、さくさくにトーストできていたはずのパンは、バリッと凹んでしまうのだ。
バターをもっとふわっと簡単に塗りたい! そんなとき役立つのが、今回ご紹介する「イージーバター」だ。
メーカー | メテックス |
---|---|
製品名 | イージーバター |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,415円 |
「イージーバター」は、固形バターを入れて回すと、バターがおろし金でスライスされて、細長く出てくるというもの。その形は色や見た目が細くカットされた錦糸卵のようであり、そうめんや、大根のつま、または綿のような状態にも見える。細く、空気を含んだ状態になるので、溶けやすくなるというわけである。
本体は95×170mm(直径×高さ)の筒状で、グレーター(おろし金)のついたシリンダー、カバ-、プッシャー、ベースユニットで構成される。ベースユニットは、ツインタワーのような部分がツイスター、白い台座がベースリングとなっている。
使い方は、シリンダーを外し、プッシャーと呼ばれるパーツを下に下げ、ベースユニットに、70×40×110mm(幅×厚さ×長さ)のバターをセットする。日本で市販されているバターは長さが1cmほど長いので、カットしてから入れるといいだろう。
バターをセットしたら、再びシリンダーをかぶせ、シリンダーをホールドしながら、ベースリングをくるくる時計と反対側に回す。すると、グレーター部分から細くなったバターが、わき出すように現れるという仕組みだ。1回転で約2.5g、4回転で約10gのバターが出てくるという。
10gの固形バターと、同じく10gの錦糸卵のようなバターを比べてみると、同じ量のバターとは思えないほど見た目が異なる。
適当に押し出したところで、ナイフなどですくい取り、パンをはじめとした料理に乗せる。逆さまにして回してもOKだ。丹念に取り除こうとすると手間取るが、わき上がった部分を軽く払い落とすようにすると、簡単に取り除ける。
トーストしていないパンにもバターを広げやすい!
バターがモワモワっとわき出すその様子がおもしろいので、その状態に注目してしまうのだが、実用性にも優れている。前述のように、トーストしていないパンでも、バターを溶かさずに広げられ、そのまますぐ食べられるだけでなく、使用量の調節もしやすい。
見た目にもたくさん使ったような気になるので、少量で満足できるケースもありそうだ。バターを溶かして使うような料理でも、イージーバターなら、出して常温でおいておくだけでもすぐ柔らかくなって調理しやすいのだ。
初めて手に取ったときは「なんだ?? 」という感覚があったのだが、繰り返し使っていると、結構病みつきになってくるからおもしろい。女性には少々手に余るサイズではあるが、使い慣れてくると、クルクルっと回して、手早く乗せられるようになる。使い終わったら、そのままグレーター部分に付属のカバーをして、冷蔵庫に入れられるので、繰り返し使える。チーズやチョコレートで使ってもいいという。
気になる点があるとすれば、本体が大きめなので、冷蔵庫内で場所をとることと、冷蔵庫から取り出した直後の状態では、ボディの周りに軽く結露するため、ややグリップしにくい点だろうか。ボディがもう少しスリムかつ短くなると、さらに使い勝手がよくなりそうな気がするのだが、いかがだろうか。