やじうまミニレビュー

セガトイズ「HOMESTAR AURORA ALASKA NIGHT SKY」

~眠りも誘う、癒やし効果満点の家庭用プラネタリウム

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セガトイズ「HOMESTAR AURORA ALASKA NIGHT SKY」

 セガトイズの家庭用プラネタリウム「ホームスター」シリーズに新作「HOMESTAR AURORA ALASKA NIGHT SKY(ホームスターオーロラ アラスカナイトスカイ 以下、ホームスターオーロラ)」が登場した。

 そもそも、「ホームスター」は、「世界で最も先進的なプラネタリウム」としてギネスに認定された業務用プラネタリウム「メガスターII-Cosmos」の制作者である大平貴之氏とセガが共同開発した家庭用のプラネタリウムだ。

 これまでに満天の星空を投影するモデルや、地球の夜空を投影するモデル、スターウォーズのキャラクターを模したモデルなど、数多くの製品を出荷したホームスターシリーズ。最新モデルとなるホームスターオーロラではアラスカの星空に加えて、オーロラのイメージが投影できる。

メーカーセガトイズ
製品名HOMESTAR AURORA NIGHT SKY
希望小売価格8,190円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格6,006円

 本体サイズは150×150×155mm(幅×奥行き×高さ)のほぼ球状の単三形乾電池4本で動作し、約1万個の星空をはじめ、サンセット、幻想的なオーロラを投影する。

 ホームスターオーロラは球状のボディに、夕景、夜景、オーロラを投影する3つのレンズを用意している。暗くした部屋でスイッチを入れると、BGMとともに映像を天井や壁などに映像を映し出す仕組みだ。

本体背面にモード切替兼電源スイッチ、サウンド切替スイッチ、音量ダイヤルなどを配置
本体の底面に電池BOXを配置。ねじ止めされているので電池の交換にはドライバーが必須。なお電池は付属しない

細かな設定などはほとんどなしで夜空を投影

 使用前に必要な設定は、星空を投影するレンズのピント合わせのみだ。本体底面のボタンを押して電源スイッチを入れることで、テストモードで起動でき、さっと星空を投影してピントが合わせられる。ピントは、使った上ではそれほどシビアではなく、5分モードで使いながら、星空が表示されてからピントを合わせることもできた。

 マニュアルでは天井から2mの距離に設置することが最適とされており、その場合約1.6mのサイズの夜空が投影できた(仕様上の最適投影距離は1.5~2.3mで、投影範囲は最大1.8m)。

上部のカバーを外すと3つのレンズが現れる。それぞれ夕日投影レンズ、オーロラ投影レンズ、星空投影レンズとなっている
星空投影レンズにのみピント調整ダイヤルがある

 利用時に注意したいのが、部屋の明るさだ。ホームスターオーロラが映し出す映像はそれほど明るくない。特に星空の映像は、非常にきめ細かな光の集まりのため、わずかでも外光が入ってくるとせっかくの満天の星空もくっきり見えず、雰囲気が台無しになってしまう。事前に部屋が真っ暗にできるようにしておくのがよさそうだ。

 なおホームスターオーロラはスタンド部の角度を変えることができるため、天井だけでなく、壁面に投影することも可能だ。天井が映像の投影に適していないようなときには壁面に投影するのがよいだろう。

1万個の星空はさすがの迫力。肝心のオーロラは……

 利用できる投影モードは5分と30分の2つ。どちらも夕焼けから、星空、そしてオーロラへと映像が変化していく。地平線に真っ赤な太陽が沈むサンセットの後は、2011年12月25日午前0時の、アラスカ フェアバンクスの星空が投影される。天井には、約1万個の星が天井に投影される。

 部屋を真っ暗にした状態でのこの星空は、まさに圧巻。家庭用プラネタリウムとは思えないほどにきめ細かく星が投影された。

 最初、あまり興味を示していなかった3歳の長女も星空が表示された頃には、「すごいね、キレイね」と何度もつぶやくなど、感激していた。

最初に投影されるサンセット。赤い部分がだんだん濃くなり、そして消えていく
1万個の星による満天の星空は圧巻だった

 そしてしばらくすると、星空の上にオーロラが投影され始める。緑、青、赤、ミックス、さまざまな色のオーロラが現れては消え、消えては現れるを繰り返す。パッと現れ、はっきり映し出されることもあれば、ゆっくり、じんわりと映し出されるなど、オーロラはさまざまな表情を見せてくれる。

 ただし、オーロラ自体の形が変わらないのはちょっと残念。回転だけでもすると、もっとオーロラらしいのにと思いながらも、ずっと眺めていられた。

いろんな色で、表情で投影されるオーロラ

オーロラとともに流れる音楽に癒やされる

 ホームスターオーロラでは、スピーカーを搭載しており、投影時に3曲のBGMが選択できる。「A:極北の空に」はピアノの旋律が美しい曲。「B:アラスカの夜」は荘厳な雰囲気のある音楽。「C:オーロラの女神」は女性の歌声によるヒーリング音楽だった。どれも、オーロラの動きや雰囲気とぴったりとあっており、静かに投影される星空やオーロラを落ち着いた気持ちでゆったりと見ることができた。

サウンド切替スイッチと音量調整ダイヤル。イヤホンジャックも装備し、スピーカーなどと接続することもできる

 サンセットから、星空、そしてオーロラを見ている間、ずっとこのBGMが流れ続ける。最初は仕事と思い、投影されるシーンを集中してみていたのだが、だんだんと癒やされ、穏やかな気分になっていることが感じられた。家族の会話スピードもゆっくりになっていき、明らかにリラックスしていた。

 テスト投影は数日間行なったが、元気に遊んでいた娘達が30分経った頃には寝付いていたなんてことも少なくなかった(1歳半の次女は投影が終わると本体に駆け寄り、ボール、ボールと言いながら、投影をリクエストすることもあった)。

癒やしアイテムとしては魅力的

 ホームスターによる、1万個の星空のインパクトはやはりスゴイ。それにオーロラの投影とヒーリング効果のあるBGMにより癒やしてくれるのがホームスターオーロラだ。ただ、星空やオーロラを見るというだけでなく、快眠へと誘ってくれるのがなによりも魅力的だと感じられた。

 スタンダードモデルである「ホームスタークラシック」と比べると投影できる星の数も少なく、また星空の回転機能や星空の変更機能などは搭載しない。しかし、その代わりにオーロラとBGMによるリラクゼーション効果が期待できる。星空そのものの雰囲気を楽しみたいなら、ホースタークラシックが向いているが寝る前に光とサウンドで癒やされたいならホームスターオーロラはその一躍を担ってくれそうだ。

 秋の夜長、ホームスターオーロラがあれば、夜空とオーロラの揺らめきを感じながら、リラックスした気持ちで眠りにつけるだろう。

コヤマタカヒロ