やじうまミニレビュー
スケーター「米とぎシェーカー」
スケーター「米とぎシェーカー」 |
寒くなってくると憂鬱になる家事の1つに「米とぎ」がある。冷たい水道水に手を入れ続けなければならないので、冬になるとつい、米とぎが雑になってしまう。
そこで、振るだけで米とぎができる「米とぎシェーカー」を購入することにした。これまで米とぎ器といえば、ボウルタイプやかき混ぜ棒のようなものが多かったのだが、米を入れて振るタイプは珍しい。さっそく試してみよう。
メーカー | スケーター |
製品名 | 米とぎシェーカー |
希望小売価格 | 1,575円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,467円 |
■最初は手早く! お米を洗う作業は短時間で手早く終わらせる
米とぎシェーカーの本体サイズは102×282mm(直径×高さ)。上フタ、上本体長、下本体短、下フタから構成されている。上本体はメッシュがついており、このメッシュが水切り用のザルの役割を果たす。フタのパッキンは取り外しができる。つまみがあるので着脱も簡単だ。
高さは30cmくらい。直径は10cmほどあるので、手の小さい女性は片手で持つのは厳しい | 上本体と下本体に分かれる | 上本体にはメッシュが付いているので、ザルがわりになる |
上本体と下本体にはそれぞれフタが付いている | パッキンはつまみがあるのですぐ取れる |
一番最初にお米を入れる。上本体には1合から0.5合刻みで目盛が付いており、3合まで入れられる。
次に水を入れたら、15~20回くらい、両手で持って手早くシェイクして、下フタを開けて水をすぐに捨てる。これはお米を研ぐのではなく、ゴミ・ホコリを取り除く作業だ。お米がホコリ等を含んだ水を吸収しないよう、手早く行なう。
この作業を短時間で行なう理由はもう1つある。モタモタしていると1回めの水はお米によく吸収されてしまうため、糠のニオイがついてしまうからだ。米とぎシェーカーの取扱説明書にも「手早く行ないます」と書いてある。
ここで気になったのは、フタを強く締めなければ、振ったときに水がポタポタたれてしまうことだ。自分ではちゃんと締めたつもりでも、かなりギュッと締めなければシェイクするときに水が漏れてしまう。上フタと下フタは、振る前によく確認したほうが良い。
振る作業の後、水を捨てるときは下フタを開ける。上本体に網がついているので、お米を一粒もこぼすことなく、汚れた水だけをきちんと最後まで捨てることができる。
■上下を間違えないように注意
次にいよいよお米を研ぐ作業だ。本体を逆さにして、下フタが上にくるようにする。そこで本体を逆さにして接合部まで水を入れて、フタを締める。お米が固まらないように回しながら、25~30回手早くシェイクする。
精米技術の進歩により、精米されたお米にはほとんど糠が付いていないので、昔のように、お米をゴシゴシと長時間研ぐ必要はない。サッと洗うのがポイントだ。終わったら下フタを開けて、少し傾けて水を捨てる。
お米を入れてから水を入れる | シェイクシェイク! 両手でしっかり持って行なう |
手早く振る | 水を捨てるときは下フタを取る。間違えないようにする |
この手順を好みで数回繰り返す。水量は変えられないので、1合のときは1回でも十分だが、3合のときは水が少ないぶん、きちんと研げているか不安だ。我が家では3合研ぐときは、2回繰り返している。
最後に研ぎ終わったお米を炊飯器のお釜に移す。お釜に入れるときは、ゆっくりと天地を逆さにし、水を上本体から下本体に映す。次に上フタを開けて、ゆっくり全体を回しながら、水と一緒にお釜に移す。
ドバッと一気に入れてしまうと、お米がまわりに残ってしまうことがある。少しずつ回すように出せば、一粒残さず移すことができる。
数回水を取り替えてシェイクしたらお釜に移す。このときは上フタをはずす | 我が家は電気炊飯器を使用していないので、内釜に目盛りがない。そのためいったん水を捨てる | その後いつもように、計量カップに水を入れて完了。目盛りがある釜なら余分な水を捨てるだけ |
なお、水の計量はできない。水量は一合でも三合でも同じなので、お釜に水ごと入れたら、目盛りに合わせて水を捨てれば完了だ。
我が家は10年ほど前から電気炊飯器を使用しておらず、昔ながらの羽釜を使ってガス炊きにしている。残念ながら目盛りは内側に表示されていないので、いったん全ての水を捨ててから計量カップで新しい水を入れているが、電気炊飯器を使用しているなら、お釜に目盛りがついているので、表示に合わせて捨てるだけなので簡単だ。
あとは炊きあがりを待つだけ | 糠くさくさくない、ふっくらした艶やかなごはんの出来上がり |
炊きあがったごはんはツヤがあり、糠くささがなく、おいしく感じた。一番最初にお米を洗う際、汚れた水を最後まで捨てられることが大きいのかもしれない。お米が割れることもなく、炊きあがりにも満足している。
気をつけなければならない点は、上フタと下フタは間違わないように開けること。途中、水だけ捨てるつもりでも、上フタを開けてしまうとお米ごと捨ててしまうことになるからだ。
今回はホワイトを購入したが、上本体と下本体で色分けされているオレンジかグリーンを買えばよかったと後悔している。お米をシェイクしていると水が濁り、どちらが上かわかりづらくなるからだ。透明はデザイン的にすっきりしているが、実用性を考えるなら、色分けされているオレンジかグリーンがおすすめだ。
■ネイルをしている方にもオススメ!
使ってみて気づいたのは、腕に力がかかることだ。水と米を入れて容器を量ったところ、1.4kg弱の重さになり、それを両手で振らなければならない。高齢の母が使うには厳しいだろう。フタもギュッと強く締めなければならず、振る動作やひねる動作は、お年寄りには不向きだと思う。逆に若い方や、力のある人なら難なく使えるだろう。
いったん覚えてしまえば手順は簡単で、短時間で終わる。購入する前は半信半疑で、本当に米が研げるのか、手で研いだほうが早いのではないかと不安だったが、杞憂だった。「冷たい水にさわらなくてすむ」というのは、やはり嬉しい。寒さしのぎでゴム手袋をしてお米を研いでも、手袋に米粒が付いて面倒だったりするので、これからの季節には重宝しそうだ。水も少ない分量で済むので、ミネラルウォーターでお米を研ぐこだわり派にもおすすめできる。
研いだ後のシェーカーは、さっと水洗いするだけで大丈夫。食洗機にも対応しているので、数回に一度は食洗機に入れて洗っている。ゴムパッキンもはずしやすいので、お手入れはラク。手が荒れやすい方、ネイルをしている方、冬の冷たい水に手を入れるのはイヤという方は、ぜひお試しいただきたい。
2012年 10月 31日 00:00
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