やじうまミニレビュー

大作商事「コンディーゴ オートシールマグ450」

~デスクにぴったり、倒れてもこぼれない保温/保冷タンブラー
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


大作商事「コンティーゴ オートシールマグ450」

 自慢にはならないが、飲み物をこぼした回数は誰にも負けない自信がある。缶ジュースにペットボトル、紙コップのコーヒーなどを、あらゆる飲み物をぶちまけてしまい、机の上にある書類やキーボードなどをいくつもダメにしてきた。

 そんなうっかり野郎の私に、この冬、うってつけの製品が登場した。大作商事の「コンディーゴ オートシールマグ450」である。

 本製品はコーヒーなどの飲み物を入れるためのタンブラー。これだけなら普通だが、特徴的なのが、本体側面のボタンを押している間だけ開栓し、離すと閉まる「オートシール構造」だ。飲む時以外はこのボタンが押されることはないため、本体を倒しても中身が出ることはないというわけだ。

 しかも、容器はステンレス製で、保温・保冷効果のある真空2重構造ときている。さっそく購入し、試してみよう。


メーカー大作商事
製品名コンティーゴ オートシールマグ450
購入場所大作商事オンラインショップ
購入価格3,360円

 本体サイズは82×89×198mm(幅×奥行き×高さ)。真空2重構造のためか、一般的なタンブラーよりも大きめの印象を受ける。重量は約320gで、ステンレスの水筒と同じ感触がする。内容量は453ml。500mlペットボトルを入れると少し余ることになる。

フタとステンレスの本体という本体構成内部のようす。ステンレスの真空2重構造のため、保温/保冷効果がある

 本製品の鍵となるボタン部分は、プラスチック製のフタと一体となっている。ボタンを押すと、ボタンの反対側にある飲み口が開き、ここに直接口を付けて、飲み物を飲むことになる。飲む度にフタをグルグル回して開けて、飲み終わったら締めて……という面倒な作業は必要はない。

 まずはお茶を入れて飲んでみた。開閉ボタンが飲み口と反対側に付いているので、押しにくいのではと心配したが、気付けば自然と持ちながらボタンを押せており、簡単に飲むことができた。ボタンを押すのにはいくぶん力がいるが、誤操作を防ぐ意味ではこれくらいがちょうど良い。なお、飲み口はプラスチックだが、特に飲みにくいこともなかった。

飲む際には、写真中央のボタンを押す。やや強めに押す必要がある飲み口は通常は閉じているが、ボタンを押している間だけ開くボタンと飲み口はそれぞれ反対側についているが、普通に手に取るだけでボタンが押せた

 続いて、倒れた時に中身がこぼれ出るか否かを試したが、これはまったく問題ない。それどころか、逆さにして無理やり本体を振ってみても、液体はこぼれなかった。漏水を防ぐためにかなり堅牢に作られていると見て良いだろう。

飲み口が閉まっている間は、ひっくり返しても飲み物が漏れないもちろんデスク上で倒しても、水がこぼれず、書類などは汚れない

 保温・保冷についても、一定の効果があるようだ。詳しくは以下の表を見ていたきたいが、約71℃のコーヒーの場合、1時間後で約60℃、2時間後で約50℃。約2時間くらいまでなら、熱い飲み物が楽しめそうだ。一方、比較に用いたプラスチックのタンブラーは、1時間後は48.2℃、2時間後は約33℃。たった1時間も温かさが持たないことになる。

【保温効果の比較】
保温効果投入直後1時間後2時間後
コンティーゴ71.6℃60.2℃50.5℃
普通のタンブラー
(プラスチック製)
71.8℃48.2℃33.3℃

【保冷効果の比較】
保冷効果投入直後1時間後2時間後3時間後
コンティーゴ9.8℃10.2℃10.7℃12.0℃
普通のタンブラー
(プラスチック製)
11.0℃14.0℃16.7℃18.3℃

 注意したいのが、熱すぎる飲み物を入れた場合。本体を傾けすぎると、口の中に熱い液体が急に流れ込むので、やけどの恐れがある。説明書にもあるとおり、ゆっくりと傾けて飲むようにしよう。また、魔法瓶ほどの保温・保冷効果はないので、長時間の外出の場合だと、飲み物がぬるくなってしまう恐れもある。冷たい飲みものの場合は、中に氷を入れれば、より冷たさが長持ちするだろう。

 ところで、本製品のホームページには、“気軽にカバンに入れて持ち歩けます”という記述がある。「もしかしたら何かの弾みでボタンが押され、カバンの中の液体がこぼれてしまうのでは……」と心配してしまいそうだが、実際に試してみても、水がこぼれることはなかった。ただし、ホームページでは、バッグに入れる際は“縦置き”にするよう推奨されている。バッグに入れる際にはひとつご注意いただきたい。

 とにかく中身がこぼれないので、書類やパソコンが置かれたデスクや、自動車や電車内、ゲームのプレイ中など、飲み物をこぼすと被害が広がりそうなシチュエーションでの使用も問題ないだろう。“いつもついこぼしちゃうんだよなぁ……”と頭を悩ませているうっかりさんはもちろん、大事な書類をコーヒーのシミで汚してしまった覚えのある人、ただ単に新しいタンブラーがほしいという人にもお奨めしたい。

これでもうキーボードも書類も汚す心配はない!内部には手は入らないが、スポンジは入るため、念入りなお手入れも可能火曜日に紹介した、魔法瓶構造のコーヒーサーバー採用のコーヒーメーカー「珈琲通 EC-KS50」との相性はとても良い。飲み終わったら熱いコーヒーをおかわりできるからだ




2011年 3月 4日   00:00