やじうまミニレビュー

ドラパス「おもしろはさみカッター」

~切れ味十分、はさみとカッターがまるごと合体!
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ドラパス「おもしろはさみカッター」

 「こんな面白い文房具があるよ」と先輩に教えてもらったのが、本日ご紹介する「おもしろはさみカッター」だ。まさしく、はさみとカッターがドッキングしたもので、はさみとしてもカッターとしても使えるハイブリッドな文房具である。

 






メーカードラパス
製品名おもしろはさみカッター
希望小売価格オープン
購入場所Amazon.co.jp
購入価格770円

 「おもしろはさみカッター」(以下、はさみカッター)の本体は、カッターがそのままはさみの片側の刃になっている。サイズは160×45mm(全長×奥行き)で、刃渡りは70mm。重量は39gで、同サイズの普通のはさみが25gなのに比べるとやや重いが、持っても特に重く感じない。

パッケージ裏面には刃の取り替え方などが記載されている
はさみの刃の片側がそのままカッターになっている下に置いた普通のはさみよりも指穴の部分が小さい

 まずははさみとして使ってみよう。握る時に指を通す指穴の部分が、普通のはさみよりも小さく、刃先がブレない。紙を切った時の切れ味は、至って普通だ。試しにティッシュ、ビニール、厚紙、布なども切ってみたら、どれも普通のはさみと同様に裁断できた。曲線を切るのも問題ない。歯の切れ味は良い。

普通の紙を切ったところティッシュもサクサク切れる薄手のビニール素材も楽に切れた
ハガキのような厚紙も十分に切れる曲線も切れる布もザクザク切れる

 次にカッターとして使ってみよう。紙に刃を立ててみると、普通のカッターと同様、直線が切れた。力を入れれば、最大で12枚同時に切断することができた。カッターとしても、歯の切れ味が良いことがわかった。

カッター部分はさみの刃先の部分からカッターの刃が出てくる
カッターとして使う刃先の様子普通のカッター同様、きれいにまっすぐ切れる

 曲線も切れるか試してみたところ、はさみほどきれいにはきれないが、一般的なカッターと同じように使えた。

 また、雑誌や新聞の切抜きにも使える。1枚切りカッターのように表面の一枚だけ切るのには力加減にコツがいるが、急に切り抜きたいものに出会った際に、サッと取り出して使えるので、なにかと便利である。

 このはさみカッターのすごいところは、ただ単に、はさみとカッターの2つの機能が盛り込まれているというだけではない。たいていの2つ以上の機能を盛り込んだ文房具は、どちらか一方の機能がメインで、2つ目の機能は使いにくいことが多いのだけれども、このはさみカッターは、はさみとしてもカッターとしても、普通のものと遜色のない使いやすさが特徴だ。

 個人的には、はさみとカッターという比較的かさばる文房具が1つになっていると、デスクの上がすっきりして嬉しい。それに色合いも目立つから、作業中に紙の山に埋もれていても、すぐに見つかって助かった。普通のものと比べて、機能も劣らないし、使い心地も悪くないし、実用的な製品だと思う。

 なぜ製品名に“おもしろ~”と銘打っているのかといえば、おそらく他にない珍しい製品だからだろう。とはいえ、はさみとしてもカッターとしても、非常にまじめに作られているので、珍グッズとしてだけではなく、デスクの備品を最小限に抑えたい人にも向いている。この文房具を、はさみの数え方で一丁と呼ぶか、カッターの数え方で一本と呼ぶかは、使う人次第というところだろう。

曲線を切り抜くこともできる一般的なカッターと同様に、表面の一枚だけ切るのには力加減にコツがいる
曲線も直線も切れるデスク上では省スペースになる



2011年 2月 1日   00:00