やじうまミニレビュー

FARO「コーヒードリッパー&サーモカップ」

~本格的なコーヒーが手軽に楽しめるドリッパー付カップ
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


1杯のコーヒーを、ペーパーレスで簡単にドリップできる

FARO「コーヒードリッパー&サーモカップ」

 ここ最近、コーヒーといえば、すっかりbodumのフレンチプレスにはまっている筆者。何が嬉しいって、ペーパーフィルターが不要で、手入れも簡単なこと。しかもまろやかでおいしいから止められないのだ。

 特にペーパーレスというのはポイントが高い。フィルターを買い忘れて困ったぞ、ということがまったくないし、使い捨てているという罪悪感もない。そんなわけで、ペーパーレス方式にハマっている。ただし、bodumのフレンチプレスは容量500ml、4杯分用のサイズ。しかし、1杯だけ淹れたいというとき、大げさだなと思うことも……

 そこで、今回紹介するのはペーパーレス方式のドリッパーとカップがセットになったFARO(ファーロ)の「コーヒードリッパー&サーモカップ」である。



ブランド名FARO
製品名コーヒードリッパー&サーモカップ
希望小売価格3,675円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,675円


 1杯分のコーヒーを手軽に淹れられるこの製品。本体は白い陶器が筒状に重なっており、上からフタ、ステンレス製のフィルター入りのドリッパー、カップがセットになっている。

 早い話、下のカップに、直接1杯分のコーヒーをドリップするセットなのだが、とにかくスマートで場所をとらないし、その佇まいが妙にいい。カップに持ち手がついていないというのもあるが、和の雰囲気を持っている。調べてみたところ、2009年度のグッドデザイン賞を受賞している製品だそうだ。カップの直径は83mmで、容量は230ml。フタまで入れた全体の高さは15cmとなる。

上からフタ、ドリッパー、カップ。この状態で保管できるので、場所をとらないカップとドリッパーを分離。フタは、ドリッパーの受け皿になるステンレスのフィルター。内部には、豆用のライン(下)と、お湯用のライン(上)にあるので、計量スプーン要らず
フィルターを分離した様子左から、カップ、ドリッパー、フィルター、フタドリッパーの穴

 コーヒーを淹れる要領は、通常のドリップと何ら変わらない。カップの上にドリッパーをセットしたら、まず少量お湯を注いで全体を温める。「中挽き」もしくは「粗挽き」のコーヒーの粉を、フィルターの下の目盛りまで入れ(ほぼ10g)、少量のお湯を全体にまわしかけて、30秒ほど蒸らす。あとはフィルターの上の目盛りまで改めてお湯を注ぐだけ。途中でかき混ぜると、やや濃いめの味になる。

 カップは二重構造(ダブルウォール)になっており、コーヒーが冷めにくい。フタもすればさらに保温効果がアップする。カップにハンドルがないので、熱くないか心配になるが、両手で包むように持たなければ大丈夫。湯飲みと同じ要領で持てば、いつもと違う新鮮な気分で飲めるだろう。もちろん、ドリッパーの直径に合うなら、好きなマグカップに淹れてもOKだ。

 気をつけたいのは、先に蒸らし用のお湯を入れすぎると、コーヒーの量がカップすれすれになってしまうこと。どの程度落ちているか見えない分、慣れるまでは、ドリップ用のお湯は、気持ち少なめにしておくといいかもしれない。

フィルターの目はかなり細かいが、粗挽き豆を選んでも多少粉は落ちるまずお湯を注いで全体を温める下の線までコーヒーの粉を入れる
少々お湯を注いで30秒間蒸らす上のラインを目安にお湯を注ぐ。やや少なめがいいかもしれないドリップが終わるのを待つ
1杯分のコーヒーができた好きなマグカップに直接ドリップしてもいい

いつものコーヒーが、違う味わいに

 コーヒーを1杯だけ淹れたい時はコーヒー入りの使い捨てドリップパックが便利だが、コーヒードリッパー&サーモカップなら、好きな豆で1杯分が淹れられるうえ、本格的かつエレガント!

 しかも、ペーパーフィルターを使わないせいか、風味が違う。あっさりして、飲みやすいのである。もちろん、どんなコーヒー豆を使うかや淹れ方によって変わってしまうのだが、よく使っている庶民的なコーヒーが、またちょっと違う味わいになることに気づいた。普段はペーパーフィルターを使ってドリップしている方でも、ステンレスフィルターで、いつもと違った風味を楽しんでもいいかもしれない。気分に合わせて、1つの豆を飲み分ける……なんだかまた少し大人になった気分である。





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2011年 2月 2日   00:00