やじうまミニレビュー

タニタ「デジタル温湿度計 TT-538」

~大きく見やすいアラーム時計付きデジタル温湿度計
by サイトウシゲキ


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


気になる湿度を分かりやすく表示

タニタ「デジタル温湿度計 TT-538」。本体サイズは182×148×25mm(幅×高さ×奥行)、重さは約380g

 暖房を使う季節は室内の空気の乾燥に注意したい。湿度が下がりすぎると、目や喉に痛みを感じることがあるだろうし、女性なら乾燥肌や髪のパサつきが気になることも多いはずだ。適度な湿度を保つことでウィルスの増殖が抑えられ、インフルエンザなどの予防につながるともいわれている。快適な住空間のためにも部屋の温度や湿度を知り、適切に対処したい。

 今日、紹介するタニタの「デジタル温湿度計 TT-538」は、かなり大きなパネルが特徴のデジタル温湿度計だ。モニターは182×148mm(幅×高さ)というから広げた往復ハガキとほぼ同じサイズである。もちろん表示も大きい。温度と湿度を示す数字は縦が5cmほどもあるのだ。筆者は目がよい方ではないが、数メートル離れた場所からでも確実に読み取ることができた。


メーカータニタ
製品名デジタル温湿度計 TT-538
希望小売価格5,250円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格4,480円


 温度と湿度は快適レベル表示から知ることもできる。これは温度と湿度それぞれを5段階に区切り、一般的に快適といわれるレベルを青ゾーン、それ以外を赤ゾーンとしてグラフのように示すもの。大きなモノクロ液晶パネルの中で、ここだけに赤と青の色が付けられているのでとてもよく目立つし、数字ではなくバー型のインジケータなので感覚的にわかりやすい。

 また、温度と湿度の最高値と最低値を自動的に記録する機能をそなえている。これはボタン操作で呼び出し、確認できるほか、それぞれが変化する傾向を矢印の表示で知ることができる。冷暖房の使い方を見直す上で役に立ちそうだ。

液晶部分だけでも縦9cm、横15cmほどある湿度の青ゾーンは45%から65%温度の青ゾーンは摂氏16.1度から25.0度


アラーム付きの時計を内蔵

 TT-538の液晶パネルの下半分は時刻と曜日とを表示するデジタル時計となっている。数字の大きさは縦3.5cm程度。温度と湿度の表示にくらべると一回り小さいものの、とても読み取りやすく、使い勝手がいい。

 秒は数字で表示されないが、ボタンを押せば年月日を確認できる。また、指一本で設定、操作できるアラーム機能を搭載。キッチンタイマーとして便利に使えそうだし、スヌーズ機能付きなので目覚まし時計としても利用できるだろう。

操作ボタンは細長く、横一列に並んでいる裏にはフックなどから吊り下げるための穴がある単四乾電池2本で約1年動作する


インテリアに溶け込むデザイン

 TT-538を横から見ると、フロントパネルを兼ねた透明なプレートの裏側に本体ユニットを重ね合わせているのがわかる。下部の2cmほどが透明なまま残されていて、大きさのわりに重苦しさを感じさせない。全体にとてもすっきりとした印象を受けるのだ。このデザインなら温度や湿度を知る計器ではなく、インテリアの1つととらえてもいいのではないだろうか。パネルなどと並べて壁に掛けても絵になるし、デジタルフォトフレームなどと並べてリビングルームに置いても違和感はないだろう。

スタンドは収納式。下にスライドさせてから引き起こす滑り止めはないが、適度な角度で安定性はいい

 個人的には液晶パネルのコントラストが高く、少々抑えぎみの照明の下でも不自由なく読み取れるのがありがたかった。下に並んだ細長い操作ボタンが少し離れると目立たなくなり、表示部だけが浮き出して見えるのも視認性を高めるのに一役買っているようだ。人によっては、部屋中どこにいても目に入ってくる数字に抵抗を感じる場合があるかもしれない。しかし、こういった健康や美容に関わる情報は、多少の押し付けがましさがあってもいいのではないだろうか。

 TT-538はリビングルームやキッチンなどに向いた清潔感のあるホワイトのほか、書斎など、落ち着いた雰囲気の部屋に向いたブラックが用意されている。家庭だけでなくオフィスや店舗用としてもお勧めできる温湿度計である。




2010年 1月 6日   00:00