やじうまミニレビュー

セガトイズ「くるりんもっちー」

~気軽に餅が作れるクッキングトイ
by 石井 和美

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


セガトイズ「くるりんもっちー」

 我が家では、餅を年中問わず食卓に出している。朝食やおやつとして、子供たちにも安心して食べさせられる常備食だ。調理も簡単で、忙しい主婦としても助かっている。

 餅はスーパーで買うと高いので、実家にある餅つき器でついたものを送ってもらっている。実家のもちつき器でついた餅は長く保存できるように、余分な水を一切入れず、固めに作っているため、市販の切り餅に比べ、味が濃くて本当においしい。

 実は、餅は大量に作ってしまうと、できあがった後に保存するときが大変。まずいったん大きなトレーに載せて広げて冷やし、そこから包丁で切り餅にする。1.5cmから2cmの厚さにのして、固まりきる前に切るのだが、それでもかなり固く、重労働だ。

 食べきれるぶんだけ簡単に餅を作る、それが一番の理想なのに――今回はそんな願望を叶えてくれそうな商品セガトイズの「くるりんもっちー」を紹介しよう。


メーカーセガトイズ
製品名くるりんもっちー
希望小売価格3,990円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,744円

 くるりんもっちーはクッキングトイだ。基本的には子供向けの玩具である。価格も購入価格で3~4,000円前後で手軽に購入できるのも嬉しい。

本体、フタ、ポット、ハネがバラバラに入っている。これをセットする炊いたもち米を投入する。もち米の炊き具合によって、できあがりに差が出る

 もちの作り方はとても簡単。まず本体にポットをセットし、ハネを取り付ける。あらかじめ炊飯器で炊いておいたもち米を投入し、フタをする。レバーを10分ほどグルグル回すとハネが回転すれば、餅が完成する。

 レバーを回すと、フタの中央部分が上下し、本当に餅をついているように見えるので楽しい。実際にはレバーの動きに合わせて上下しているだけで、餅をつく動作に関係しているわけではないのだが、こういう遊び心がクッキングトイならではで、子供が大喜びだった。

 レバーを回す動作は大人なら簡単だが、5才の女の子には力がいるようだ。数分で疲れてしまい、すぐに交代した。20分ほど回してみたが、お米の炊き方が固かったせいか、表面にツブツブ感が残ってしまった。冷めて固まってしまうと取り出すのが大変になるので、なめらかになるまでこね続けることは断念し、この時点で片栗粉を敷いたパットに移してしまった。


レバーを回すとハネがまわる。ここにもち米を入れる餅を入れるとレバーが重くなる。5才の子供では数分が限界のようだ

フタの中央が上下するのは楽しい。本当に餅をついているようだ

 餅を取り出した後のポットには、餅がかなりくっついてしまった。ポットを水で濡らしておけば、できあがった餅がポットくっつきづらくなるとのことだったが、ハネなどにもからむようについてしまって、きれいに取り出すのは大変だった。そこで、すぐに洗うのはやめて水に浸けておくことにした。水に数時間つけておくと、餅がとれやすくなって洗うのも簡単だ。

 餅は手に片栗粉をつけてから適当な大きさにちぎり、きなこもちにした。ふんわりとあたたかい、やわらかな餅だ。もち米の香りもよく、市販の安い餅よりはるかにおいしい。見た目にはツブツブ感が残っているようだったが、食べるときはそれほど気にならなかった。子供たちも食べやすかったらしく、あっという間になくなってしまった。

 結局、私と夫は一切れずつしか食べられず、なんとも残念。一度にできる量は、子供2人(5才、1才)が食事やおやつとして食べきれる量だ。家族みんなが食事として作るなら、2、3回は繰り返して作らなければならないだろう。

20分ほどレバーを回した餅。少しツブツブ感が残ってしまったおいしいきなこもちの完成! 食べてみると、ツブツブした感じは気にならない

 次に、いちごがおいしい季節なのでいちご大福を作ることにした。市販のもち粉を使って作るもので、レシピ本に作り方が紹介されている。

 これはさきほどの餅を作るより、はるかに簡単だった。もち粉と砂糖、水を入れてレンジで加熱し、くるりんもっちーで数分まわせばなめらかな餅ができ上がる。餅を手で丸くのばし、市販品のあんこといちごを丸めながら包めば完成する。レンジで加熱し始めてから完成するまで15分ほどだ。

 3つのいちご大福が、驚くほど簡単に、きれいに完成した。いちご大福は和菓子店で買えば1つ150円ほどするのだが、手作りすれば50円もかからない。見た目も味も遜色なくできたので驚いた。

こんなになめらかな餅ができた。もち粉を使えば簡単にできるいちご大福もあっという間に完成! 餅はやわらかく、とてもおいしいだんごもあっという間だ。やわらかすぎたので、串を持ち上げると餅が落ちてしまった……

レシピ集には、あべかわもちやいそべもちといった定番のほかにも、餅フルーツパフェやもちピザといった洋風な餅レシピも紹介されている
 おだんごもだんご粉を使えばあっという間にできる。少しやわらかすぎたので、水の調整をしたほうがよさそうだが、こちらもとてもおいしかった。

 一度にできる量が少ないので、家族全員で食べるには少々物足りないが、小腹がすいたときの夜食や、子供のおやつとして考えれば十分だろう。中でもおすすめは、もち粉やだんご粉を使った和菓子。短時間できれいにでき、子供も飽きることなく最後まで手伝うことができる。特にいちご大福は、自分でこんなに上手くできると思っていなかったので、感激した。

 くるりんもっちーは想像以上に楽しい。子供が喜ぶ顔を見るとさらに嬉しくなる。おもちゃとわかっていても、大人のほうがはまってしまいそうだ。





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2010年 1月 7日   00:00