やじうまミニレビュー
手の熱が伝わり、冷たいバターもなめらかに塗れる「バターナイフ」
2016年10月20日 07:30
バターを薄く削れるところがポイントです!
なんてことはないんだけど、解消されるとすっきりすることって結構あります。そんなことのひとつ、冷蔵庫から出したてのバターは固くて、気持ちよくパンに塗れない……。このストレスをなくすために紹介したいのが、THaT! (ザット)の「スプレッド ザット バターナイフ II」です。
メーカー名 | THaT! |
---|---|
製品名 | スプレッド ザット バターナイフ II |
実売価格 | 2,667円(Amazon) |
手の体温がナイフに伝わって温まり、固いバターを溶かしながらすくえる、というシロモノ。つまり、熱伝導率の高い素材で作ったバターナイフ、ということなのです。ザット社は、キッチンでのちょっとした不便を最新テクノロジーにより便利にしよう! というアメリカの会社。
そんなザット社のバターナイフは、銅合金(チタン加工)でできています。普通のバターナイフよりやや大きめサイズで厚みもあり、重さも思ったよりずっしり。この商品の特性から考えれば、少し大きめのほうがメリットを生かせるのかもしれません。
早速使ってみます。冷蔵庫から出したバターの表面を滑らせるようにナイフで薄く削っていくと、バターが溶けながらフリル状になります。それをパンに塗ってみれば、あら、まぁ! 思ったよりもずっとなめらかに塗れるではありませんか!
固いバターを無理やりすくって、そのブロック状のバターでパンの表面を荒らしていたストレスとは無縁。トーストしていない常温の食パンにもなめらかに伸びていきます。うーむ、なかなか優秀。
でも、使い方にはコツが要ります。いくら熱が伝わりやすいといっても、手に取って数秒ですぐに温まる、というものではないので、ある程度ゆっくり使うほうがベター。指だけで持つよりは、手のひら全体で握ったほうが温まるのも早いようです。
また、バターそのものが温まるわけではないので、バターを固まりで大きく削り取ったのでは、パンの上でゴロゴロと固いまま。薄く柔らかく削ってこそ意味があります。
もちろん、バターに大きく切込みを入れることはできますが、ナイフそのものにも厚みがあるので、料理の際に○g使いたいからその分量をスパッとカット、とか、きっちり薄くシャープにスライスするのはちょっと苦手かも。
つけごろ、食べごろを選ばずに使える便利さがうれしい!
ナイフそのものがほんのり温まることですくいやすくなるものは、ほかにもあります。
例えば、クリームチーズ。冷蔵庫から出したばかりでも、すっとナイフが入って抵抗なくすくえ、スムーズに塗ることができます。ピーナッツクリームもなかなかの頑固者ですが、こちらもすぐにすくえました。結晶化して固くなったハチミツは、ナイフに触れた部分がとろりとして、必要な量だけがすんなり取り出せます。
バターやチーズなどを混ぜたい時にも、このナイフを使うと、適度な温もりでだんだん柔らかくなり、ちょうどいい感じ。自然にまかせていては時間がかかりすぎ、かといってレンジを使うと溶けすぎてしまう、なんて場合には便利です。
食洗器で洗えることも使いやすさのひとつ。使った後は当然ベタベタしますから、食洗器が使えるのはうれしい! バターを薄く削るタイプのナイフは何種類か出ていますが、余分な穴などがないことは、洗いやすく、バターも無駄になりません。
サイズが大きめなので、普通のバターケースには入りません。でも、もともとバターと一緒に冷やしてしまっては意味がないもの。バターとは別にしておきましょう。
パンが焼ける間に、温かいコーヒーやスープのカップの上などに置いておけばその分早く温まるので、さらに使いやすいと思います。
事前にバターを出して柔らかくしておく必要がなくなり、時間がない時でも気持ちよくなめらかに塗れる……。バターナイフとしては少し価格が高いかもしれませんが、パンが好きなかたは持っていて損はないアイテム。
ゴロゴロバターにさようなら、スルスルバターにこんにちは、ができそうなナイフです。