家電製品ミニレビュー
スプレー機能で霧吹きいらずのコードレスアイロン
by 中野 信二(2014/7/14 07:00)
気がつけばもう40歳。今までは、冠婚葬祭でしか折り目の付いたビシッとしたスーツを着たことがなかった。だが、もういい歳なのでこれからは、仕事でもプライベートでも、会う人にできるだけ良い印象を持ってもらうために、シワのない折り目の付いた服をいつでも着られるようにしておきたい。
シワを伸ばし、折り目をつけると言えばアイロン。というわけで、日立リビングサプライのコードレススチームアイロン「VEGEE CSI-107」を購入した。コードレス式にしたのは、アイロンがけをほとんどしたことがないので、コードを気にしながらアイロンを動かすのは面倒くさそうだなぁと思ったからだ。
メーカー名 | 日立リビングサプライ |
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製品名 | VEGEE CSI-107 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 6,263円 |
VEGEE CSI-107は、スチーム/ドライ兼用のコードレスアイロンで、本体サイズは105×210×138mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は940gと軽い。スチームモードとドライモードは、ヘッド部分のつまみを左右に動かして選ぶ。水タンクの容量は約140mlだ。
消費電力は1,200W。設定できるかけ面の温度は、低が約100℃、中が約150℃、高は約190℃の3段階から選べる。温度は液晶ディスプレイに6段階で表示され、各設定温度に達すると「ピーッ」と音が鳴って知らせてくれる。別のことをしていても、気がつく音量だ。
アイロンを置くスタンドはコードリール付きで、コードの長さは1.4m。また、スタンドの角度を20/25/30度の3段階で調整できる脚が付いている。
霧吹きの役割を果たすスプレーが便利なドライモード
今回は、床に座り、アイロン台でアイロンがけをした。スタンド小だけ立ててスタンドの角度を25度にすると、アイロンをスムーズに抜き差しできた。
ドライモードでは、ショットボタンの隣にある「スプレー」ボタンが、頑固なシワをピンポイントで伸ばしたいときに活躍する。スプレーボタンを押すと、霧吹きのように細かい水滴が勢いよく噴き出す。それを、衣服にくっきりとついた頑固なシワにスプレーしてアイロンをかけたが、2往復くらいでシワをきれいに伸ばすことができた。霧吹きを用意しなくても良いのは好感触だ。
なお、使い始めはなかなか霧状の水滴が出なかったので、取扱説明書を確認したが、「霧が出ない時はスプレーボタンを数回押してください」と書かれていた。だが、数回では霧は出ず、結局洗面所で30回ほど押してようやく出るようになった。購入したアイロンの個体差はあると思うが、数回押しただけで初期不良と思わずに、根気よくボタンを押し続けて欲しい。
パワフルなスチームで頑固なシワも伸ばせるスチームモード
スチームは、持ち手の「ショット」ボタンを押すと、かけ面の11個の穴から勢いよく出る。かなり威力があり、40cm~50cm先までは余裕でスチームが届く。
スチームアイロンとしては、パワースチームとハンガースチームの2種類の使い方ができる。パワースチームでは、アイロンをかけるときにできる「かけジワ」などの頑固なシワを、あっと言う間にきれいにできた。
ハンガースチームでは、衣服をハンガーに掛けたままシワを伸ばせる。気になるこじわにスチームをかけて、衣服をひっぱりながらかけ面で軽くならすとサッと消える。スチームは消臭効果もあるようで、防虫剤のニオイがうっすら残る春物のカーディガンで試してみたが、2、3回スチームをかけることでニオイがしなくなった。
いずれも、スチームを1回噴出した後、次にスチームを出すまでに、4秒以上間隔を空けなければならない。間隔を空けずにスチームを出そうとすると、ポスッという抜けた音とともに、しょぼいスチームと湯滴が出てくる。スチーム、湯滴ともに高温で、やけどする可能性があるのでスチームは絶対に連発しないで欲しい。
霧吹きいらずのコードレスアイロン
このアイロンを使っていて1つだけ気になった点がある。それは、スチームモードでアイロンがけしている最中に、衣服をアイロン台にセットし直すために一旦アイロンをスタンドに戻すわけだが、このとき必ずドライモードに切り替える必要があるのだ。スチームモードのままだと、スチームや湯滴がでてスタンドを濡らしてしまい、ショート・感電・発火する可能性があるので当然だが、どうしても面倒くさくて、我が家ではスプレーを使ったドライモードの使用頻度が高かった。
個人的には、霧吹きの代わりになるスプレーと本体の軽さが気に入っている。衣服の向きを変えながらアイロン台にセットする際に、霧吹きが倒れる心配をしなくても良いのはメリットだと思う。また、かけ面の滑りもよく、本体の軽さと相まって女性でも余計な力を使わずにアイロンがけできるだろう。