家電製品ミニレビュー
スポット加湿に最適! コンパクトな木目調の加湿器
by 小林 樹(2014/1/29 07:00)
就寝時に枕元に置くための加湿器を探していて、ブレインの「カルディア」に出会った。コンパクトでどこにでも設置しやすく、木目調なので和室にも合うと思い、使ってみることにした。
メーカー | ブレイン |
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製品名 | カルディア BR-113 |
希望小売価格 | 7,329円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,937円 |
カルディアを選んだポイントは、コンパクトさ、手入れの簡単さ、木目の上質感だ。
届いた製品を触ってみると、研磨された木材に近い、すべすべ感がある。材質はABS樹脂、つまりプラスチックで、木目はプリントなのだが、木の質感を上手に模倣していて、安っぽくない。
本体サイズは直径19cmのボール型で、大人の頭よりも一回り小さく、枕元に置いても邪魔にならないサイズだ。重量は約540g。底部には3つの足がついていて、安定して自立する。
本体は上部と下部の2つに分かれ、上部を外すと、容量約600mlの水タンクが現れる。ここに直接水を注ぐ。
上部には、ミストの吹き出し口を設けている。加湿方式は超音波式で、適用畳数は6~8畳。消費電力は9Wだ。付属品として、ACアダプターや水カップ、通気口パーツが同梱される。
さっそくタンクに水を注いでみた。水は思ったよりもたっぷりと入る。水を注ぎ終わったら、本体上部を下部にかぶせれば、準備完了だ。接続パーツなどはないので、うっかりぶつかって水がこぼれないよう、注意したい。
操作は、本体正面のボタンを押す。向かって左がLEDライトボタン、右が電源/ミストボタンだ。加湿量は「電源/ミストボタン」を続けて押すことで、「強/弱」の2段階から選べる。
なお、Amazon.co.jpの販売ページや、ブレイン社の製品情報ページには1時間あたりの加湿量の表記が見当たらないが、使ってみた感覚では、卓上用のコンパクトな加湿器と同程度(約100ml/h前後か)と思う。部屋全体を加湿するものではなく、あくまでもコーナー用の加湿器だ。
運転を開始すると、数秒後からもくもくとミストがのぼりはじめる。運転音はほぼゼロ。水がピチャピチャとはねるような音が聞こえてくるが、心地良さを感じる程度だ。
ミストの向きは、付属の通気口パーツを吹き出し口に装着することで、上向きと、横向きから調節できる。これにより、スポット加湿として、例えば就寝時にミストを顔のほうに向けて使える。
スポット的な加湿効果で、就寝時の乾燥を撃退
カルディアを枕元に設置して毎晩使っていると、自分にとって乾燥のバロメーターである唇のガサガサ感や口の乾きが軽減されたのが、はっきりとわかった。
では、実際の湿度はどう変わったか。試しに、枕元の温湿度を計ってみた。
まず室外気温1℃の夜は、カルディアを運転していない状態の枕元の室温は13℃、枕元の湿度は37%だった。かなり空気が乾燥している状態だ。そこでカルディアを「強」運転してから30分後、室外気温は0℃、枕元の温度は10℃に下がっていたが、湿度は42%にアップした。ギリギリ、快適湿度の範囲内と言える。
一方で、部屋全体の湿度は35%に低下していた。つまり、カルディアは部屋全体を加湿するほどのパワーはないが、枕元のスポット加湿器としてはちゃんと効いているというわけだ。個人的には、冬場は湯たんぽを入れて温かい布団の中に、すっぽりと全身もぐり込んで寝るので、顔周りだけ加湿できれば十分だと感じている。
このほか機能面では、あたたかみのあるライトも搭載している。左側の操作ボタンを押すと、本体下部のLED3基がONになる。程よい明るさなので、枕元の常備灯としても使えそうだ。
さらに、好みのアロマオイルをタンクの水に垂らせば、アロマの香りも楽しめる。
手入れは簡単。水タンクや振動板周りは、凹凸が少なく、水洗いしやすい。本体もすべすべとしていて、ホコリなどをふき取りやすい。
木目調のカルディアは、和室や木目調の家具と合い、コンパクトなので移動や設置が簡単なのが良いところ。部屋全体の湿度を上げるほどパワフルなものではないが、インテリアに合うスポット加湿器をお探しの方にはオススメだ。