家電製品ミニレビュー

無印良品「コンパクト扇風機 R-17MT」

~卓上に似合う小さな扇風機
by 伊達 浩二

机の上に扇風機がほしい

無印良品「コンパクト扇風機 R-17MT」

 こう暑くなってくると、外出からオフィスに戻ったときに、卓上に扇風機がほしいと思う。最近はエアコンの設定温度が高めなこともあって、顔に風を当てて、さっと汗を引かせたいのだ。

 ただ、卓上に置く扇風機の選択は難しい。乾電池やUSB電源で動く製品は、風が弱かったり、小さな羽根を高速で回すためにうるさいことが多い。実用的に使うことを考えると、やはりAC電源を使う製品の方を選びたい。

 また、机の上に置くことを考えると、できるだけ小さくあって欲しいし、デザインも視界の妨げにならないシンプルなものであって欲しい。

 というわけで、購入したのが無印良品の「コンパクト扇風機 R-17MT」という製品だ。ボディカラーは白(W)と黒(K)があったが、黒にした。購入価格は2,900円で、この手の製品としては少し高めだ。なお、購入時はオンラインストアでも販売していたのだが、在庫が切れたらしく、店頭販売のみとなっている。


メーカー無印良品
製品名コンパクト扇風機 R-17MT
希望小売価格2,900円
購入場所無印良品ネットストア
購入価格2,900円

シンプルなデザインが良い

雑誌と並べると大きさがわかる
 扇風機本体は、幅と奥行きが20cm強、高さが30cmぐらいで、重さも1.3kgと軽い。

 本体を支える丸い台は直径16cmなので、CDよりも一回り大きい空間があれば置ける。電源コードは1.6mあり、扇風機を卓上に置いても、机の下に置いたテーブルタップまで届く。

 とてもシンプルなデザインで、余計なロゴなどもない。いかにも無印良品らしい製品だ。卓上に置いて、羽根に正面から向き合っていると“無表情”と言う言葉が浮かぶぐらいだ。

 取扱説明書によれば、輸入元は森田電工で、扇風機などに実績のある会社だ。同社の製品で言えば、「IF-D17SA」などと機械部分は共通と思われる。ただ、デザインが丸っこくチェックミラーやアロマケースが付属する森田電工ブランドの製品と比べると、この製品の禁欲的なデザインは貴重だ。

 ただし、価格が価格なので高級感はない。ファンを囲むネットはプラスチックだし、首の方向を変えるときの、パキパキという音は大きめで耳障りではある。

 機能的には風の調整は強弱の2段階で、首振り機能が付いている。首の伸び縮み機能はないが、上下の調整範囲が広く、使いやすい。また、タイマーやリモコンはない。

首を一番上に向けた状態首を下に向けた状態
スイッチはモーターの背面にあるモーター部分にハンドルと首振り操作のノブがある。製品寿命は6年とされている

運転中の動画。首振りは速い

 羽根の直径は17cmと卓上扇としては大きめだ。回転数は強でも1,460~1,470回転/分と速くないので、風切り音は気にならない。よほど神経質な同僚でない限り、周囲の集中を妨げることはないだろう。

 逆に言えば、風量はそんなに大きくはない。数十cmから、せいぜい1mぐらいの距離を置いて、顔に風を当てるような使い方が向いている。女性であれば、メイクの時に顔に微風を当てるのに使うと便利だろうと思える風量だ。

 デザインがシンプルで写真では大きさがわかりにくいことと、首振り機能があることから、いわゆるリビング扇と勘違しやすいが、あくまでも補助的に使う扇風機だ。

 ただ、机の上に置いて使う扇風機として、これぐらいシンプルなデザインの製品は少ないし、機能面でも十分に実用的だ。また、本体が軽く、ハンドルも大きいので、ちょっと風が欲しい場所に持って使うのにも向いている。手頃なパーソナル扇として推薦したい。

19型液晶ディスプレイと並べたところネットははずせるので掃除がしやすい



2009年8月4日 00:00