家電製品ミニレビュー
ペットにきれいな水をあげられる自動給水器「ピュアクリスタル クリアフロー」
by 西村 夢音(2014/10/21 07:00)
愛猫りきおの水皿は、何故かよくゴミが入っている。特にペットフードの食べかすや猫の毛が多く、見つける度に水を交換している。多いときだと、朝・昼・晩に2回ずつ、1日に6回水を交換することもあり正直面倒だ。
そろそろ自動給水器を買おうかな……と考えていたところで、ペット用の自動給水器で評判の高い「ピュアクリスタル」から、新商品「ピュアクリスタル クリアフロー」(以下、クリアフロー)が発売されたので導入してみた。
メーカー名 | ジェックス |
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製品名 | ピュアクリスタル クリアフロー 猫用 |
購入場所 | ペットのコジマ 楽天市場店 |
購入価格 | 3,218円 |
自動給水器とは、本体内の水をフィルターに通してろ過し、ポンプが水を循環させ、常にきれいな水をペットに与えられるというもの。
内部構造は、本体の底に水中ポンプがあり、ポンプから送られた水がファンネル(水を飲むための皿)に流れてくる。猫が興味を持つように、水が湧き出て流れる形状を採用している。ファンネルを通過した水は、フィルターを通ってまた水中ポンプに戻り、循環し続ける。
クリアフローは、従来モデルから形状が変わり、より使いやすいようにボウル型を採用したという。また、1カ月の電気代も安価になり、メーカの製品ページによると、従来モデル(ピュアクリスタル 全猫用)は約58円/月だったのに対し、クリアフローは約43円/月だ。
フィルターは、水をきれいに保てる「軟水化フィルター」を使用する。このフィルターは、水道水のマグネシウムとカルシウムを除去する“イオン交換樹脂”と、水のカルキ臭を除去する“抗菌活性炭”の2つからできている。1日中同じ水が溜まっていても、フィルターを通して常にきれいな水を猫に与えられる。
組み立ては5分で完了!
組み立てる前に下準備として、水道水を溜めた容器にフィルターを沈めて数回ゆすり洗いをする。まれに、活性炭の微粉やイオン交換樹脂から黄色い水が出てくるため、それを洗い流すために必要だという。なお、どちらもペットに害はない。
準備が終わったら、まずは水中ポンプをベースタンクに固定する。次にフィルターを、不織布が上側になるようにセットする。不織布は猫の毛などをキャッチするために備えられている。
ファンネルをベースタンクにかぶせるときは、ファンネルの凸部がベースタンクの凹部にはまるようにセットする。最後は、ACアダプターのプラグと、コード付きポンプのジャックを繋いで、アダプターをコンセントに差し込む。組み立ては苦戦することなく、5分ほどで終わってしまった。
水の流れに興味津々! 怖がることなく飲んでくれた
本体に電源スイッチはなく、ACアダプターをコンセントに差し込んだらすぐに動き出す。電源を入れてみると、ファンネルの穴から水がコポコポと湧き上がり流れていた。運転音は静かで気にならない。
なお、電源コードはベースタンクの底部に収納できる。必要な長さだけ出しておけば、猫がコードを噛むこともなく安心だ。
クリアフローを設置した直後のりきおは、新たな物体が気になりつつも遠くから見ていた。しかし、すぐに近付いてきて、穴から湧き出る水に興味津々の様子だった。もともと人懐っこい性格なのもあると思うが、怖がることなく飲んでくれた。
以降も気に入ったのか、水を飲まない時は流れる水を触ったり、クリアフローの周りをうろうろしていた。ちょっとした遊び道具にもなったようだ。
水を飲む量は、以前と比べるとはるかに増えていて、勢い良く飲む姿が見られるようになった。猫は水分が足らないと泌尿器系の病気にかかりやすいと言われているが、これだけ水を飲んでくれていたら安心できる。
手入れが簡単で、猫だけでなく飼い主にも優しい
手入れは、ベースタンクとファンネルは週に1回、薄めた中性洗剤を含ませたスポンジで洗浄する。ポンプは月に1回水洗いし、細かい箇所は綿棒を使って水アカなどを落とす。パーツは少なく取り外しも簡単なので、面倒にならず掃除できた。
フィルターは月に1回交換する。本体購入時にフィルターが1枚同梱されているので、2カ月目以降は別売りの「軟水化フィルター PRO-H 2枚入り」(価格:580円)を使用する。
気になっていた水の交換頻度はグッと下がった。これまでは多い時だと1日6回ほど水を換えていたが、水が汚れなくなったので今は毎朝1回だけで済んでいる。タンクの容量も950mlと大きく、以前より水を飲むようになったが1日余裕で持っている。
猫には清潔な水を与えられ、飼い主は水を交換する手間が省ける。猫にも人間にも優しい製品だ。