家電製品ミニレビュー
インテリアに溶け込むミル付きミキサー「ミルミキサー」
by すずまり(2014/7/22 07:00)
今回ご紹介するのは、小泉成器の「ミルミキサー KMZ-S119」(以下、ミルミキサー)である。ミル付きのミキサーというと、ボトル、中にはブレード、本体があって、ミル用の小さな容器があるよね、とおよそ同じイメージが浮かぶのではないかと思う。
ミルミキサー KMZ-S119もそうした一般的なミル付きミキサーの1つで、液体入りの食材をなめらかにするミキサーと、乾物などを粉砕できるミルを随時載せ替え、本体のスイッチを押して操作するというものだ。
メーカー | 小泉成器 |
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製品名 | ミルミキサー KMZ-S119 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,298円 |
ミルミキサー KMZ-S119は、ミキサーボトルをすっぽり覆うカバーをつけたところがポイント。ミルはボトルの中にすっぽり入り、電源コードは本体内に収納できるので、ミキサーボトルにカバーを被せると調理家電には見えないデザインに変身するのだ。
サイズは140×140×330mm(幅×奥行き×高さ)、重さはミキサーが約2.5kg、ミルが約1.7kg。ミキサーには6枚刃チタンコーティングカッターが付属しており、ミキサーボトルから取り外して洗えるところも魅力。
本体には「HIGH」「LOW」「FLASH/OFF」3つのボタンがついており、「HIGH」と「LOW」ボタンは押し込むと回転が持続し、「FLASH/OFF」ボタンで停止する。「HIGH」の回転数は16,500rpm、「LOW」は12,000rpmとなっている(いずれも無負荷時)。
ミキサーボトルはどっしりとしたガラス製で、容量は720ml。2~3人分の調理に使えるコンパクトサイズだ。粘りの強いものや氷だけの粉砕はできないが、ジュース系だけでなく幅広い調理にも使えたらというニーズにも応えられる。
ミルボトルは165ml。筋や繊維質の強いもの、かつおぶしなどの非常に固い物は入れられないが、ふりかけやソース類などが簡単に作れるほか、コーヒー豆も挽ける。
少々時間はかかるものの、なめらかに仕上がるミキサー
ミキサーの容量は720mlで、1人分のスムージーやスープを作るにはやや大げさになりそうだが、2~3人分をまとめて作るなら余裕である。
操作はボタンを押すだけなので、簡単だ。ボタンの押し感はややチープな感じもするが、しっかり押せるので誤動作はさせにくい。
こちらはグリーンスムージー。材料を全て入れたら「FLASH/OFF」ボタン、「HIGH」ボタンの順で様子を見ながら20秒間回転させた。やや小松菜の葉が残っているが、全体としてはなめらかな仕上がりで、十分おいしくいただけた。
続いて、火を使わない手抜きレシピで、3人分程度のじゃがいもの冷製スープ「ビシソワーズ」をまとめて作ってみた。作り方は簡単だ。じゃがいもと玉ねぎを電子レンジで下ごしらえしたら、熱いうちにバターをあえて溶かしてしまう。あとはボトルに、水、牛乳、顆粒コンソメとともに入れて、「HIGH」ボタンで60秒間作動。塩胡椒で味を調えたら完成だ。
鍋やガスコンロを使わずに、短時間でとろとろのスープを作ることができた。粗熱が取れた状態なので冷蔵庫でもすぐ冷える。作り置きもでき、食欲のわかないときに助かる一品になる。
ちょっと意外な使い方かもしれないが、ミキサーだけで手作りアイスクリームも作れる。材料は生クリーム200ml、卵黄1個、砂糖30g、バニラエッセンス。全部入れて60秒間ミキサーにかけ、あとは容器に流し込んで冷やし固めるだけ。泡立て器を使わなくても、手作りの味が楽しめるのでおすすめだ。成分が分離しがちなので、冷凍途中でときどき混ぜるとおいしくなる。
今回、バナナと小松菜のグリーンスムージーを手始めに、じゃがいもの冷製スープ、アイスクリームの3品を作ってみたが、ボトルはお値段にしてはしっかりしており、安心感があった。
ソース、ふりかけ、コーヒー豆と小回りの利くミル
ミル機能は、ボトルはガラス製でしっかりとした粉砕力を持っており、安心して使うことができた。バジルペーストはなめらかに、ふりかけの材料はほんの一瞬で細かくなり、コーヒー豆はおいしい珈琲へと変身した。食べたい分だけ、使いたい分だけ少量用意できるので、便利な存在だ。
バジルペーストは、バジル、松の実、にんにく、オリーブオイル、塩、パルメザンチーズを入れて「LOW」と「HIGH」ボタンを10秒ほど作動させた。予想以上になめらかになって驚いた。説明書にはピーナツなど水分の出るものはうまく粉砕できないとあったが、この場合の松の実は大丈夫のようだ。
ミル機能で定番のふりかけは、いりこ、小エビ、白ごま、海苔、岩塩で。ボタンを押してわずか3秒で完全粉砕。ごまも岩塩も見事に粉々になって、無添加かつミネラル豊富なおいしいふりかけができた。
使う分量だけ用意したい代表がコーヒー豆だろう。3杯分(30g)のコーヒー豆を「HIGH」ボタンで20秒粉砕。あっけなく飲み切れる分のドリップコーヒーを用意できた。かなり手軽なので、案外毎朝ニーズがありそうだ。