家電製品ミニレビュー

バルミューダの美意識が滲む扇風機「GreenFan Japan」

バルミューダの「GreenFan Japan」を衝動買い

バルミューダ「GreenFan Japan」

 てゅーか唐突ですけど、バルミューダ「GreenFan Japan」を衝動買いしてしまった。2010年に発売された世界初のブラシレスモーター搭載扇風機を、フルモデルチェンジした最新機種ですな。メーカー希望小売価格は35,000円(税抜)。

メーカー名 バルミューダ
製品名 GreenFan Japan
希望小売価格 35,000円(税抜)
購入場所 バルミューダ オンラインストア

 バルミューダの扇風機には興味津々だったが、な〜んかタイミングが悪かったりして買ってなかった。2010年発売モデルは確か在庫ナシとかで諦めて、その後のサーキュレーターとかも他メーカーのを買った直後に発表&発売とかで見送ったような記憶がある。

 つい最近発売されたこの「GreenFan Japan」は、前述のとおり衝動買いした。というのも、バルミューダからの巧妙(!?)な販売促進メールに、ドガッと背中を押されたからだ。

 その時の俺は「GreenFan Japan」が発売されるということは知っていたが、名前程度しか知らなかった。速攻で「GreenFan Japan」を調べてみた。ら!! いろいろ判明!!

 まず、オプションを追加すると最大20時間もバッテリーで使えるらしいこと。ポータブル&モバイル扇風機♪

 それから運転音が静からしいこと。静音扇風機大好き♪

 さらに首振り角度を自在に設定できるらしいこと。ええっ自在に設定? オリジナルな首振り範囲を設定可能ってことか。

 むむむイロイロとイイかも!! ということでメールをもらったその日に「GreenFan Japan」を注文したのであった。

バルミューダから送られてきた「GreenFan Japan」優待販売期限間近通知メール。え? 優待販売!? それ自体知らなかったウッカリ者の俺なんですけど……
メールを受け取って「GreenFan Japan」を調べてみたら、かなり良さゲな扇風機であった

 販促メールにビシッと釣られちゃった俺なのであった。あ〜全然買う予定のなかった扇風機買っちゃった……

 でも一通り使ってみたら、コレは非常にイイ♪ 既に昼間の気温が28℃前後になったりしている仕事場で連日使用中だが、リビング用にもう一台買おうかな、と思うくらいナイスな扇風機であった。ともあれ以降、「GreenFan Japan」の機能や使用感についてレポートしてみたい。

とても静か、そして心地良い風

 購入後、早速組み立てる。「GreenFan Japan」はパーツ毎に分解された状態で梱包されているので、使用前にこれを組み立てるんですな。

 モーター部、ベース部、中間ポール、ファンやファンガードなどのパーツを合体させるわけだが、工具は不要。また、ほとんどの部分は逆挿しなどができない設計で、容易に組み立てることができた。説明書を読めば誰でも絶対組み立てられるレベルのわかりやすさであり、扇風機のファンを脱着した経験のある人なら説明書を見なくても組み立てられると思う。

 梱包状態もキレイで、組み立てもスムーズ。組み上がった見栄えと雰囲気もステキ。ちょっと言い方が難しいが、箱入りの状態から組み立ての流れ、そして出来上がった姿まで、なんかこうエレガントなのである。これはもう全部狙ってヤッてるでしょ、と。日本人のツボを心得た製品だなあと感じる。組み立てた時点で感じたので、実際の使用感にますます期待が膨らんだ。

「GreenFan Japan」は、開梱後にユーザーが組み立てるタイプの扇風機ですな
接続部などは逆挿しができないなど、組み立てやすさや安全面での工夫がある
ファンガードの取り外しは容易で、ファンの手入れも手軽な感じっす
ファンガードは軽いロック機構と磁石で装着。脱着は非常にスムーズ
組み立てた状態。本体サイズは330×320×871mm(幅×奥行き×高さ)で、質量はは約4.1kg
中間ポールを外すと、高さ49.7cmになる。机上や棚に置いて使うのに合うサイズ
電源は付属ACアダプタ。サイズは約6.5×7×4cmといった感じ
ACアダプタのプラグ部分は図のように4方向に取り付けられる。ので、使うコンセントに合わせて差し込み方向を変えられる

 さて、実際に使ってみたら、期待通りの静かさ。風の強さは4段階に変えられるが、どの強さで運転しても「非常に静か」「風量のわりにかなり静か」という印象となった。

 ちなみに、操作は本体のモーター上部のボタンか付属リモコンで行なう。主な操作は、電源のオンオフ、4段階の風量調節、首振りのオンオフ、4段階のオフタイマー設定(4時間/3時間/2時間/1時間)となる。

本体モーター上部に操作ボタンがある
付属する専用リモコンでも操作できる
台座部分にLED。手前のLEDが風量を示す
奥のLEDはタイマーを示す。1個が1時間

 で、最弱運転時の動作音は13dB。13dBというのは「蝶2羽の羽ばたき」と同じ音量に相当するそうだが、ファンに顔を近づけても騒音が聞こえないレベル。ファンの真ん前に耳をもっていくとようやく動作音が聞こえる程度だ。超静か♪ この最弱運転時の風量は、非常に緩やかな風という感じ。うちわや扇子でゆ〜っくり風を送るような風ですな。

 次の段階、最弱のひとつ上で運転しても、まあ「音が全然しない」的な印象。最弱より少し強い送風になるが、静音性はヒッジョーに高い。このときの風は、窓を開けたら入ってきたそよ風、といったイメージ。少し汗ばんだ額がすぐ乾く感じ。

 そこからもうひとつ上、最強運転のひとつ下にすると、ようやく扇風機っぽい音が聞こえ始める。熱帯夜をやり過ごせるくらいの、肌にしっかりと風を感じられる風量になる。夏場にはこのくらいの風量は欲しくなるだろう。しかしこの風量でも動作音は静か。この程度の騒音ならテレビの音や音楽を邪魔しないと思う。

 ただ、この強さで運転すると、ファンガードが少し震動した。そこから騒音が出たりするわけではないので問題はないが、ファンガードが少し揺れているのが何となく気になった。

 最強運転にしたときの動作音は45dB。静かとは言い切れない騒音が出るが、でも会話が通るしテレビの音も聞こえる感じ。風量のわりにはかなり静かだと思う。風の感じは、自然環境下でこの風が吹いたら「台風接近中?」くらいの強風というイメージ。スポーツ自転車で20km/hくらい出すとこういう風を体に受けそうにも思う。夏場の風呂上がりの汗を一気に飛ばしてくれるたっぷりの風量ですな。

 超静音でも使えるし、大風量にしても意外なほど静か、という印象となった「GreenFan Japan」だが、数日使っていたら「なるほどそういう意味か」と気づいたことがある。「GreenFan Japan」独自の風の感触だ。

 その独特の風について、メーカーは「大きく広がりゆっくりと進む、自然界の風の気持ちよさを再現しました」と言っている。使っているとこの言葉に頷ける。そうそう、それ、確かに自然の風に近い、と同意した。

 たとえば窓を開け放っていると、強風や無風の日でない限り、部屋の空気が全体的に動いているような印象を受ける。音も静かで、風と言うよりも空気の流れを感じつつ、こもった熱が抜けていくようなあの感覚。

 その自然の風と「GreenFan Japan」の風はよく似ているのだ。とくに「GreenFan Japan」を3〜4m程度以上離して使うと、窓から入って来る風っていうか自然の空気の流れに近い感触がある。一般的な扇風機だと近くでも距離を離しても、耳にボコボコというかボボボボみたいな低音が聞こえてきて、終始体に当たる風も感じられ、言ってみれば人工的な感触になる。が、「GreenFan Japan」にはそういう違和感がない。ので、フツーに心地いいっす。

 ただ心地良くて眠くなっちゃうけどネ。あと、最弱〜その上の弱運転あたりだと超静音なので、電源を消し忘れしがちだったりするんスけどネ。ちなみに「GreenFan Japan」には、12時間以上操作しないと自動的に電源が切れる「12時間オートオフ機能」という安全機能が搭載されているので、まあ消し忘れても大きな問題にはならないだろう。

気分良く使える正しい付加機能

 この「GreenFan Japan」には、動作時の静音性と風そのものの心地よさで既に十分満足している俺。なのだが、俺的には「キターッ!!」と感じられる、かなりイケてる付加機能もある。

 ひとつは、扇風機の首振り範囲を自在に調節できること。「GreenFan Japan」は最大で左右75度ずつで150度の範囲で自動首振り運転を行える(工場出荷時は左右40度ずつで80度)。また、上下は上へ19度、下へ11度、無段階に向きを変えられる(固定)。

 で、この自動首振り範囲を、左右合計30度〜150度の範囲で調節できるのだ。調節操作も簡単。自動首振り運転中に手でファンが向く角度を決めるだけだ。左へ少し動かして、右へ大きめに動かす、みたいなコトもできる。設定操作は、具体的には下の図のよう方法だ(図は説明書より抜粋)。

 すニャらしい(素晴らしいの意)!! これは実用的♪ と思って早速好みの範囲で自動首振り運転をさせてみたら、案の定イイ!! 再度、すニャらしい!!

 たとえば、首振り運転である程度の範囲に風を送りたいが、実際に首振り運転をさせると無用なエリアにまで風を送って効率が悪い、みたいなコトあるじゃないスか。でも首振り範囲を細かく指定できる「GreenFan Japan」には、そういう効率の悪さがナイ♪

 あるいは、ずっと同じ調子で風を受け続けたくはないので、首振り運転でまばらに風を受けたいのだが、首振り運転させると風がこちらに当たらない周期がミョーに長くてイヤン。そんなコトもあるでしょ? 「GreenFan Japan」ならこういう微妙なわがままにも応えてくれるのである。

 ちなみに俺の場合、「GreenFan Japan」をこちらに向けて、30度の範囲で自動首振りさせて使うことが多い。3mくらい離して使うが、これだと自然なそよ風に吹かれる感じで心地良いのだ。

 この「自動首振り角度設定」機能、単純明快で実用的。俺的には「扇風機における痒いトコロに手が届いた」という感覚で、非常にスッキリ&気分良く利用している。

 もうひとつ、「GreenFan Japan」は「電源をオフにするとファンが正面を向く」のであり、「電源をオンにするとファンが最後に向いていた方向を向いて運転する」のである。この機能は人によっては「は?」となるかもしれないが、俺的には「すニャらしい!!」と感じられた。

 俺としては、ヘンな方向向いちゃってるバックミラーと中途半端な方向を向いて止まってる扇風機くらいイラつくものはないのだ。が、「GreenFan Japan」は、いつも正しく真正面を向いて止まってくれる。この「電源をオフにすると正面を向く機能」のおかげで気分スッキリである。

 いつもは特定方向に向けて使う。オフにしたら礼儀正しく正面を向く。オンにすればまたさっきの特定方向を向く。いつもの方向に向ける少々の手間がなく、わずらわしくなく、でも、静止時は美しい姿勢で鎮座している。な〜んかそこにはバルミューダの美意識が滲んでいるような気がした。

 てな感じの「GreenFan Japan」。前述のとおりメーカー希望小売価格は35,000円(税抜)と高価な感じの扇風機ではあるが、静音性、風の心地よさ、それから佇まいの美しさ、さらには「正しい」と思える付加機能まで、満足度の高い扇風機となっている。ホントにもう一台欲しいくらいの気に入りようなんですけど、それはさておき、非常によくできた扇風機なので、ぜひ実機に触れてみてほしい。

(スタパ齋藤)