家電製品ミニレビュー

フィリップス「ビザピュア SC5275/10」

~わずか1分でしっかり洗顔完了!! 電動洗顔ブラシ

フィリップス「ビザピュア SC5275/10」

 帰宅後の洗顔が面倒だ。通常の洗顔前にクレンジングでメイクを落とす手間も必要で、トータルで5分~10分はかかる。さらに歯磨きや髪のブラッシングの時間も加えれば、20分前後も洗面所に籠もっている。

 そんな風に毎日、洗顔を繰り返していると、さすがに疲れている時や早く寝たい時は手早く済ませたくなる。

 そこで導入したのが、フィリップスの電動洗顔ブラシ「ビザピュア SC5275/10」。わずか1分でしっかりと毛穴の汚れを除去し、洗顔できるアイテムなのだ。

メーカーフィリップス
製品名ビザピュア SC5275/10
購入場所Amazon.co.jp
購入価格15,950円

 ビザピュアは、フィリップスが今年初めて日本で発売した電動洗顔ブラシで、通常の洗顔だけでなく、メイクを落とすクレンジングにも使えるというもの。ヨーロッパなど世界各地でも既に販売されているそうだ。ちなみに男性向けに、ブラシアタッチメントを取り付けて使える電動シェーバーも用意されている。

 本体は滑らかな流線形のスティック型で、サイズは45×200mm(直径×高さ)。缶コーヒーのショート缶より一回り細い。本体重量は約144gで、iPhone 4Sと同じくらいの重さだ。

本体表側にはロゴが記載されている
本体内側中央には、銀色の運転ボタンを1つ搭載する

 付属品は、ノーマル肌用ブラシと敏感肌用ブラシの2種類のブラシが同梱されている。いずれもブラシの毛先は毛穴よりも微細で、その細さはノーマル肌用ブラシで75ミクロン、敏感肌用ブラシで50ミクロンとなっている。敏感肌の私は後者を使うことにした。こちらのほうがブラシ毛が柔らかく、肌への刺激が少ないからだ。なお、別売りで角質ケア用の「エクスフォリエーションブラシ」も発売されている。

ブラシにはキャップが付属する
ノーマル肌用ブラシ
より柔らかく細い毛を植えた敏感肌用ブラシ
ブラシはワンタッチで取り付け可能

高い洗浄力を実感

 さっそく使ってみよう。まず、本体を充電スタンドにセットして、内蔵のリチウムイオン電池を充電する。約6時間で満充電でき、使用時間は約30分。充電時の消費電力は7.5Wとなる。

スリムな充電スタンド
本体を立てて充電できる

 充電が終わったら、ブラシをたっぷり水で濡らして、そこに洗顔料を乗せる。使用する洗顔料は、石鹸、ジェルタイプの洗顔料、オイルタイプのクレンジング液、なんでもOK。手持ちの洗顔料をそのまま使えるのは嬉しい。洗顔料の準備ができたら、顔も水で濡らしておく。

あらかじめブラシは水で濡らしておく
洗顔フォームを乗せる

 運転ボタンはシンプルで、1個しかない。ボタンを1回押すと、低速でブラシが回転する「ジェントルクレンジングモード」で運転し、2回押すと、高速の「ディープクレンジングモード」で運転する。

 通常時は低速で、しっかりとクレンジングしたい時には高速に設定する。なおブラシは単に回転しているだけでなく、上下運動も組み合わせて独特な3次元の動きを採用している。

運転ボタンを1回押すと低速で、2回押すと高速で回転し、3回押すと止まる。ブラシ毛は回転と上下運動を組み合わせて動く

 運転ボタンを押すと、ブラシは約1分間回転を続ける。この間に、顔の上を軽い力でなぞるように、ブラシを移動させていく。運転は20秒ごとに一瞬停止するため、顔全体を3等分に分けて、時間配分を見ながら洗顔を完了できる。

 1分後、ブラシの運転が自動で停止したら、顔に残った洗顔料とブラシに付いた洗顔料を水で洗い流すだけだ。

肌に毛先が付くか付かないか程度の軽いタッチで、顔の上を滑らせていく
小鼻の周りにも毛先が届く
20秒に一度、ブラシの回転が瞬停止するので、両頬と額の3ゾーンに分けて洗顔できる
額のような曲面も難なく洗顔できる
1分後。ブラシの運転が止まったら、洗顔料を洗い流す

 1分間で洗顔を終えた感想は、ズバリ「早い! 」。こんなに短時間で終わって、ちゃんと洗顔できたのだろうか。そう不安になり、頬に触れてみると、つるんとした触感だった。確かに皮脂汚れやファンデーションの汚れはキレイさっぱり落ちている。同社では、手で顔を洗う時の10倍の洗浄力があると謳っており、短時間でもしっかり汚れが落ちる洗浄力を実感した。

 洗顔料にクレンジングジェルやオイルを使えば、落ちにくい唇の汚れやファンデーション、チークの汚れも落とせる。

かなり濃い口紅を塗った。こうした鮮やかな色は落ちにくい
ティッシュで拭いた状態。まだ色素が残っている
ビザピュアで洗うと、20秒ですっきりキレイに。クレンジング剤を使わず、石鹸だけで、しっかり汚れを落とせた。ビザピュアの洗浄力の高さがわかる
頬や額だけでなく、唇にも使える
色素を落としたブラシはピンク色に染まったが、水で洗い流せる
しっかり発色しているチークも……
すっきりときれいになった

 さらに、2週間ほど使っていると、小鼻の毛穴の黒ずみが目立たなくなってきたように感じた。通常の手洗いの洗顔では、小鼻周りの汚れはなかなか落としにくい。個人差はあるかもしれないが、ビザピュアでは小鼻の毛穴の奥まで洗えているようだ。

 注意すべき点は、回転するブラシを肌に当てる際に、力を入れないようにすることだろう。肌の上を触れるか触れないか程度の力で滑らせるだけで良い。それだけでも、ちゃんと洗顔できる。必要以上に力を入れては、ブラシ毛の摩耗や、肌を痛めることに繋がるので、注意したい。

 もう1つ気になる点は、ブラシのコストと入手性だ。ブラシの交換目安は3カ月で、今回使った敏感肌用ブラシはAmazon.co.jpで1,481円で販売されている。直接肌に触れるものなので衛生的に使えるに越したことはないが、3カ月に一度、交換コストがかかる。またブラシは、近所のスーパーや薬局で簡単に手に入るものではないので、その点も留意したい。

短時間で、しっかり洗顔

ポイントメイクなら、洗浄時間は20秒もかからない

 こうして、朝はシンプルな洗顔用に、夜は面倒なメイク落としを短時間で済ませるクレンジング用に、ビザピュアを使用している。電動ブラシで洗顔するなんて、肌を傷めるんじゃないかと最初は心配したが、使用時間は1分間に限られるので、必要以上に肌に刺激を与えることがなく、安心して使える。

 特に便利だと感じたのは、帰宅後の洗顔時間を短縮できたこと。疲れて帰宅して、早く寝たい時に、メイク汚れを落とすのは、一苦労だ。リキッドファンデーションや日焼け止め下地などを塗った日には、いつにも増して時間がかかる。その点ビザピュアなら、わずか1分間で顔の隅々までしっかり洗顔できるので、寝る前の洗顔が億劫ではなくなった。以前は5~10分かかっていたクレンジングと洗顔の合計時間が、今では2、3分に短縮できた。

 ビザピュアで顔を洗ったあとのサッパリ感は、手洗い以上。毛穴の汚れが気になる方、手早く洗顔やクレンジングを済ませたい方、洗顔後の爽快感を求めたい方にオススメしたい。

小林 樹